Menu
 > レビュワー
 > onomichi さんの口コミ一覧
onomichiさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 407
性別 男性
ホームページ http://onomichi.exblog.jp/
年齢 55歳
自己紹介 作品を観ることは個人的な体験ですが、それをレビューし、文章にすることには普遍さを求めようと思っています。但し、作品を悪し様にすることはしません。作品に対しては、その恣意性の中から多様性を汲み取るようにし、常に中立であり、素直でありたいと思っています。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
高校生の頃(85-7年頃)、僕はストーンズに夢中だった。ロックと言えばストーンズ、ストーンズこそがロックだと思っていた。但し、それは60年代後半から70年代のストーンズ。その頃のアルバムは何度も繰り返し聴いた。当時のライブやスタジオ演奏の映像でみるミックとキースのなんと精悍でカッコよかったことか。。。  80年代に入り、ストーンズは僕らに急激な老いを感じさせるようになる。それを打ち消すようなパフォーマンスをみせた81年のライブ映像。ミックのフットボーラー姿は今でこそミックらしいエンターテイメントを十分に感じさせる微笑ましいものであるが、当時は何か間違った歌謡曲的な演出を見せられたような気がした。キースはシャープさが失われ、急激に老けこんでいた。  そして、2006年のストーンズ。それはまさに"The Kids are Alright"で33歳のピート・タウンゼントが叫んだ「オヤジのロック」を通り越して、「おじいちゃんのロック」である。ミックとキースは還暦をとっくに越えた63歳である。  皺皺のミックは以前と変わらない身のこなしでロックを歌い続ける。20代も30代も60代も変わらないロックというのはミックの思想そのもの。彼の中では全く違和感のないロックのあり方なのである。健康的でセクシー。バディ・ガイを前に悪ガキっぽさをアピールしつつ、若い女性シンガーに対してはセクシーに迫ってみせる。年齢を感じさせない、中性的でとても現代的なセクスである。  60年代から変わらず発散しているミックの魅力がそこにある。63歳になってもそのロックは死なない。健康的な生活を感じさせる見事にシェイプアップされた体。長いステージでも疲れを感じさせないエンターテイナー。  でも、僕の心は死んだロックの方に今でも引き寄せられる。60年代、70年代という時代にとり残され、囚われの身となったロックの魂たち。ミックを見ているとそういう魂はもう過去の遺物にすぎないように感じられる。彼にとっては子供や孫の代にあたるような若いオーディエンスと見事に一体化したステージパフォーマンス。笑顔の絶えないキースの立ち姿。彼は本来、70年代にドラッグで死んでいたはずの男である。  僕の中で80年代と共に死んだストーンズは、2006年、まだまだ健在だった。彼らは70歳になってもストーンズでありつづけるだろう。そのスタイル故に、彼らのロックは永遠なのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2012-06-30 00:49:18)(良:1票)
2.  さらば青春の光 《ネタバレ》 
60年代中期、ブライトンでのモッズ・ムーブメント及びロッカーズとの抗争をモチーフとした悩める若者のお話。もちろん、原題の『四重人格』から分かるように、この作品はザ・フーの同名ロックオペラを基に製作されたものだ。 当時のイギリスというのは、ティーンエージャーともいうべき新たな人種による脱階級的な雰囲気があったと言われる。モッズにしても、そんなティーンエージャー達の無邪気な反抗心によって、上流社会のファッションであるスーツをデフォルメし、ストリート風にアレンジしたスタイルである。マッシュルームカットにサイドベンツの三つボタンスーツ、そしてヴェスパの改造スクーターが定番であろうか。<この映画でみるとアーミーコートも必須のようである> さて、この映画がフーの音楽と切っても切り離せない関係にあるというのは言うまでもない。フーのロックは<というか、ロックというのはそもそも>、若者達の反社会的、脱階級的なメッセージを歌ったものであり、ピート・タウンゼントにとって、ロックこそ、そんな矛盾した世の中を生きるための哲学そのものなのである。 この映画は、『さらば青春の光』という邦題から、一人の若者の青春との決別、大人への成長の物語だとイメージされる。本当にそうだろうか? この映画の主人公ジミーは、ロックに心酔した典型的なモッズ青年である。映画の中で描かれる一軒家でのDJパーティや派手なヴェスパなど、彼はファッションを生き方と錯覚しているお坊ちゃん的気質のようである。彼は自堕落であることを執拗に追い求め、何事にも安易で我慢ができない。自分の思う通りに物事が進まないことに対して苛立ちながら、絶対に自分を省みようとしない。つまり自信がないのである。だからこそ、彼は最後に憧れのエースがベルボーイとして働く姿に世の中がひっくり返るようなショックを受けるのである。そこで彼が見つけたものとは何だろうか。ヴェスパを中空へ放り投げた地点、彼が最後に辿りついた場所とは何処だったろうか? 世の中に対する鬱屈とした感情というのは、外部に対して彼を何処にも導きはしない。彼が見詰めるべきは彼自身のゼロ地点であり、それこそが彼の辿りついた場所ではなかったか。エースの生き方という現実が彼をその場所に導いたのである。映画はその場所で終わるが、それ以上のものはこの映画に必要ないだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2009-05-02 22:25:14)(良:2票)
3.  ザ・コミットメンツ
この映画のサントラが中古で500円で売られていた時はショックだったなぁ。定価で買った僕としては。物語としてもなかなか面白かったけど、やっぱりライブ映像が良かったな。ボーカルが良い。「トライ・ア・リトル・テンダネス」はとても感動的でした。パブロック的な白人R&Bは結構イケると思うんだけど。
10点(2002-03-01 02:03:02)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS