1. シン・ウルトラマン
ウルトラマンについては記憶の片隅にほんの少しある程度ですが、日本人なら映画館で見るべしと思い立ちました。 戦闘シーンは感涙モノでした。役者にスマホを持たせて"アングル"にこだわって撮影したとのことで、これから見に行く人はその辺も鑑賞ポイントになると思います。 [映画館(邦画)] 6点(2022-05-20 16:17:03) |
2. 八日目の蝉
《ネタバレ》 【ネタバレ厳重注意】小説未読。 『100日後に死ぬワニ』とコンセプトは似ています。『八日目の蝉』というタイトルからも想像できますし、野々宮希和子(永作博美)が逮捕されるシーンから映画がはじまるので、薫と過ごす歳月が刹那的になるからです。これによって、母娘の絆が強まれば強まるほど視聴者はラストに想いを馳せ、胸が熱くなります。 恐らくそうなるだろうと予想はできますが、お盆の虫送りという行事を用いた発覚シーンは良かった。映像的にも素晴らしかった。ここから逮捕までの一連のシーンでの永作博美さんの迫真の演技には目が離せませんでした。渡邉このみちゃんの演技も素晴らしかった。写真館のシーンでは希和子とともに号泣してしまいました。 ただ、どうにも納得できないのは、赤ちゃんを連れ去るシーンです。小説未読なのでなんとも言えませんが、これは非常に重要なシーンなので、もっと説得力のある状況にして欲しかったと思います。「掃き出し窓の鍵を開けたまま赤ちゃんだけを残して外出してしまう」なんて余程切羽詰まった事情がない限り絶対にあり得ません。これが、実母である秋山恵津子(森口瑤子)の落ち度を強調するための"仕掛け"だったとしても、あまりにリアリティがないことです。この違和感がなければ、もっと高評価になったと思います。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-12 21:09:30)(良:2票) |
3. 浅草キッド
《ネタバレ》 「お笑い」大好きです。残念なことにビートたけしさんの漫才はリアルに見たことがないのですが、あらためてその偉大さが分かりました。芸人さんは「賢い人」しか成功しないと常々思っていたことがこの映画で証明された気がします。劇団ひとりさんの監督としての才能にも感動しました。 存命している実在の人物を演じるだけでも難しいのに、「誰もが知っている」偉大な人物とあっては相当なプレッシャーだったと思いますが、柳楽優弥さんは自然体で見事に演じきっていました。 深見千三郎(大泉洋)という方に師事していたこともまったく知りませんでしたが、さすがはびーとたけしさんを育てた人とあって、ストイックに面白いです。 「普段ボケねぇ野郎が、舞台でボケれるワケねぇだろうが!」という台詞には感心しました。これは何事にも通じることだと思います。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-12 19:42:11) |
4. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 実際にあった【巣鴨置き去り事件】をもとにした映画です。 この事件は、だらしない母親が諸悪の根源であり、「無戸籍児」「ネグレクト」だけに焦点が当てられがちです。しかし、日本の避妊方法や人工妊娠中絶医療が世界的に大きく遅れている現状も、もっと取り沙汰されるべき問題点だと思います。 事実はもっとエグい事件のようですが、12歳そこそこの少年がたった一人きりで小さな兄弟たちを抱え、母親の帰りを待つ以外に一体何ができたというのでしょうか。一度「外の世界」の楽しさを知ってしまったら、元に戻れるはずもありません。非常に痛ましい事件です。 「明」扮する柳楽優弥さんを筆頭に子役の皆さんの演技が素晴らしく、最後まで釘付けになりました。また、「無駄な台詞」が一切なく洗練された是枝裕和監督の脚本が見事で、こんな陰惨な事件を扱っているにも関わらずその独特な世界観に完全に魅了されてしまいました。ただ、終盤、三女の「死」には猛烈に違和感を覚えましたが、事実を描いている以上、このエピソードそのものは避けられなかったのでしょう。こんなキレイゴトで済むハズがないのは容易に想像できます。これがもし、ただの再現ドラマのようになっていたとしたら、ここまで世界的に注目される映画にはならなかったと思うので、この事件を世に知らしめたという意義は評価されて然るべきだと感じました。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-01-11 21:28:52) |
5. 凶悪
《ネタバレ》 背筋も凍る実話です。これがフィクションなら、まったく評価できない内容です。 およそ信じられないような凶悪犯罪の狂気を扱う話なので、正直なところ、観るためには相当な覚悟が必要ではありますが、姑の痴呆というドラマを織り込むことによって、『冷たい熱帯魚』よりは、ほんの少しハードルが低くなっていると思います。 終盤、妻の洋子(池脇千鶴)が藤井(山田孝之)に言い放ついくつかの台詞----- 「楽しかったんでしょ?こんな狂った事件必死に追っかけて。あなたは楽しくて楽しくて仕方なかったのよ。」 「悔しいけどわたしも楽しかったの。怖いもの見たさで。世の中こんな事件あるんだ。こんな怖い人がいるんだ。こんな殺され方する・・・」 「わたし、ずいぶん前からお義母さんのこと殴ってる。もう罪悪感も感じなくなっちゃった。お義母さんが死ぬのをどこかで待ってるの。自分だけはそんな人間じゃない、って思ってたんだけどね。」 これらが、この凶悪な事件と絶妙にリンクしていて、脚本の妙味を感じました。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-01-11 16:55:26) |
6. 映画 ビリギャル
素直に感動。 サクセス・ストーリーはやっぱ気持ちいい。 どこまでが実話でどこからが脚色なのか分からないけど、 あの缶コーヒーはさすがにフィクションだよね? [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-27 16:37:12) |
7. 八甲田山
名前だけは知っていた日本映画の金字塔とも言うべき作品を今更ながら鑑賞した。 端的に感想を述べるならば、「無知」は罪である----------この一言に尽きる。 視聴後に、深い溜め息が漏れる作品なのは否めない。 百歩譲って雪山の恐ろしさを知らないのは仕方がないにしても、「山」の恐ろしささえも知らなかったのだろうか。 映画鑑賞後に史実を少々調べてみると、上層部の愚かさが寧ろ滑稽に思えるほどだった。 亡くなった方々の冥福を祈るためにも、この映画を後世まで語り継きたい。 [DVD(字幕)] 7点(2021-10-08 15:20:09) |
8. アポロ13
結末がわかっているのに、何度見てもハラハラする。 [DVD(字幕)] 10点(2020-01-28 11:51:50) |
9. ファースト・マン
原作は『ファースト・マン: 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生』上・下。 人間模様を織り込みながら、事実を淡々と描いています。実際のドキュメンタリー映像が使用されている部分もあり、臨場感・迫力満点で、見ごたえ十分。 ライアン・ゴズリングの感情を抑えた演技には好感が持てましたが、人間ドラマが映画全体を暗くしているので、少々残念です。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-01-23 01:16:39) |
10. カメラを止めるな!
映画を撮影していたら、本物のゾンビが現れた! という説明通りの映画だと思っていたので、期待していたなかったのですが、 それは前半37分の話であって、 その後の展開はとても面白かった。 見て損はしない。見るべし。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-10-29 21:04:59) |
11. 羅生門(1950)
はじめて見た黒沢映画でした。 芥川龍之介の『羅生門』と『藪の中』がミックスされている。 舞台を見ているような作品。 三船敏郎は強烈にパワフルです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-05 21:31:41) |
12. 舟を編む
先に原作を読んでからの視聴。 ほぼほぼ原作に忠実に映画化されていると思います。 辞書作りの奥深さ、大変さを、涙あり笑いありの心温まるストーリーに仕上げてあります。 辞書は誰でも一度は使ったことがあるだろうし、興味はなくとも身近なものだし勉強にもなるので、たくさんの若者に見てもらいたい映画です。 [DVD(邦画)] 6点(2019-04-26 07:25:29) |