1. オール・アバウト・マイ・マザー
なにかにぶら下がったまま不平だけもらす。最近では男女を問わずそういう自立していない生き方が当たり前のようになっていまつが、ここに出てくる女性たちはみな自分の足で立って歩いてる気がしたでつ。 男にどう見られるかとか結局男なしじゃ生きられないなんていう弱気な言葉は出てきません。過去の自分について『孤独を避けるためなら女は何でもする』って言えたのはむしろ乗り越えたからなのかな。 男優がらみのプロットが少ないためか誰も異性に対する無意識の媚びみたいなものを全く感じさせないのは演出なんでしょうか。それと堕胎という選択肢が出てこないのはカソリックのお国柄なのか。いずれにしてもぶら下がったり寄りかかったりしない芯の強い生き方でつ。 男に対して人格もなにもなく「ペニス」ってだけ言われるとかなりさびしいものがありまつが、実生活で女性に対して同じようなこと言ってる自分に気がつき少し反省。 バルセロナでマヌエラが勝手に楽屋へ入り込む場面に違和感がありましたがこれはどうなんでしょ。このへんはスペインならアリなのかな?もすこし自然なプロットにして欲しかったきもしまつ。 ラストで大女優ウマの孤独な部分が際立ちまつが、そのあんはっぴいな余韻の意味合いがいまひとつ消化不良でつ。 7点(2004-01-25 17:15:12) |