1. おとなのけんか
《ネタバレ》 子供のケンカに親同士が大人の対応で話し合いを始めたものの、次第に感情むき出しの諍いに。 ギスギスした雰囲気がたまらなくリアル。 論点がズレて話が一向に前に進まないのがイライラ感を募らせる。 自分の考えを押し付け、無神経な言葉が飛び交い、つっかかっては話が逸れていく。 まるで「朝まで生テレビ」の不毛な議論を見るようだ。 皮肉屋で余裕をかましていた弁護士が、妻に携帯を水没させられ慌てふためく様子がおかしい。 ラストで子供たちが仲良く遊んでいる様子と愛嬌たっぷりのハムスターの姿に、大騒ぎしていたのは大人だけとの皮肉が効いていてオチもばっちり決まった。 思わずニンマリしてしまうよくできた大人のコメディ。 ポランスキー監督にこういう作品のイメージがなかったのでビックリ。 約80分の短い映画だが、ストーリー自体は起伏に乏しく会話主体のワンシチュエーションなのでこれ以上長いとダレる。 一時間にまとめてもいいくらい。 [DVD(吹替)] 7点(2014-08-22 23:49:15)(良:1票) |