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1.  薄氷の殺人 《ネタバレ》 
アジアの辺境にある寂れた地方都市(農村ではない、というのがポイント)を舞台にした殺人事件を題材にした映画には、独特の魅力がある。ボン・ジュノの傑作『殺人の追憶』は言うまでもなく、地方に漂う閉塞感が絶妙なスパイスとなって、殺人事件の「真相」よりも、事件そのものが体現する現代社会の姿をぼんやりと浮かびあがらせる。今作も、そんな「地方都市ノワールもの」の佳作だが、優れているのはグイ・ルンメイという女優を拝することで、独特の官能的なイメージが加わっている点。とはいえ、実際には作品中では、「濡れ場」的なシーンも、カメラは「行為」や「表情」以外のところにクローズアップしてしまうのも面白い。結局、表情も思考も曖昧な彼女の姿から、「ファムファタル」の本質は女性の側の「魔性」にあるのではなく、そこに過剰に意味を読み込んでしまう男性の側にあるのだということが、痛いほど伝わってくる(その象徴として、私たちは観覧車のシーンでひたすら「男」の表情を見せられてしまう・・・)。そのメインテーマだけでなく、序盤の床屋での銃撃シーンや中盤のスケート靴による惨事などのバイオレンス描写など、独特のテンポや映像を味わうだけでも十分楽しめる。ただ、残念というか、最後にこの映画のイメージを決定づけてしまうのは、あのエンディング曲。流行音楽に疎い私でも、あの曲のダサさはわかる。この計算し尽くされた作品のラストがなぜあの曲だったのか、あのダサさにどんな意味があるのか、そればっかり考えてしまって肝心の作品自体の印象が遠のいてしまうのは、あまりにも残念。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-02-07 10:34:04)
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