1. RRR
《ネタバレ》 いや、周囲からの評価も非常に高い! それも滅茶苦茶に褒められてるんで、そこは気になってだんだ。 んで、今日は不意に時間が出来たんでアレだ。 感想だけど…ちょっと書くのは躊躇する。 いや、躊躇ってのは「想った意図が伝えられるかなー」って意味で。 あくまで俺の感想なので、まず俺自身の確認ポイントを理解して欲しい。 【自身の確認ポイント】 01:クリエイターとしての包括な目線。 02:シナリオライターとしての目線。 03:各映画を観て来た目線で。 上記を抑えて貰えたら…結論から言うと驚いた! いや、俺が映画の世界を知らなかったり、インド映画をあまり観てないのもあるけど…とにかくショックだった! インド映画って凄く進化したんだなーと思った。 想えば…最期に観たのは1995年の「ムトゥ/踊るマハラジャ」以来。 此処までの進化を魅せられると、相当にビックリするし…何より、各国はもう業界内での(単に創る)能力差は無いのかもしれない…なんて発想になった。 それと制作陣が、かなーり色んな映画を「観て」、「学習して」、何より「身に着けている」のに驚く。 ネタバレに繋がるかもだけど…うん。 俺的なNGポイントは2つだけあるので、ざっとだけ書く。 * * * 【A:ジュリーの処遇とシナリオの変更】 イギリスの提督の娘ジュリーが出て来て、なかなかの好演をしてキュートだ。 ただ、(悪人描写とはいえ)父親を殺されて、その後でコムラム・ビームと結ばれるってのは人情的にどうなのか? いや、悲しみのまま愛し合ってるけど離れ離れってのもそそるけど、結ばれるのは(方法論の一つとして)賛成ではある。 けど、提督だった父親の殺害の後…かつ、あの当時の時流を考えると大きな違和感がある。 俺だったら…そうだな。 提督のすぐ下に、闘えるタイプの部下の参謀を置く。 んで、全部ソイツが英国兵に指示してたり(更にはジュリーを自分の嫁に従ってるとかにして)悪事三昧。 父親はもっと気が弱く、立場を利用されて…最後は事故とかで死んじゃうとか、ソイツに殺された方が良いと思う。 【B:ラストのインド万歳なメッセージは…どうなん?】 いや、もうね…こういうのは好きじゃないんだ、マジで。 (テーマは別として)北朝鮮の番組を観てるような気がしちゃったし…何よりも、これ程に面白い映画を創ってたのに「何やってんだ?マジで…。」と思ってしまった。 いや!もっと考えよう! インド人目線だけじゃなく、(敵対国は抜きにして)第三者目線の国の視線くらいは。 * * * でもでもでも!でぇーもぉー! 文句は色々書いたけど、他は滅茶苦茶に面白かったぞ!いや、マジで! ほんと、色んな映画を観て勉強して、努力してるのが伝わって来たし…なかなかに俺の好きな映画を辿ってくれていて嬉しさ満点! かつ、インド映画の手法で「ミュージカルっぽくなってる」ってのも変な悲壮感を出さずに、かつ勢いを阻害してない要因になったんじゃないかなーと思った。 あと、ビジュアル的な見た目については敢えて触れないようにしてる。 理由としては…映画の国籍的なビジュアルって、見慣れて来ると「それも好きになる」ってのは経験上よーく知ってるから。 あ、近所のインドカレー屋の店員が、凄ぉぉぉぉぉく良い人ってのもあってさ。(バターチキンカレーとチーズナンが死ぬほど旨い!) ただ、凄いな…インド映画の未来! これからは(ジャンルによるけど)楽しみになって来たな…ほーんと! [映画館(字幕)] 9点(2022-12-01 08:23:26) |