Menu
 > レビュワー
 > ゴシックヘッド さんの口コミ一覧
ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : スペイン 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  アパートメント:143 《ネタバレ》 
ネタが明かされた後は失笑ものだった。 ポルターガイストものではありきたりで、 モキュメンタリー映画としては退屈で、 最高につまらない結末に持っていったと思います。 ドキュメンタリー風にやってるのに 分かり易い映像処理がされているので作り物だって丸わかり。 さり気なくやってほしいところを強調してやってる風に感じたし。 まるでドキュメンタリータッチな作風が生きておらず、 その方法の利点ってあるのか疑問です。 (自分の感情移入の問題だと思いますが・・・) 終盤で父親が語る場面では、彼の放心状態からは言葉以上のものは全く伝わってこなかった。 最後だって何かやりたいんだろうなって魂胆が分かり易過ぎ。待たせて待たせて「はい、出てきたー」って、 やってることがつまらないし、 「観客は自分の思うとおりにビビってくれるだろ」って心中が伝わってきてちょっと嫌でした。 あと、自分この作品でも結構ビビったけど、今思えば音だけでビビってたような気がします。 小さな弟は物語にほぼ関係ないし、もしかして制作者が娘コンプレックスなだけなんじゃないの?ってのは偏見でしょうか。 「性の目覚め」といいつつそれらしい描写がなく、娘コンプレックスゆえに「性」の描写から回避してるように思う。 モキュメンタリーホラー映画にしては技術に金かけてそうだし、技術が高いし、 そういうところがまた面白くない。 スパニッシュホラーらしく作りも演技も丁寧ではあるが、 なんかモキュメンタリー映画ファンとしては久々にキレた映画だった。 特筆すべきは「モキュメンタリー映画」+「名探偵要素」の斬新さか。 てか、このおっさん貫録あり過ぎて最初から存在感浮き過ぎてんだよ。 
[DVD(字幕)] 4点(2014-05-09 23:57:30)
2.  ●REC/レック(2007) 《ネタバレ》 
やってくれました。全く新しいゾンビ映画をみました。 あるのはバイオハザードの地獄そのものです。 演技を超えた演技ではないヒステリーやパニック、発狂があります。 現場では集団ヒステリーが実際に起こってます。 こんなものをホラー映画に求めていた人は多いかもしれません。 自分もこれほどまでに臨場感のある地獄の光景を再現したホラー映画があるとも知らず、、、度肝を抜かされました。 悪魔に憑かれたような雰囲気があります。 理性を失った空間があります。 この極限の状況を再現するのに一人称視点は成功しています。 架空の現象をよくもこうまで生き生きと再現したものです。 たぶん一発屋なので複数回の鑑賞に堪えうるか心配ですが、自分はあと数回は観ると思います。 作り物っぽく無さがあります。 嘘であることを感じさせない迫力です。 「悪魔のいけにえ」以来の奇跡が起こったんじゃないですか? この作品の素晴らしいのはゾンビ映画からオカルト映画へと急展開するところです。 どうりでゾンビを超えたオカルトチックなにおい、それはまるでオーメンの悪魔憑きの様な迫力に満ちていると思ってました。 最近のCG映像に対抗できる人間の生々しい演技です。 最後の暗がりにあまりにも不快な存在を見ますが、超怖すぎて耳をふさいでました。ヤバイです。 これは何かの映像コンテストがあれば確実に賞をとるレベルの映像です。 ホラーの新しい次元の恐怖を見ました。 
[DVD(吹替)] 8点(2012-09-08 21:06:27)
3.  小さな唇 《ネタバレ》 
まるでシベールの日曜日の裏バージョンであるかのような、 あまりにも美しすぎるロリコン幻想。 フォーカスがかかった木漏れ日の風景はまるでデビッドハミルトンの世界のようです。 音楽がまた美しい。 不能な男と早熟気味な少女との禁断の恋はもう破滅上等といった美しさです。 主役の男の繊細すぎるナルシストさがまた良いですね。 フレディーマーキュリーみたいな顔です。  私がこの作品を初めて見たのは十代の頃だったでしょうか・・・ その禁断の内容にはかなりの衝撃を受けました!  この作品の内容は軽く法を犯してはいるようですが、芸術に守られているのか大手レンタル店で普通に借りられます。 男にとってのあまりにも悲劇なラストは美しいけど気の毒過ぎます。 もし悲壮マニアな人がいたらこの結末はオススメです。  この作品は映画として技巧が秀でているとは思わないのですが、映画は技巧だけで語られるものではないです。 禁断の世界を描いた貴重な映像です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-23 21:45:48)
4.  エクソシズム(2010) 《ネタバレ》 
まさにエクソシズムというタイトルがそのままという感じのオカルトホラー。 重みはないけど、家族の苦悩は描かれる。 望まないホームスクールを強いられる少女のメンタル的なものが描かれるドラマはあまり面白くないです。 母親がいけないんだと思います。 あと、この神父は好きじゃないです。 エクソシスト系は神父が大事だと思います。 ま、現代の神父はこんな感じなんですか。 悪魔に取りつかれた少女は白目をむき、絶叫はすんごい迫力ありますが、CGの助けを大いに借りた恐怖演出はあまり心に来ません。 椅子にはトーチャー系のサディズムしかありません。 ビデオの収集も盗撮映像の収集みたいに変態さが滲み出ちゃってるんで、なんか変だなぁって思ったんです。 エクソシストのスパイダーウォークや首の回転のアンチクライストぶりを考えると、 この映画のアンチクライストさなんて可愛いもんです。 こんなの思春期の闇ですよ。鏡の場面を見ると結局この映画の悪魔って彼女自身の心の闇でしかなかった。 可愛くないのはゴキ虫の演出だけです。 恐怖表現は比較的にライトなんですが、それよりも実際に起こっていることがダウナーで、 悪魔から救われても全然救われない話でした。 オカルト映画ですがソウなど最近のサスペンスからの影響も仄かに感じさせます。
[DVD(字幕)] 4点(2012-06-30 00:03:51)
5.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 
臨場感はすごくありましたが、よく分からなかったです。 ボーンは楽しめたのに、あまり楽しめなかったです。 現場にいるような慌ただしさがあるのかもしれませんが。
[DVD(吹替)] 5点(2012-05-09 02:00:52)
6.  28週後... 《ネタバレ》 
(2009年映画メモをもとに)これほどまでに素晴らしいゾンビ映画とは!まったく想像もしておりませんでした。 2年に1度出会えるかどうかという確立の素晴らしいゾンビ・ホラーです。 僕は常に昔のホラーばかりを観ているのですが(名作は昔のものばかりにあると思い込んでいる)、最近のホラーも馬鹿にしたもんではありませんね。 物凄い激しいカメラワークですが、目が疲れて嫌いだと思ったのですが、これがなかなか臨場感というか迫力を出すのに成功しています。 走るゾンビなんて、なんて健康的なんでしょうか?なんだかスポーツの映画を見ているようなスポーティッシュな気分になりました。”スポーツ・ゾンビ”いやまるで”ゾンビ・アスリート”です。 また、凄いと思ったのは映像です。 ヘリから見下ろした街はとても無機質で壮観でした。 荒涼とした街の雰囲気が素晴らしいです。都市がカッコイイです。 隔離地区の見事な世界観が伝わってきます。 構成力が見事で、全体的なスケール感があります。 また、ヒューマンドラマも忘れてはいません。なかなかです。 お姉さんはどうでもいいですが、兎にも角にも少年が可愛らし過ぎます。 名子役の登場です。 それにしても母親は気の毒でしたね。 しかし父子どうしの再開はどれほどの確立でしょうか?絆が引き寄せたのだと思いますが、しかし皮肉です。 僕は感動したのですが、ヘリのプロペラで蹴散らす場面は素晴らしいですね。 まるで美しい血と肉によるゾンビ無双です! 「ゾンビ映画は昔の方が本気度がある」と勝手に思い込んでいましたが、この作品のゾンビもかなりの本気度です。それどころか、暴力度、暴走度ともに上です。 ゾンビ映画の名作と呼ばれるのは昔のものばかりですが、意外と現代のゾンビの方が今の僕に多くのものを語りかけてくるのかもしれません。 《追加》少し過剰反応気味ですが鑑賞直後の感想を優先
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-06 00:17:56)(良:2票)
7.  スパニッシュ・ホラー・プロジェクト クリスマス・テイル<TVM> 《ネタバレ》 
子供に襲い来るサンタ・ゾンビ・スラッシャーですか。粋ですなぁ(?)。 それも女サンタなのですが、いろいろな事情があってサンタやってます。 最初はスタンドバイミーやグーニーズのような、子供たちの青春と友情の場面で始まり、 なかなか良い感じじゃないかと思いました。 子供たちの視点で冒険が描かれているのです。 わくわくします。 しかし、穴の中にサンタらしき女性の姿を発見し、徐々に子供たちの純粋な心に闇が芽生え始めます。 出られない穴の中の女サンタは、まるで檻の中の実験動物です。 子供たちの心は無垢である反面、残酷さもはらんでいるようです。 この作品を見て子供が怖くなる人がいるかどうか分かりませんが、子供は怖いです。 子供の言葉は時として残酷に突き刺さりますが、子供は残酷さを隠すことをまだ知らないようです。残酷だという認識がないのでしょう。  このまま女サンタが穴の中で物語は終わるものと思っていました。 しかしそこからがこの物語の本当の恐怖と悲劇の始まりでした。 流石に子供が殺されるという表現はマズイのであろう、過激な場面はありません。 子供たちは、どたばたコメディ風にゾンビを撃退します。 しかし残酷なことに儀式で結んだ契りや怨みの呪いは生きている限り、消えずにつきまとうようです。 、、、、、、 僕はもし殺されるならば、あの憎たらしい(はじめにブードゥーの儀式を行い、穴の中の女サンタに与えようとした食べ物までも意地悪に奪い取り、報酬金までも欲張ろうとした)馬鹿餓鬼ども2人だけで充分だと思うのです。  一番最後でサンタゾンビと対面する少女には、「ミツバチのささやき」のような、少女映画にありそうな神秘すら僅かに感じました。 モンスターにとっても少女は特別な存在なんですね。
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-12 23:39:44)
8.  スパニッシュ・ホラー・プロジェクト エル・タロット<TVM> 《ネタバレ》 
恐ろしや~恐ろしや~、、、 知らない間に死体とヤっちゃったホラーです、究極のネタバレですみません。 そんな恐ろしいことはありません。  しかし、魔女の家の雰囲気は素晴らしいです。 自分もあそこに招待されてみたいですもん。居心地良さそう。 非常に甘美的(?)です。 熟女好きや母性愛を求める人などは、その甘い誘惑に浸るのも悪くはないでしょう。 もうそういう人はこの作品を見てヌくしかないっスね。オチを知らない間に、、、あ、もう僕が喋っちゃいましたけどね! 不思議なことに魔女が聖母に見えて、厳格なキリスト教信者の母が魔女に見えることもしばしばあるでしょう。そういった疑惑も意図的に描かれているのでしょう。 ネクロ映画なのに、どこかニューシネマパラダイス的な雰囲気もあったと今になって記憶しています(気のせいでしょうね)。 布に包まれて焼け焦げた魔女を見ると、本当に不謹慎にも、ほたるの墓を思い出してしまいました。ホントすみません。 スペインのホラーではエロスがアメリカのものと比べて上品なようで、B級ホラーとはいえ、バカっぽさも薄いのかもしれません。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-12 23:17:35)
9.  悪魔の墓場 《ネタバレ》 
B級ながらに格式の高い感じがします。 結構 重厚な感じで、重い雰囲気が漂います。 ちょっと調べてみたら、日本で始めてゾンビを知らしめた伝説的な名盤のようで、 こりゃB級なんて安易に行ったらゾンビたちに呪われそうです。 最近のゾンビホラーなんて表現方法が定着したのか、みんながやっている事をまねしてやっている感じですが、 やはり初期のゾンビ映画にはその表現方法をまだ探っている状態なので、 オリジナリティがあり、メッセージ性のようなものがあり、(いろんな意味で)重みがあり、リアリティ(本気度)のようなものがあります。 未知な存在を扱う責任、根底にはそれに対する恐怖心と敬いが確かにあります。 ゾンビとは何ぞや?ということを真面目に問うているのです。 そんなゾンビだから不気味さがあり説得力もあります。  写真に写らないなんてドラキュラみたいですが、幽霊とゾンビの中間のようなところも面白いです。 古い映画なのでレトロでいて、本場のオカルト映画のような雰囲気も感じられ、 ヨーロッパの大自然がまるでタルコフスキー映画のように映えます(違ったらすんません)。 フクロウ(ミミズク?)のいるホテルが素敵でした。 そこはまるで神秘主義的な人の喜びそうな雰囲気が満点です。 ドゥーム・メタルバンドのエレクトリックウィザードの語りが まさかこの作品から使われていたとは驚きでした。  道路を横断するストリーキングを見る限り、アートもこめられているようです。 安易な捉え方ですが、、、ま、自然破壊への警鐘のようなものも感じます。  また音で恐怖を伝えようとしているところも素晴らしく、死臭が漂ってきそうな音像です。 話はあくびが出るほどにスローテンポだけど、込められたものが面白いです。 本当に悪いものを誰も知らない、、、それは恐ろしいことだと思います。 (あ~復刻されたのですね、、、ちょっと高いお金を出してレンタル落ちを買っておいたのに、、、)
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-10 23:37:31)
10.  スパニッシュ・ホラー・プロジェクト ベビー・ルーム<TVM> 《ネタバレ》 
スペニッチュ・ホラープロジェクトのこれまた一つです(調子に乗りやがって、、、)。 なんといいますかまさにスパイラル・ホラー! もう交錯しまくりの次元を超えまくりです。 いや、超えまくりというほどには超えていないんですけどね。 ホラー映画で夫婦の仲の良さを見せ付けられれば、やはりその結婚生活は崩壊してゆくのがホラー映画です。 主人公の男性の精神も崩れてゆきます。それが伝わってきます。 その変化は面白いかもしれません。 妻の夫不信になってゆくところも痛いです。 結構普通な作品なんでしょうが、自分は楽しめましたよ~。 これってアレですか?パラノーマルなんちゃらとかいう映画みたいじゃないですか? 監視カメラを使っているところだけ、、、でもあんま覚えていないんですけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-10 23:06:51)
11.  スパニッシュ・ホラー・プロジェクト 悪魔の管理人<TVM> 《ネタバレ》 
ずっと前に見ていたスパニッチュホラープロジェクトのうちの一作品です。 この作品では、完璧に狂った女の歪んだ理想世界の餌食になります。 こんなアパートの管理人がいたら嫌だという、サイコサスペンス色の強いホラーかと記憶しています。 そう、女はアパートの管理人になりたかった(なにをナレーションぶって)。 それも自分の理想どおりのアパートの管理人になって、アパートの住人をお人形のように自分の周りに配置したかった。 まるで女の子のお人形遊びのような理想の箱庭世界が、狂った形で女によって実現されます。 人間の本能にあるであろう支配欲がむき出しになっていると思います(そう考えると、女の子のお人形遊びも隠れた恐ろしさが滲みます)。 独裁者に憧れる変態願望をもつ人ならば見るべきでしょう。自分もダーガーのような歪んだ完璧な楽園に憧れているんで、こういう理想世界を実現させようというサイコ人間は全く嫌いではありません。 しかし、自分は監禁モノが好きなのだと実感しました。 友達に「一番狂ったアパートの管理人が出て来るスペインのB級ホラーは何か?」と訊かれれば、僕はまずこの作品を第一にあげるでしょう。 球体関節人形やフェティシズムな世界が好きな人が見ても、ゾクゾクするシーンがたぶんあるかもしれません。 人形やマネキンはそれが表すものといったら大体は「死体」であり、「支配された元人間」です。糸にかかった身動きの取れない人形をみると、管理人は蜘蛛のようです。 人形とは持ち主の為に命を捧げた存在、命を奪われたオブジェです。 完全な人形となれば、そこには持ち主の魂しか宿らないのです。  文章を書いていると自分も狂ったアパートの管理人みたいになってしまいそうなので止めます。 建物がカッコいいなぁ。曇ったガラスが隔離状態や牢獄っぽさを演出しているかもしれません。 あ、そうそう、誰かに似ていると思ったら、クレヨンしんちゃんの本屋さんでメガネをかけたカマキリおばさんに似ているか似ていないのか、、、 
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-10 22:51:50)
12.  スパニッシュ・ホラー・プロジェクト リアル・フレンド<TVM> 《ネタバレ》 
スパニッシュホラープロジェクトのひとつですが、これは全世界のホラーファンの皆さん!お待たせいたしました!的な内容になっております。 少女の視点で描かれた作品には多く見られる、「現実」と「妄想」が交錯する物語であり、少女の内面的な色合いの強いホラー映画となっとります。こういうの大好きです! なんとなんと!あのスプラッタ界の偉大なる帝王であり総長であられる“レザーフェイス”先生がどうどうと登場するのです! 他にも“ゾンビ”に“ノスフェラトゥ”に“ハイド氏”も登場します。 そもそも主人公の少女は友達がいなくてホラー映画(悪魔のいけにえ)とかホラー小説ばかり読んでいたので、現実と妄想の区別がつかなくなってしまい、怪奇映画やホラー小説の登場人物たちと友達になります。 偉大なるレザーフェイスは、少女の内面世界の存在なので、まるでトトロのように優しい目で少女を見つめ、少女を守るという、少女にとって優しいガーディアンのような存在なのです。 少女とレザーフェイスが対面する場面では、まるで「ミツバチのささやき」でアナトレントがフランケンシュタインの怪物と出会う名場面と似たような神秘性を感じます。 幻想世界の住人とはいえ、ドアをチェーンソーで切り裂くといったことが可能なのは、少女の想いが強すぎてそのイメージが実体化したのだと思われます(ポルターガイスト的な)。  レザーフェイス、ゾンビ、ノスフェラトゥ、ハイド氏がみんなで協力して少女の敵である存在を排除しようとする様は、ホラーファンとして(邪道ですが)勇気付けられるところもあり、感動的でもあります。 ホラー映画の恐ろしい怪物でも、彼女にとっては神話の精霊みたいなものです。 本来は悪役であるはずの邪悪な存在が、力を合わせて一人の孤独な少女を助けるなんて、素敵な話じゃないですか。  邦題では「少女VSレザーフェイスVSゾンビVSノスフェラトゥVSハイド氏」なんてタイトルをつけられても良さそうな作品です(少女とレザーフェイス以外は出席率が悪いですが)。  登場するキャラクターの話ばかりをしましたが、正直言って物語の内容がつかめないというか理解不能なところもあって、良くも悪くもあるのだと思います。 オールスターズだから+1点です。
[DVD(字幕)] 6点(2011-05-09 23:28:02)
13.  スパニッシュ・ホラー・プロジェクト 産婦人科<TVM> 《ネタバレ》 
ホラーというよりもサスペンスですかね? サスペンスはあんまり見んのでね分からんのじゃが、まあまあでしたよ。 産婦人科病院の中でノックの音が不気味に響く、、、 少女が可愛い。 ダコタんやアナっちとは競えないながらも、少女が普通に可憐だった。 いいですね、少女は、、、。 映像はそれなりに美しいし、メランコリックな雰囲気も大好きではあるが、 しかし前の方が書かれていたとおり、少し思わせぶりな印象を残します。 良質サスペンスならもちろんですが、B級サスペンスでさえ最近のものは映像のスタイリッシュな雰囲気や、メランコリックな美しさで誤魔化したものなんて結構あります。 B級ホラーでも最近の映像技術を使えば、美しい映像や雰囲気なんて簡単に作れるので珍しくありません(いわゆる雰囲気モノです)。 そういう雰囲気が好きな自分は、出来るだけそういった演出に誤魔化されないようにしなければ正当な評価が出来ないのです。しかしやっぱり好きなので雰囲気で影響されちゃいますね。  タイトル画面は非常に美しい。こんなに美しいタイトル画面はなかなか無い。 少女の幻想的で美しく優しい表情にメランコリックな曲が重なり、ヤバいっす。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-09 23:12:55)
14.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
これはハリーポッター系のファンタジーかと思ったが、そうでもありませんでしたね。 現実世界が大半をしめております。 良質の少女ファンタジーを期待した僕はそこら辺で、アレレ、、、と肩透かしを食らいました。てか、腹に重いボディブローをモロに喰らったのです。ゲフゥ! スペインの暗黒時代だとか、、、大変恥ずかしい事ですが、この時代背景にあまり詳しくありません。 しかし、ファンタジー部分を除けば見事な戦争映画そのものというか、、、スパイあり、クーデターあり、拷問ありの、壊疽した脚の切断ありと、、、見ているのも辛い辛い戦争映画のそのまんま。戦争映画の重苦しさで満たされとります。 「現実」は本当に現実的で、そこからはいろいろな苦しい状況が伝わってきます。 「戦争」=「現実」というのはもっとも恐ろしい残酷なことです。 その「戦争映画」に「ファンタジーの妖精」が登場するのですから、自分の中ではかなりブッ飛んだ光景でした。 しかし、現実と幻想世界との対比が見事だったように思います。 現実では人の死というものを突きつけられます。現実は死と苦しみの世界です。 だから母が出産で死んでしまう、この「死」というものは、なかなかリアルに伝わってきたように思います。 母は妊娠出産の過程で大量の血を流すのですが、その苦しみとか、それと拷問の残酷さとか凄い伝わってきて、それが「現実」なのだと思わされます。 しかし現実といっても酷すぎるのです。それが現実の時代も確かにあったのでしょう。 そこで必要になってくるのが「ファンタジー」なのだと、ファンタジーの必要性についても考えさせられます。ファンタジーのあり方といいますか。 だいたいファンタジー映画は現実がリアルに描かれていない、現実世界をリアルに描き過ぎるとファンタジーが影を潜めてしまう、、、のですが、、、 本作は「現実」と「ファンタジー」とがカッチリと分かれていて、お互い相容れない感じが印象的でした。 分かれているからこそ、ファンタジー世界が自立してちゃんと存在している。 しかし美少女ですね。少女の哀しいファンタジーって美しいです。まさにファンタジーの理想形。 大樹も出てきますし、森や迷路はファンタジー世界とつながっているんだと思いますよ。 はじめの石像とか、大蛙とか、ちょっと「千と千尋」の影響を感じたのは僕だけか? 
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-03 02:33:41)
15.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 
いやぁ、素晴らしいです。めちゃカックイイです。憧れます。 テーマソングの口笛の哀愁で涙が出てきそうです。 イーストウッド演じる“名無し”も恐ろしく格好良いですが、 モーティマー大佐の眼光の鋭さには圧倒されるものがあります! 睨まれたらもう身動き取れないでしょう。 インディオもなかなか迫力があって良かったと思います。 オルゴールのメロディーがとても美しかったです。 僕がどう努力しても、あんな風にカッコ良くはなれそうにないです(当然だろ)。 だからこそ、カッコいい男が出て来る映画を見るのです。 西部劇って全然観ないんですけど、ハマっちゃいそー。やべーな。 
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-01 02:01:27)
16.  リュミエールと仲間たち 《ネタバレ》 
なかなか面白かったです。 沢山の映画監督が見れて良かったです。 僕の知らない監督も大勢でしたが、皆さんはかなりのベテラン監督のようです。 最も古いカメラを使い1分くらいの映画を撮影するというものですが、 それぞれの監督が自分の個性や表現方法を貫いています。 楽しそうにやっている人もいれば、強い想いを秘めている人もいます。 たとえ1分の粗いモノクロでも、その監督の個性が色濃く表れます。 とくにリンチの個性は群を抜いていた! 彼らの撮影風景や仕事との向き合い方、映画に対する捉え方などをみることが出来ます。 「なぜ映画を撮るのですが?」「映画は死にますか?」 さすが一流の映画監督だけあって捉え方が面白くて個性的な人ばかり。 彼らにとって原点であり聖なるアイテムでもあろう貴重なキャメラを前に目をキラキラ輝かせる様が伝わってくるようです。 また最も原始的なカメラなので、彼らのセンスや個性が正直にそのまま自然な形で表れるのだと思います。 大変興味深いプロジェクトです。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 04:06:48)(良:1票)
17.  ユートピア(2003) 《ネタバレ》 
映像は非常にスタイリッシュでカッコイイです。それ以外ではあまり心を打たれなかった、、、ような気がします。てか、あまり印象に残らなかっただけです。アドリアンは、まぁ良かったですが、、、。 ただ、こういったクールな落ち着いた映像はメチャ好きです。 これはホラー棚にあったか、これホラーか?
[DVD(字幕)] 5点(2009-12-30 04:57:59)
18.  エル・スール 《ネタバレ》 
個人的に主演の少女は、(ミツバチのに比べて)アナトレントには及ばないとは思いました。 しかし良い映画だと思った。  父親は何か神秘的なパワーを持っていたのでしょうか。気になります。  ホテルのカフェでポツリと一人寂しく座っている父親がとても小さくてみえて印象に残りました。 映画の中で寂しい人を見ると悲しくなっちゃいますねぇ。。。 父親の孤独感がとても伝わって来たように思います。  全体の雰囲気が良かったと思います。 映画館の雰囲気とか、凄く良かったです。   「エルニド」とか「エルスール」とか、「ミツバチのささやき(原題に『エル』がついていたと記憶している)とか、、、(まったく別物では『エルトポ』とか『エルシド』)とか、、、 「エル」シリーズ(?)。この「エル」はどういう意味なのか、ちょっとだけ気になります。  また今度観よっと!
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:11:43)
19.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 
素晴らしい映画。 この子供時代に味わうような深い感覚を何度も味わいたい。 そして大切にしたい。 非常に神秘的な美しさと温かな温もりがあり、また死を連想させる暗い雰囲気がある。 それらが非常に生き生きとして描かれる。 アナという少女の視点を通して見た世界は非常に繊細で不思議な世界だった。 映画フランケンシュタインを連想させる場面がいくつかあって興味深い。 学校に子供たちが入ってゆく場面は、まるでミツバチが巣に帰るかのようで面白い。 ここから子供たちはミツバチに置き換えられてるのだと思った。 ドンホセの人体人形は人体実験をされているかのようで、フランケンシュタインの怪物のようでもある。 夜の森を村人が捜索する場面は映画フランケンシュタインにも登場する。 夜の森でアナがキノコを触ったときに炎が燃え上がる場面は性的なものを強く連想させる。 そのときのキノコは非常にグロテスクだった。 少女の火渡り遊びはあまりに危なっかしく、これは大人になる儀式のようで怖い雰囲気が漂う。 その光景を見つめるアナの孤独そうな瞳が印象深い。 映画中に流れる音楽が非常に温もりのある音で、幼い遠い過去を思い出すかのよう。 少女アナというアバターにより、不思議な世界を疑似体験するかのよう。 アナの大きな瞳には何が映るのであろう。 アナという少女の美しさは伝説化し、あまりに霊的な美しさは生きる妖精のよう。 他の映画の深さがまるで色褪せてしまいそうなほどの深さを持ったこの映画は 言葉には出来ない本物の価値がある。 
[DVD(字幕)] 10点(2007-11-12 00:29:00)
20.  カラスの飼育 《ネタバレ》 
子どもの頃に感じる、「時間の長さ」が伝わってきたように思う。 「夢」と「現実」をさ迷っていて、とても曖昧だった。 冒頭の場面の憂鬱なピアノの伴奏がとても良い雰囲気だ。 アナトレントがコップを洗うシーンが強く印象に残った。 冷蔵庫からのぞく鳥の爪(カラス?)が強烈な存在感を放ち、危険な感じがして怖い。 母親の幻が消えた後にアナトレントが「ママ! ママ!」と泣きながら母親を呼び続ける。 可哀想なアナ! アナにとって母親の存在がどれだけ大きなものだったかが伝わってきてとても悲しかった。 母親の苦しんでいる様子も痛々しい。 車椅子に乗ったおばあ様の表情がとても良い!存在感が素敵だ。なんて良いキャラクターをしているんだ! 「おばあちゃま」や「癌の母親(妄想)」の存在が、この家の空気をより憂鬱なものにしているのかもしれない。 写真が沢山貼ってあるのも、アルバムをめくるのもなんか良い(ノスタルジック?アルバムっていろんな時代や世界と繋がっていると思う)。 都会の、車の音やサイレンの音が迫ってくるようで、とても怖い。「ピーポーピーポー」というサイレンの音が印象に残った。 レコードから聴こえてくる、とても憂鬱で哀愁漂うサイケデリックなテーマソングが鑑賞後もしばらく印象に残る。まるでメロディーに麻薬作用があるみたいに頭から離れない。この音楽も作品の憂鬱な雰囲気を高めているのかもしれない。 その音楽にのせて踊る少女達はとても愛らしい妖精のよう。 お化粧ごっこをしたり、ファッション雑誌を切り抜いたり、おママ事をしたり、 その神秘的な少女達の遊戯の風景に、少女愛好家はたまらないだろう。 そういった少女の世界観がとても見事に描かれている。 なんだか監督がアナトレントをひいきしているようにみえてしまうが、しかしそれは彼女の持つ魔力故に仕方のないことです。 部屋の中が薄暗いせいか、雨の季節の湿っぽい憂鬱な雰囲気が全体を覆う。 暗いのが美しいと思える映画。 しかし「ミツバチのささやき」と比べてしまうなら、映像の美しさ、神秘的な部分で劣っていると認めざるを得ないかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 9点(2007-11-12 00:03:45)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS