1. オール・アバウト・マイ・マザー
《ネタバレ》 高得点です。先ずは音場感、色彩が好き。キャストも言葉の響きも好きな感じです。 どの登場人物もとても俗っぽいんだけど、その中で自分の弱さや醜さを、ちゃんと各々理解して皆が少しずつ優しさを持っている感じが、たまらなくリアルでストーリーに無理が無い。 一見、設定に同性愛的な表現や性的なテイストを描いているが、それは監督の観客へ対するトラップではないのかなぁ~~ ノーマルでない人たちを色眼鏡をかけず、ストーリーをちゃんと追えた人にとっては凄く面白いストーリーだったと思うヨ。 アルグラードの存在は可愛いし、影の主役ロラとの再会のシーンなんかは、凄くいいね。 普通主義の日本の土壌では受け入れがたいのかもしれないが、少しでも海外で暮らした事がある人なら、マイノリティーの心細さや普通でない自分(外国では我々はエイリアンです)を感じた事がある人にとっては、きっと『グッ』とくる部分もあっただろうね。 見てくれでない、属性でない、人一人を描いた作品なんだろうと感じました。 まぁ、私もアブにはなりたくない一人ですが、男も女もやっぱ見てくれでなく、心の優しさが一番大事なのかもね。。。(^^ゞ 8点(2004-06-03 03:46:59) |