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1.  コルチャック先生
ラストは万感胸に迫ります。遠足に行くんだよ、と子どもらを連れ出して、暴力や死の溢れる駅で貨車に乗り込み、しばらく暗い画面にレールの響きのみが続く。最後の貨車だけ切り離され、野が開けた場所に止まると、スローモーションで先生と子どもたちが本当の遠足のように嬉々とした表情で出てくる…。強い人の話、根っから強い人の話であって、弱かった人が状況によって強くなったって話のほうが感動するんだけど、歴史にはときどきこういう「根っから強い人」が必要とされるような、想像を絶する迫害の時代があるんだよなあ。ガス室を作った側の人間や組織のほうに、やはり興味は湧くが、それはテーマの選択の問題であって、外からどうこういうことではないだろう。つらいのは子どもたちに「死」についての授業を施すあたり。そういう教師のつらさ。あとチラチラ出るだけだったけれど、記録を撮っているドイツ兵の撮影隊の存在が、この映画の中でどういう役割りを果たしているのかよく分からないが、気になった。記録に徹しきれるフィルムの非情さか。『地下水道』にも、記録係が加わっていたっけ。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-14 09:39:13)
2.  この自由な世界で 《ネタバレ》 
この人の映画のいいところは、スルッと社会問題の内部に入り込んでいくうまさ。不法移民就労問題なんて、日本のニュースだと、強制送還されてかわいそう、という面と、斡旋業者がさも極悪人のように逮捕されていく場面といった、外部から眺める視点しか持てない。それがちょっと内側から眺めると、複雑な力があちこちからぶつかり絡まりあっている現代の一局面として浮き上がってくる。同情と金儲けで揺れるヒロイン、金儲けと言ったって解雇されたばかりの33歳の彼女にとっては、人生最後の賭けのような気合いが入っている。金持ちのギャンブルとは違う。こういう正解のない問題を、できるだけ解に近づけようと小数点以下二桁ぐらいまで割り続けていくのがローチ作品の偉大さだった。ただ本作は、やや問題を整理し過ぎたきらいがあり、いつもに比べると小数点以下一桁ぐらいで止めてしまった感じもある。自分の手持ちの労働者のために不法移民排除を企てる、ってのは、ローチのストーリーとしては、ちょっと分かりやす過ぎる展開になってなかったか。
[DVD(字幕)] 7点(2009-07-28 11:58:45)(良:1票)
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