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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2597
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1.  バーフバリ 王の凱旋
国内での初公開からまだ2年余りだが、もう既に、日本のボンクラ映画ファン界隈においてもマスターピースとして崇められている脅威のインド映画の完結編をようやく観ることができた。 前編(前作)の勢いそのままに、豪華絢爛ら超娯楽が縦横無尽に駆け巡る。 続編のため、基本的なキャラクター紹介が不要な分、序盤から古代インドの王国絵巻が、良くも悪くも躊躇無く豪胆に展開される。   出生が謎に包まれた主人公の成長譚と冒険譚の要素が強かった前編は、ストーリー的にはありきたりな展開ではあったが、それがまさに文字通りの「王道」そのものでもあり、インド映画ならではの絢爛で艶っぽい娯楽世界を純粋に堪能できた。 主人公が大滝を登っていく序盤のくだりや、ヒロインからの攻撃を華麗にかわしながら求愛をする様などは、エンターテイメントを超越して神々しくすらあったと思う。   続編である本作は、大河の奔流がさらに激しさを増すかのごとく、序盤から怒涛のエンターテイメントが繰り広げられる。無論、心底熱く、盛り上がることは請け合いである。 だがしかし、全編通して存在するある要素が、溢れ出ようとする高揚感を妨害し続けたことも否めない。   それは即ち、“王族たちの愚かさ”である。 特に、父バーフバリの母親である王妃シヴァガミの“惑い”と“脆さ”が目に余り、個人的には“雑音”としてすっきりしない印象を持ってしまった。 前編では、父バーフバリの一粒種である赤子を文字通り命がけで守りきり、回想シーンにおいても、慈愛と威厳に満ちた 名君主ぶりを見せてくれたシヴァガミだったが、本作では、対峙する悪しき王族たちの嫉妬と謀略にまんまと嵌り、愚かな決断を繰り返してしまう。   勿論、その王族間の陰謀と裏切りこそが本作の本筋ではあるので、そういうストーリーテリングがメインになること自体は致し方ないと思うが、前作通じてそもそもが短絡的な物語なので、謀略を巡らす側も、それに陥る側も、ただただ短絡的で浅はかに見えてしまい、愚か者というよりも、只の阿呆に映る。   結果的に、裏切りにより命を落とす父バーフバリ自身が、絶大な英雄像を誇ると同時に、能天気な馬鹿に見えてしまう。 ストーリー上、父バーフバリが絶命すること自体は避けられないだろうが、母王をはじめとする王族たちの愚かさと、裏切りをとうに認識していた上で、自ら死を受け入れる様を明確に描くべきだったと思う。   そして、本作のクライマックスでは、父バーフバリの死の残念な真相に怒り心頭の息子バーフバリが、ほぼ強引な力技で宿敵を打ち倒す。 それはそれで色々な意味で熱量たっぷりなアクションシーンだったけれど、息子バーフバリの主人公性を際立たすまでには至らず、物語の畳み方としても強引と思わざるを得なかった。   インド映画が世界に誇る圧倒的娯楽大作であることは無論否定しないし、存分に楽しい映画であることは間違いない。 おそらく、この一抹の“消化不良”は、前後編とも「完全版」を観れば、問答無用に呑み込まされるのだろう。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-15 01:18:11)
2.  バーフバリ 伝説誕生
話題の超大作インド映画をようやく鑑賞。評判に違わぬ豪華さ、熱さ、美しさを堪能できる「流石、インド映画!」という仕上がり。 物凄い映像的物量を目の当たりにしながら、感覚としては、超豪華絢爛な舞台劇を観ているような特殊な娯楽的迫力が、この作品のパワーであり、あらゆる文化圏を飛び越えて観客を魅了する理由だろう。 インド映画の愛すべきところは、その「躊躇」のなさだと思う。 この国の映画は、描き出そうとする娯楽性に対して、てらいもためらいもない。  当然、今作も冒頭から躊躇はない。 ファーストシーン、祖国を追われた瀕死の女王が、激流に呑み込まれながら命をかけて赤子を守り切るのだが、その描写がいきなりぶっ飛んでいる。過酷な運命を強いる神に対して啖呵を切ったかと思えば、赤子を片手で水面から掲げて、なんとその姿勢のまま溺死する。「なんじゃそりゃ!」と思ってしまうが、この冒頭のシーンなどは文字通りの序の口なので、気にしてなどいられない。 その後も全編通して、主人公“バーフバリ”の3世代に渡る熾烈な宿命が、豪胆に、破天荒に描き連ねられる。  ストーリー展開においては、手塚治虫の「火の鳥」のようなダイナミズムと世代を渡って展開される運命模様も感じる。特に序盤の大滝を登っていくくだりは、「火の鳥 黎明編」のラストに着想得ているのではないかと思わせた。  アドベンチャーシーンから大合戦シーンまでアクション描写は多様で勿論迫力満点だが、今作で個人的に最も白眉だったのはロマンスシーンだ。 大滝を登りきり、見たこともない愛しき君にようやくめぐり逢えた主人公が、戦士であり激情的なヒロインの警戒心を華麗にかわし、包み込むように、美しき女性に導いていくシーンが何とも「素敵」だった。  躊躇なくあらゆる娯楽性を増し増しで盛り込んでいるからこそ、この映画は老若男女が様々な側面から楽しむことが出来得るのだろうと思う。 今作だけでも、物凄いエネルギーを見せつけてくれるが、それでもまだ二部作構成の続編に向けて「本領」を抑えていることは明らか。 俄然、完結編の鑑賞が楽しみになった。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2018-11-04 11:19:08)(良:1票)
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