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1.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
僕にとって、ポニョは十分、宮﨑駿のマスターピースでした(内部でも批判の声があったりしたようだが)。 これで終わりかと思っていたところで出てきた本作なのですが、ポニョとは真逆といいたいような作品で、 まるで突然青年時代へ若返ったように、監督の持つロマンティシズムが、露わに打ち出されていて、 ラストシーン、監督自身が、自分の映画で泣いたのは初めてだとコメントしたことにつられて、どうも誘い泣きしてしまいました。 この作品は、ナウシカとともに、宮崎作品を好むのと別に、宮﨑駿という人物自体に惹かれる僕にとっては、特別な作品です。 宮﨑駿作品らしくはないですが、宮﨑駿らしい作品だと思います。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2016-01-04 06:17:54)
2.  仄暗い水の底から
黒木瞳のエロさ。コレに尽きる。 水の表現も、原作ではどうだったかしらないが、 この映画では、ホラーへというより、黒木瞳をより性的に表現するためのものだったような気がする。 決して僕の勝手な追っかけ的な見方を言っているんじゃなくて、 黒木瞳の演じる母親の母性を通して、母性の全体のようなものが背後に浮かび上がり、 それが、あの少女の存在以上に、根底の方でホラーに深く繋がっていて、 びっくりしたりぞっとしたりとはまた違ったホラーを感じたような気がした。
[DVD(邦画)] 8点(2015-12-15 19:26:54)
3.  素晴らしき日曜日
黒澤明の映画を幾つか見た中で、とても異質だと思った一本。 浮かれたり、沈んだり、恋人とどうしてもすれ違ったり、 そういう生活における、あたりまえの、だけど、捨ておいておけないような問題を、 こういうふうに描いた映画は、他にあまり見たことがなかった。 だけれども、正直に言って、映画として見ると冗長で、 この作品の出来を見た限りでは、小説にこそ任せておくべき領域なのじゃないかと感じた。 個人的には気に入ったものの、あまり人に薦められる映画ではないな、というのが本音。
[DVD(邦画)] 5点(2015-11-29 17:27:05)
4.  切腹 《ネタバレ》 
やや冗長すぎる感はあったが、 説明なしに、どんどんと事件の詳細が明らかになっていく感じ、 そしてその内容のむごさが凄く印象的だった。 前半だけならば、その通り傑作なのだが、 後半の復讐劇はほんとうに余計だと感じた。 もし、前半の語りが終わって、あのまま切腹していたら、 それこそ「切腹」という名作映画として凄まじい印象を残していただろうと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2015-11-29 17:18:17)(良:1票)
5.  ラスト サムライ
かなりベタに「儚さ」を描いた映画ではあるけれど、 渡辺謙が好きなので、僕はすっきり見られた。 ただ、ヒューマン映画というよりは、 イケメンなアメリカ人がファンタジーな世界に迷い込んでいくという映画。
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-29 17:12:40)
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