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1.  風が強く吹いている 《ネタバレ》 
原作が面白かったので期待していましたが私には少しベタ過ぎた。原作を尊重する様な展開で何とか箱根駅伝までひっぱったけどそこから息切れしてしまった感じがします。特に最後、いくらなんでもあれだけトラブれば追い抜かれているか少なくとも11位のままだと思うのにさらっと目標をクリアしてしまうのはやはり都合が良すぎるように思えてしまい残念でした。ただ、原作を読んだときから映画化したら駅伝をどう表現するのだろうと思っていたのですが、そこは実物と作りを混ぜながら(多分)頑張ったし、前半は原作の良いところも出ていました。
[映画館(邦画)] 6点(2009-11-13 17:12:21)
2.  沈まぬ太陽 《ネタバレ》 
私には長い映画。墜落事故の映画なのか、会社の映画なのか、主人公の映画なのか、おそらくその全てなのでしょうがその全部を表現するにはこの長さでも足りなかったんではないかと思います。どれもが散漫になっていてどっちつかずの印象が残りました。連続テレビドラマならともかく映画であればもっとポイントを絞って描く必要があったのではないでしょうか(原作とのかねあいがあったのかもしれませんが)。いかにも古典的な昭和大作邦画のイメージがしたのは狙い?それにしてもほんのちょい役に有名俳優がぼんぼん出てきては消えてゆくのには面食らいました。
[映画館(邦画)] 3点(2009-10-29 23:26:47)
3.  さまよう刃(2009) 《ネタバレ》 
重いテーマのわりにはリアリティがなく矛盾が多くてその点で後半になるほど興ざめしてきます。あとテンポがのんびりしているのでエピソードが少なく、思い返してみるとなんて簡単な話だったんだろうと思ってしまう。原作が未読なのですがここまで登場人物の背景が省略されてしまうと感情移入どころではなく、ただただアラが見えてきてしまったのはコンセプトか脚本の問題なのでしょうか。内容以外の映画としての質は悪いとは思わないので残念です。この時代に真面目な映画を製作しようとした熱意は感じるので評価はすこし甘めで。
[映画館(邦画)] 2点(2009-10-16 13:56:55)(良:1票)
4.  空気人形 《ネタバレ》 
最初は少しかったるいかと思っていたのですが、主人公が幸せモードになったアタリから巻き込まれてしまいました。私でも少々どぎつい印象を持ったのでまずは好き嫌いが別れる映画だと思います。ピノキオに始まってブレードランナー、T2やAIなどこの手のテーマは多いですがここまで生々しく描いた映画もそう無いように思います。ゴミためのような街でゴミような人々がそれでも生きているという事を「空気人形」を通して切々描きながら、ドキュメンタリー出身の監督さんだからかリアルながらも綺麗な映像で撮っています。群像映画的な要素もあるのですが細かい要素をうまく拾ってまとめているように思えました。最後に女性が「きれい」と言う光景は「きれい」というにはあまりに切なく悲しい光景でエンドロールが始まっても劇場内の空気がしーんと止まっていたのを憶えています。「何で空気人形が韓国人なんだ?」(設定も韓国人ぽい)とも思うのですが観ているうちに絶妙の設定に思えてきます。ペ・ドゥナが見事、絶妙な映画です。
[映画館(邦画)] 8点(2009-10-01 19:07:11)
5.  カムイ外伝 《ネタバレ》 
皆さんも書いてらっしゃいますがひたすらカムイが逃げるというだけの映画です。そこに主たるドラマはありません。辛抱強く観ているうちにどうやら終わりが近づいてきている悪い予感がして「まさか」と思っているうちに本当に終わりました。しかもいかにもパート2を匂わせるような終わり方で解決してない要素を残したまま。あまりにもムニバス的に話が分散するのでひょっとするとこの映画の主題にとって主たるストーリーは重要ではなく、繰り返し強調される忍びの世界の無情さや非情さとその対極にある普通の生活をイメージとして表現したかっただけなのかなとも思いました。豪華な脇役達を惜しげもなく殺してしまう決意があるならもう少し映画そのものの方向性をはっきりと決めたら良かったのではないかと思います。
[映画館(邦画)] 3点(2009-09-24 15:24:12)
6.  BALLAD 名もなき恋のうた 《ネタバレ》 
いい話だし、つっこみどころが色々あるのも今時の大作映画だから仕方がないとしても、この映画にはオリジナルに引っ張られてしまった致命的なシーンがいくつかあるように思う。車の窓を全開にしながらながら鉄砲の玉や矢が飛び交う合戦の中を走ること(しかも女性の乗せて)。まげを切り落としながら命を助けるという武士としてこの上ない屈辱を与えられたのにその相手が本気で感謝すること。都合良く一家が現代に帰れること。そしてなにより又兵衛が撃たれる理由も分からず、相手も判らないままで終わること。いい意味でアニメであれば成立するだろうこの様な部分も実写映画となればそうはいかない。オリジナルとの兼ね合いでそうしなければならなかったならその時点で実写化はあきらめるべきだったと思う、成立しないんだから。オリジナルを尊重して「おバカ」に振るならもっと徹底すれば良かった。そうすればぎりぎりいけたかもしれない。いい話なのにもったいないとしか言いようがない。
[映画館(邦画)] 2点(2009-09-11 18:01:27)(良:2票)
7.  大阪ハムレット 《ネタバレ》 
いやぁいい映画でしたねぇ。こういう映画がヒットせずに宣伝ばかり大きくて中身のない邦画がヒットする現状に腹が立ちます。久しぶりに邦画らしく、しっかりした映画だったと思いました。「生きるべきか死ぬべきか」などという甘ったれた理屈ではなく「生きていればいいじゃない」というたくましさがハムレットと大阪のイメージギャップとマッチして爽快です。この監督さんすごいですね。 音楽も映像もいいです。
[DVD(邦画)] 7点(2009-08-28 21:28:41)
8.  南極料理人 《ネタバレ》 
淡々とした脱力系の映画なんだろうと思っていたのですが、まったくその通りでした。南極おける男だけの映画なので強い興味を引くわけでなし、よほど面白い要素を詰め込まないと観る方は退屈すると思うのですが、私にはそれほど笑える要素は多くはありませんでした。男の人間関係や家族愛などさっぱりと描いていていいところもたくさんあるし、最後はほんのりと暖かい気持ちにさせてくれるので良い映画だと思うだけに少し残念な気がしました。
[映画館(邦画)] 5点(2009-08-27 16:52:29)(良:1票)
9.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》 
長い。無駄を省いたら一本で出来たのではないかと思うくらいです。前作が思ったより面白かったので期待していたので残念でした。ストーリー展開の重要部分はほとんどパート1で語り尽くしてパート2はほとんど闘いへの準備と闘いそのものに割かれているように思いますが、その準備段階があまりにも長く感じました。パート2を闘いに集中して見せるならもっとテンポ良くする必要があったのではないでしょうか。それにサブストーリーが多くてそこにつっこみどころも多く無理な設定も多いのでますます一本にまとめた方が良かったように思いました。
[映画館(字幕)] 3点(2009-04-17 10:35:22)(良:1票)
10.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 
単純に楽しめました。兄弟の確執やらパンクの神髄やら出てきますが、そういう話はトッピングのようなモノで登場人物達のやりとりを無心に楽しむのがいいのではないかと思える、いい意味でも悪い意味でもおおざっぱな映画です。一カ所コマ落ちのような編集があったり、手持ちの限界を超えたようなカメラワークがありましたがこれは意図的なモノなんでしょうね。普通ではやらないようなことをやっているのもらしいと言えばらしい、クドカンだからいいと思わせる、思わせられてしまう、そういう映画の様な気がします。
[映画館(邦画)] 3点(2009-02-27 18:11:39)
11.  感染列島 《ネタバレ》 
イマイチです。身近に起こりうるテーマとして興味深く見たのですが、枝葉が多すぎてそれを収集できていない様に思いました。前半の病院のストーリーはそれなりに面白いモノなので、もう少し集中して深く掘り下げ、丁寧に作れば良かったのにと思いますが、枝葉が多いので力が分散して結局全体として地盤沈下している感じです。特に海外に行ってからはその傾向は顕著で、一瞬、日本の惨状を忘れ去ってしまうくらい、違う映画観ている感じすらしました。それとウィルスを日本に持ち込んだ医者が発病したのに日本を出国したことはおかしい、医者ならそんなことはしないだろうし、出国した以上飛行機か船に乗るわけで日本だけで感染が起こることは無いと思います。荒廃した日本の風景も地震や戦争ではないのだからこの様な見え方がするのか疑問でした。リアルではないと思います。
[映画館(邦画)] 3点(2009-01-26 17:10:16)
12.  誰も守ってくれない 《ネタバレ》 
いい映画だと思いました。私はこの様な社会的テーマを扱ったモノが好きなのでひいき目があるかもしれませんが、この様な地味な題材を単館系ではなく東宝・フジが製作したことに驚きました。主人公(志田)が周囲に追い詰められたり、友人に裏切られたり、主人公(佐藤)が過去と家族に悩まされたり、結構シリアスです。特に警察やマスコミ、ネット掲示板の対応描写はテレビ的なテンポの良さで緊迫感があります。こういう社会の一部が自分なのだ(結構テレビとか観ておもしろがってますからね)思うだけで暗い気持ちになります。そういう意味でも考えさせられる映画です。ただ、最後、志田未来が佐藤浩一に心を開くところの流れが自分には納得が出来ず、そこがこの映画の肝心要ともいえるところではあると思ったのでそれは惜しかったと思います。 
[映画館(邦画)] 6点(2009-01-26 16:57:00)
13.  252 生存者あり 《ネタバレ》 
整合性がつかないご都合主義的なところが多いです。だから先は読めるのですがそこを無理矢理引き延ばして思わせぶりし、結局予想通りだけど、それをさらにたたみかけて何度もこれでもかというくらい繰り返す。それはそれでひとつ映画のパワーだなと変な関心をさせられる映画です。不覚にも最後には少し感動したような気になってしまいました(笑)。
[映画館(邦画)] 2点(2008-12-26 13:54:36)
14.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 
これも今の邦画の中ではCGすごいし、美術もすごいし水準は高い作品なのでしょうが、残念ながらストーリーに興味が持てませんでした。今思い返しても映像は残っているけどストーリーがどうだったか思い出せないくらい印象が薄いです。松たか子とか慣れてしまえば面白いキャラクターもいたのにもったいなかった気がします。でも冒頭の東京(?)俯瞰のCGはきれいでした。 
[映画館(邦画)] 3点(2008-12-26 13:42:36)
15.  パッチギ! LOVE&PEACE 《ネタバレ》 
映画としての良し悪しで言えば良い映画ではないと思うのですが、部分的に言っていることはすごく正しく思えたので微妙な点数になりました。よくある「戦死した人は愛する人を守るために死にに行った」という考え方は後付の理屈に思えて私には理解できないので、それをここまではっきり言う勇気はすごいと。ただ、複数の要素を組み合わせて進行させているのがうまくいっているように思えなかったり、病人の子供が泣いて怖がっているのに暴走運転をする無神経な父親に腹が立ったり、お約束のように乱闘があったりと理解できない部分が多かったこともあり残念でした。また、この映画は「お互い仲良く」と思っている日韓の人たちでも互いに悪感情を持ってしまいそうな(それを意図していることは無いと思うけど)ほど日韓間が仲が悪いけど、ここまでする必要があったのかどうかなどと複雑な思いにさせられました。
[映画館(邦画)] 3点(2007-05-22 19:42:19)
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