1. センセイの鞄<TVM>
川上弘美さんは唯一カッコいい文章書く人だなという印象で大好きなのですが、話の展開だけ追って面白い作品はないと思う。よって、映像化なんて向いていない。今のところ映像化されたのが、この作品だけというのも頷けます。 とりわけ本作の原作はほのぼのエピソードの短編集という形態で、歳の離れた男性に魅せられるものの、それが異性としてなのか、父性としてなのかという狭間でゆらゆらするだけの内容。映像化は難しい・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2008-01-27 15:42:37) |
2. 眉山
阿波踊りを撮りたかっただけじゃないのか、と思わされるほど中身のない代物。 余命僅かの母を前にした娘の「反応」程度しかない内容でドラマ構成は皆無。 ありきたりのシチュエーションをこうもダラダラ撮るなんて・・・そもそも2時間使う展開すら見当たらない。 [DVD(邦画)] 0点(2008-01-25 18:27:32) |
3. 北の零年
時代に翻弄された人々を安易な美談でまとめただけの内容。 [地上波(邦画)] 2点(2008-01-20 14:12:49) |
4. 電車男
《ネタバレ》 彼の行動は恋愛のイメージに基づいた自分本位なものに過ぎないので、ドラマの核は対話によるコミュニケーションを行なえるようになることなのだろうと思っていたのですが、単純に自分から動く勇気云々なんてところに着地させちゃうんですね。結果として求められるのは人間関係を築くことなのだから、論旨がズレてる。にもかかわらず、ご都合的にうまいこと事が運んじゃうなんて内容じゃ・・・。 そもそもこの話が始まるキッカケも、その後の展開も「動く勇気」によるものであって、既に克服済み。ならば焦点をそんなところに持っていくなんてあり得ない。 ただ、応援している側への影響は無難な処理だったと思う。こちらに2点献上。 [地上波(邦画)] 2点(2008-01-20 01:25:14) |
5. 陰日向に咲く
原作本の出来はあんなに売れるほどの内容じゃないと思うものの、短編の教科書的な出来で好印象でしたが、映画化には全く向いていないだろうと思っていただけに、そのアレンジを案じるとともにどう調理されるのか楽しみでした。 そして、その結果としては・・・ 果たしてこの構成が正しかったのか微妙ですが、短編的内容で終わるのではなく、分かり易くドラマをみせるために追加・変更された設定は効果的で、心温まる余韻を残してくれます(何の繋がりもなく、毛色の違いからムードを壊すアイドルオタクのエピソードは捨てた方が良いと思いますが)。 個人的にはドラクエ4みたいにオムニバスとして章立てして、最終章で全てのキャラをフォローするようなみせ方がよかったと思ったりします(それでもアイドルオタクのエピソードは捨てたほうがいいと思いますが)。 それに、分かり易い人情噺をやたらに煽る演出故に冗長な印象となって、白けてしまう人も出てくるんじゃないかな。 [試写会(邦画)] 7点(2008-01-17 22:44:00) |
6. ドラえもん のび太と鉄人兵団
《ネタバレ》 確か「魔界大冒険」ではパラレルワールド(今回はタイムパラドックス処理によるもの)という発想を持っていたはずなのに 本作では一切無視なんですね(笑)。 こんな解決(世界観)で納得してもらえるなら、どんな問題が持ち上がろうとタイムマシンひとつで一発解決です。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-16 16:29:19) |
7. ドラえもん のび太の日本誕生
《ネタバレ》 タイムパラドックスを考えると支離滅裂な話。 終いにゃ、第三者に助けられて終わるだけですし・・・。 [DVD(邦画)] 0点(2008-01-16 16:22:04) |
8. 人のセックスを笑うな
《ネタバレ》 原作未読。 奔放な女性に振り回される若造とその彼に想いを寄せる女性、そのふたつの失恋を描くだけという内容で、然したるドラマはナシ。 おそらく原作ではキャラクターの内面描写や印象的な文章で魅力を発見することが出来るのでしょうが、そういったものを排す媒体に移すとすっかり中身のない代物になってしまうありがちな失敗(この映画を観た限りではそもそも原作の時点で内容はなかったように思えますが)。 それにしても、全てのカットが異常に長い。勿論それが意味を成す場合もあるのですが、殆どがただ長いだけに終わる。 それにこの意味深なタイトルの意図はどこにあったのでしょうか? 永作博美と松山ケンイチのくちゃくちゃした絡みはふんだんにありましたけど・・・。 [試写会(邦画)] 0点(2008-01-15 22:41:22)(良:1票) |
9. くじらとり
《ネタバレ》 空想で遊ぶ園児たちの様子を追うだけの内容。 映像としては、その空想を実体化させて描写。 みんなの作ったストーリーに納得いかない男の子が最後にこぼす「ぼくが行っていたらもっと小さいくじらを見付けてやったのにな」というつぶやきが愉快。 [試写会(邦画)] 4点(2008-01-14 06:56:13) |
10. コロの大さんぽ
《ネタバレ》 迷子になって町を彷徨う子犬とそれを案じる飼い主の女の子を並行してみせ、ぼんやりと再会させて、めでたしめでたしという内容。 小動物を見て可愛いという反応と女の子に同情させ、その顛末に安堵させるだけで物語とは言えない。 安易な作為だけが窺える出来。 [試写会(邦画)] 0点(2008-01-14 06:53:31) |
11. めいとこねこバス
美術館短編に内容を求めるのはそもそも間違いで、美術館のいちアトラクションと捉えるのが正しいのでしょう、と納得せざるを得ないのが残念。 コネコバス、ネコ列車、ネコばあちゃん&お化けたち、という新キャラクターをお披露目させただけの内容。 まあ、メイを窮屈なコネコバスに乗せ、屋外を疾走する描写は、まさにアトラクションと呼ぶにふさわしいのですが、こんな内容で自社の財産(作品)を食い潰すようなことはしない方がいいと思う。 [試写会(邦画)] 1点(2008-01-14 06:50:01) |
12. 暗いところで待ち合わせ
あからさまに低予算なつくリ。 それを補うような演出や演技があれば救われるのですが、どちらもいまひとつ・・・。 優れているのは原作だけという出来なのが勿体ない。 原作は友人の勧めで買ってはあったのですが、読まず仕舞いでいた作品。 読み物としての方が圧倒的に楽しめる内容だと思います(どのシーンも読書体験の方が楽しめそうだなという想像が先に立ってしまって、損した気分になってしまった)。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-11 05:33:21) |
13. 変身(2005)
単純に荒唐無稽な設定を使って可哀想な話を披露しただけの内容。 基本的にやりたい放題になっているのが余計に白けさせるし、演出・演技の質もそれを助長するようなレベル。 蒼井優はこの頃に比べると随分綺麗になったし、巧くなったんだなという発見ぐらいが唯一の収穫。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-11 04:54:36) |
14. チルソクの夏
《ネタバレ》 単に上手くいかなかった国際的遠距離恋愛話を披露するだけでドラマは希薄。 [DVD(邦画)] 2点(2008-01-10 09:43:07) |
15. 生きていた信長 完全版
アイデア披露だけの内容。 しかもそのアイデアの解釈が曖昧(タイムトラベルうんぬんなんでしょうが・・・)。 [DVD(邦画)] 0点(2008-01-10 03:51:44) |
16. ラブドガン
ムードだけの作品。だから何? こんな映画が量産されては邦画離れを助長させるだけ。 [DVD(邦画)] 0点(2008-01-09 06:09:40) |
17. ギプス
《ネタバレ》 キャラクターの掘り下げがない分、展開と結果を追うだけの上っ面文芸になっている。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-09 06:01:02) |
18. 月光の囁き
《ネタバレ》 あくまでSとMの関係を表現したに過ぎなく、ドラマもなければ物語ともいい難い。 興味ない人にはただ気持ち悪いだけの作品なのでは。 [ビデオ(邦画)] 2点(2008-01-09 05:51:53) |
19. EUREKA ユリイカ
《ネタバレ》 かつて大絶賛する友人におされて鑑賞したものの、丸投げのような内容でさっぱり伝わらなかった。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-09 05:46:21) |
20. NINKU -忍空-
原作ものの映画用オリジナル作品故にレギュラーメンバーへ余計なドラマを与えてはならないので、ゲストキャラにその内容を振るのは定石ですが、本作のゲストキャラはレギュラーメンバーに活躍させるシチュエーションを提供する役割しか果たしていない。 消化試合的映画。 [ビデオ(邦画)] 1点(2008-01-09 03:06:18) |