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1.  瞳の奥の秘密
久しぶりに「いい映画を観たなぁ」という余韻を味わいながら劇場を後にすることができた良作です。未解決事件の謎解きというサスペンス形式をとりながら自ら封印してしまった淡くも激烈な想いを解きほぐしてゆく話です。さして興味が湧きそうなストーリーでもなく、アルゼンチンという自然豊かな国柄を感じさせるような景色は皆無で、9割方屋内でのロケですが、本作を稀な作品にしているのは演技とカメラワークです。25年前と現在を演じわけ、かつ両方の場面でそれぞれに魅力的なヒロインと主人公。顔のクロースアップが多用され、言葉では埋められない表情の奥にあるものを読み取ろうと観る側も目を皿にして画面を追いかけることになりますが、熟達した演技でその視線に応えてくれます。タイプライター、写真立てといった小物が表情を的確に補足する役割を果たしていて、映画的演出とご都合主義的演出のはざまでギリギリの均衡を保っています。空撮からスタジアムに降りてゆくシーンや尋問シーンでの長回しも緊張感があり、パブロというおとぼけキャラの存在もあいまって、エンタテイメントとしても上質な出来栄えといえるのではないでしょうか。ただ致命的な難点があります。終盤、妻を失った男が主人公に「もう忘れることだ」と諭す場面です。原語「Nao pensa mais」に対する字幕がそうなっていますが、英語でいうと「Do not think anymore」という意味であり、日本語では「もう考えるな」と訳すべきではないでしょうか。「忘れる」という言葉には「自分にとって痛みを伴う出来事=忘れたいという思いを起こさせる事象」という主観的な判断が加えられているのに対し、「考える」という言葉には、その考えられるべき事象がどのようなものであるか、主観的な判断が加えられる以前の状態を指す言葉といえると思います。本作の核が「考えるつもりはなくても考えてしまう」「なにもしないでおこうと思っていてもしてしまう」ことに突き動かされる者たちの物語であり、忘却がテーマではないはずです。この点について-1で8点献上いたします。
[映画館(字幕)] 8点(2011-04-09 01:10:46)(良:2票)
2.  抱擁のかけら 《ネタバレ》 
さすがアドモバル、本作も安心して見られる良質のドラマ作品でした。自動車事故で死別した恋人との思い出を回想する盲目の元映画監督の、彼女とのなれそめから始まり失明するまでの思い出話です。おなじみの劇中劇や未編集の映画フィルムを通じて恋人に触れたり、読唇術のシーンなど、映画ならではの表現が散りばめられていてアドモバルらしい凝った作りですが、やはり観るべきはペネロペでしょう。あるときは少女のように可憐であり、あるときは炎のような激しさを併せ持つ情熱的な女性が余すことなく表現されています。バルセロナでの喧騒から離れ、旅先のホテルの一室で、ソファで抱き合って映画を観るシーンが非常に印象に残っています。タランティーノのように趣味に走らず、アドモバルにはこれからも良質な映画を作り続けて欲しいです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 14:04:00)
3.  それでも恋するバルセロナ
うーん、期待を上回る部分と、やっぱり、という部分が混ざり合い総評としては普通といったところです。ペネロペの魅力が炸裂していて、嵐のような感情の爆発の一瞬ののちになまめかしい肢体をくねらすこの落差が素晴らしく、スカーレット・ヨハンソンがそのへんの留学生にしか見えません。やっぱり、と思ったのはウディ・アレンとは相性がイマイチであるということ。情報過多のナレーションはやはりいただけません。映画は映像で全てを語ってこそ映画であるということを私は改めて強く感じました。
[映画館(字幕)] 5点(2010-12-26 22:35:53)
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