Menu
 > レビュワー
 > なんのかんの さんの口コミ一覧
なんのかんのさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2336
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : ポーランド 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ダントン
映画はシナリオ文学ではないのだから、言葉にだけ感動してはいけないのだろうが、これは一つ一つのセリフに革命に対するワイダの思想の練り返しが感じられ、重い。人民の政府であるはずの共産国の作家が「人民の敵は政府だ」と叫ばねばならない悲痛さ。実質の主人公であるロベスピエールが「ダントンを裁いても裁かなくても革命は崩れ去る」という恐怖。人民に誠実であり続けるためにはダントン的人物が必要であり、しかしそういった人物が革命の輪郭を溶かしていったりもする。当時はダントン=ワレサとすぐに思わされたが、おそらくもっと普遍的なものとして捉えようとわざわざ過去に題材を採っていたのだろう。人民のための革命が専制独裁になっていくメカニズムが今までにも何度も繰り返されてきたのはなぜか。恐怖政治下の人々の描写がリアル。身分証明書を求められて怯える少女や、革命憲章をビクビク暗証させられている少年などがよく、これがラストのロベスピエールの恐怖と共鳴する仕掛けになっている。全体に青ざめた色調。
[映画館(字幕)] 7点(2012-10-09 10:33:58)
2.  大理石の男
映画はある程度ナマものだから、この時代のポーランドの熱気と無関係に本作を見ることは出来ない。映画自体、別に映画史の古典になりたいとも思っていないだろう。時代へ向けて発言する熱気とそれを支える決意こそが、この映画の感動の核だ。かつて50年代に犯したポーランド映画人の過ちをもう繰り返したくない、という反省と責任が感じられる。レンガ積みの場面、主人公のみじめさと、個人が個人としての誇りを持つなどと思ってもいない党の残酷な視線を描いていて素晴らしい。見てはいけないものを見てしまうと下を向いてしまったカメラと、ヒロインのしつこく食いついていくカメラとが対比される。反省の映画っていうと、なんか後ろ向きに思われそうだが、でもそれは次代への期待の映画ってことなんだ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-02-20 12:21:21)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS