1. インセプション
《ネタバレ》 本当は「ヒックとドラゴン」を見ようと思ったのだが、夜やっている映画館が近くにないことに気が付いて、この映画を見ることにした。さて、この映画、いくつかの疑問がある。夢の中で年をとるのか、とらないのか? デカプリオは奥さんと何度も深い深い階層に入って行き、何十年も愛し合った。もしかすると、何百年も経験しているかもしれない。その間は、年はとっていないと解釈していた。そして、奥さんはその夢の世界から戻りたくないと言い出す。それを解決させるために、奥さんにインセプションする。夢から覚める為に死ななければいけないと。そして現世でもそうしてしまう。しかし、ミッションの中で渡辺謙を助けに行ったデカプリオが会うのが年老いた渡辺謙。はてどっちなのだ? この映画はとても哲学的(論理的)じゃなく、情緒的なような気がする。今生きている世界も、夢と違わないことが多々ある。例えば、家を購入しようとせっせと借金をする。しかし、借家に住もうが家を購入して住もうが、真実はどちらも借り物だということだ。自分の持ち物と錯覚しているだけとも言える。(死んでまで家を持って行けないし、子供達もほとんどが住まない。)ある俳優が言っていた。自分という演技者がこれからどういうシナリオでエンディングを迎えるのか? これが楽しみで仕方ないと。また、デカプリオの子供たちの様子をみている(全然大きくなっていない)と、この映画はほんの数ヶ月の出来事のように思える(もしかすると3ヶ月ぐらい。もしかして夢?)。意欲的な作品ではある。 [映画館(字幕)] 7点(2010-09-02 18:07:09) |