1. 逆転のトライアングル
《ネタバレ》 この話は、イタリアの映画「流されて」に似ている。 舟と、漂流した島で、立場が逆転するというのは、この話が発明したモノではない。 まぁ最近の映画らしく、いい意味でまとまってて、無理も無駄もない。 よくできてる。 さぁ、今後の展開はどうなるのか? トイレ掃除のおばさんの天下は、終わったわけだ。 助かった後のことまで計算しなきゃならない時代なのかね、まったく。 人間を見る目が嫌らしくなっちまうが、仕方ないね。 今、上にいる人間が、襟をただしてくれればいいよね。 いつどうなるか分からないから・・ そんな教訓話。 [DVD(字幕)] 7点(2023-12-16 20:59:27) |
2. キャロル(2015)
《ネタバレ》 これは美のギリギリの攻防を描いている映画だ。飾り物として妻になった美女のキャロルは、ちょっと問題のありそうな旦那から娘を取り上げられそうになったとき、テレーズと出会う。彼女たちの逢瀬には、欲望などではなく、美を守る同志としての絆を感じた。この現場を旦那は盗聴する。それは興味本位のものではなく、裁判資料としてのものであったとこが、この映画の救いだ。最後、キャロルが美を崩しそうなとき(あるいは死に近づいたとき)、テレーズがまた彼女の前に現れる。そこで映画は終わる。何という切なさ。弱いながらも毅然と品位を保とうと立ってるキャロルに、僕はジーナローランズの「グロリア」を思い出した。グロリアは男の創り出した、男のように強い女性のイメージだったのかもしれない。本当の女性は、キャロルのようにギリギリのところで美しさを投げ出すまいと踏ん張っているのかもしれない。品位を失わず生きる。簡単なようで熾烈な戦いだ。これは美を、文化を、平和を守ることにも通ずるものだと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-25 15:48:14)(良:1票) |
3. キングスマン
《ネタバレ》 娯楽作として上出来。終始楽しめた!しかし娯楽作品も進化してんだね~。今回の悪は、ノアの箱舟に乗ろうとする一部のエリート層。エリート層がみな吹き飛ぶシーンは、ともあれ楽しんでしまった。その後の世界は?ってのも気になる。しかし、劇中、映画のようには行かない、行かないと言いながらも、これ、立派な映画でっせ(笑) [DVD(字幕)] 7点(2016-01-03 11:28:37) |
4. 危険なメソッド
《ネタバレ》 どこか官能的。破滅につきあわされる気持ちで観ている映画に疑問。どうやって破滅していくかというのは、表現する程の事か?などと思ってしまう。下の解釈で分析するフロイトがまともなのが可笑しい。でも最後のエンドクレジットでユングの方が穏やかな人生の終末を迎えたというのは、あの不倫もおとがめなしであったか・・と何やら感慨深い。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-27 11:51:51) |
5. キリング・ミー・ソフトリー
評価低いッスね。でも、カイコー監督のこの次の作品が「北京ヴァイオリン」ですからね。僕はこの監督好きなんですよ。この作品は、ひどい脚本に監督もどうすべきか、考えたんじゃないでしょうか。またエッチなシーンも、今まで撮れなかった場面なので、たまってたものを出すかのように撮影したのかもしれません。話の方は「ラストタンゴ・イン・パリ」とヒッチコックの作品「断崖」とか混ぜたような、サスペンスと言えるほどの意外性も恐怖もなく、つまり何というか、う~ん。やはりエッチなシーン以外は心に残らないですね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-06-16 17:49:21) |