1. アデル、ブルーは熱い色
《ネタバレ》 素晴らしかった、3時間という長い時間ではあったものの、おそらくそれ以上に長くてもこの映画は破綻せず素晴らしい作品だったと思う。恋愛の始まりから終わりまで全てがあった。見ているとき、レズビアンものだし自分は違う場所にいると思っていたのに思い出してみれば本当に近い位置に自分を置くことが出来る。恋愛の、普遍的な喜びや奇跡があり、でもそれが胸を締め付ける。目線やベッドシーン、二人の距離感や恋愛の緊張感がとにかく良かった。良いシーンがたくさんあり、それを書くとものすごい字数になってしまいそうなので控える。でもとにかく言いたいのは、この映画はベッドシーンでも日常のシーンでも、自分が見てきた恋愛映画の中でも最も深く、そして濃密だった、それは特殊といっていいほどに圧巻。撮影期間5ヶ月半、撮影時間が750時間ということが間違いなく良い意味で働いたんだと思う。750時間のうちカットされた時間が映画の中になかったとしても行間として息づいている。本当に良い映画だった。 [映画館(字幕)] 10点(2014-08-21 01:24:47)(良:1票) |