1. スノーホワイト(2012)
《ネタバレ》 最初は面白かったんです。 幸せな幼少時代。優しい両親。その優しい母が病気で他界。そして謎の軍勢。謎の捕虜。父の再婚。再婚相手は実は魔女。 テンポが良い。ストーリーが起伏に富んでいる。続きが気になる。期待感がある。 逃げ遅れ、囚われの身となるスノーホワイト。堕ちるとこまで堕ちたヒロイン。 ここからどう這い上がっていくのか。期待が高まります。 遂に脱出!さあ、どうなる? ・・・と、良かったのはここまでで、ここから先本作は失速していきます。物語が佳境にはいればはいるほどどんどんつまらなくなっていく・・・。 普通はこーゆーテイストで攻めるならどんどん盛り上げていかないと!盛り下がる一方で、終盤の決戦が一番つまらないとはどーいうことか。 『策はある!』とか無責任なこと言って・・・ お前のいう策って、小人たちに内側から城門を開けさせることかい? そんなもんは愚策というか無策もいいとこ。そんな出たとこ勝負なアイデアで、閉ざされた城門に突撃をかけるなよ。ほら、無責任な姫様のせいでみんな死んじゃうじゃーん。 劇中心が通じ合ったみたいなトロールはどうした?スノーホワイトを認めたシシ神はどーした? 思いつきをただ映像にして並べただけで、何一つ最後の決戦に役に立っていない。 あまりの実力差に、魔女に手も足もでないスノーホワイト。 ここからどー逆転すんのかと思いきや…隠し持ったナイフでひとつきして終わり。 え?それで終わり? [ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-11-24 02:24:56) |
2. スターダスト(2007)
《ネタバレ》 「流れ星を取ってきたら結婚して」で始まる、かぐや姫みたいな物語。その流れ星もまた女の子。そして男は流れ星のほうを好きになってしまうスーパーファンタジー。 悪い王子たち。魔女。海賊。ファンタジーならではの面々が大活躍。予算の関係なのか、1つ目の巨人やら大ダコやらドラゴンやら、モンスターの類はほとんど出ません。モンスターあってこそのファンタジーアドベンチャーと考えている人にとっては少々物足りないかもしれないですね。その代わり、魔女たちは魔法で結構魅せてくれます。 ストーリーそのものはひねりがなく単調。私はなぜか飽きなかったのですが、人によっては退屈に感じるかも。ロマンス中心。アクション、バトルは添え物。そっち方面の期待はしないほうが無難。 主人公のトリスタンは情けないうえに自己中。この人、確かに1回だけイヴェインの命を救う。でもそれ以外ではマイナスファクターしかないのに、なぜかトリスタンに心引かれるイヴェイン。 ストーリーの転換期はロバート・デ・ニーロ演じるキャプテン・シェイクスピアが出てきてから。この人たまに変な脇役やるんだけど、この人が出てくるだけで、映画そのものがぐっと面白くなることがよくあります。トリスタンはキャプテン・シェイクスピアとの交流を通して、ビジュアル、剣術、精神面、そのすべてにおいて成長します。急に魅力的な主人公へと生まれ変わる。これがなければ、このどうしようもない主人公に共感できないまま、ラストのハッピーエンドを冷めた目で見ていたでしょう。 とは言え、決して『カタルシス』や『感動』を与えてくれる映画でないことは確か。過剰な期待は禁物です。 [DVD(字幕)] 6点(2019-04-30 11:48:19)(良:1票) |
3. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 エンターテイメントとしては結構小難しい作品ですね。 もちろんわかる人は難なく楽しめるのでしょうが、私のような小市民がこの映画を楽しもうと思ったら、頭から煙り出しながらでないと無理です。 この作品のストーリーは大きく2つ。 ミュアー(ロバート・レッドフォード)とビショップ(ブラピ)の過去のエピソードを巡る回想シーン。 中国当局に監禁されたビショップをミュアーがCIA本部にいながらにして助け出す現在のシーン。 前者はドラマ性が強く、後者はサスペンス色が強い。 前者はドラマ要素が強いためわかりやすく、とっつきやすい。また、ブラピの魅力全開なので、面白い。引き込まれます。 それに対し後者の『現在』を描いたストーリー。これがわかりにくい。 ミュアーが何をしようとしているのだろうと、わくわくしながら見ることはできますが、はっきり言って結論が出るまではさっぱりわかりません。で、難しいわりには、結果を見た後のインパクトは弱い。 結局CIAは、ビショップが何か重大な任務で動いていたのかどうか、それをミュアーに確認したい。ミュアーはすべてを話してしまうとビショップが見捨てられてしまうため、情報を小出しにし、その間にマスコミにリークすることで、『アメリカ政府』VS『中国当局』の図式を作ろうとする。そしてアメリカ政府の司法取引を利用して救おうとしていたのでしょうか。 ところがそれが寸前で失敗。仕方がないので、ミュアーは強硬手段に。 違っていたらごめんなさい。簡単に言えばこんなストーリーかと思います。 面白いストーリーだとは思うのですが。やはりわかりにくいのが難点か。 今何やっているのかわからないと、緊張感も生まれないですし。 そもそも今回の騒動の事の発端はミュアーにあります。ビショップの行動も愛ゆえとはいえ、自己中心的なものであり、プライベートなものでもあります。よって一応のハッピーエンドではあるものの、爽快感は得られにくい結末というのが個人的な感想です。 作戦名を聞いたときにビショップが涙ぐむのは感動するんですけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2016-10-16 07:06:25) |
4. スナッチ
《ネタバレ》 確かに、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にテイストが似ていますね。 別々の場所で始まった物語が、少しずつ絡み合い、最終的に一つの結論へ到達する。この手法は面白いですよね。 最後がどう帰結するのか、読めるようで読めないですし。 一番読めなかったのは、パイキーグループの逆襲。てっきり『アビー&トニー』、『ボリス』、『ソル&ビニー』、『ブリックトップ』の四つ巴戦になると思っていたので、意外な帰結ではあります。 こーゆーパターン、テイストが好きという人は、ここでのレビューを拝見するだけでもたくさんいます。それは何故か。 映画でもマンガでも、『正義VS悪』よりも、『悪VS悪』のほうが、絶対盛り上がるからでしょう。言うなればこれは、『悪人たちだけの天下一武闘会』。これでアツくならなきゃ男じゃないね(笑)。 とまあそーゆーことですから、『ベニチオ・デル・トロの早期離脱』『トニーの情け無い最期』『アビーの帰国』。コメディの視点で見れば面白いのかもしれませんが、天下一武闘会を期待していたものとしては、期待が大きすぎただけに、拍子抜けした感のほうが強いです。 何も期待せずに見ていれば、もっとはまれたかもしれません。 何しろ、テンポの速さとアクの強さは天下一品。見ている間は全然退屈はしないですから。 でもこのキャストと監督で期待するなってのは無理な話。見る前の期待値って大事です。 それにしても、『犬』=『パイキー』、『ブタ』=『ブリックトップ』を象徴するものだと思えば、犬がブタの人形食っちゃったのは、ラストのオチを暗示させたりしていて、なんか面白いかも。 まあ何にせよ、『スナッチ』は娯楽のみを追及した作品。映画に意味を求める人にはほんと向かない作品。これぞジェットコースタームービーです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-18 08:47:12) |
5. スティル・クレイジー
《ネタバレ》 所謂サクセスストーリーの1種ですので、見ていて楽しいのは間違いないです。 ただ、トラブルや障害を多く用意したことで、スピード感を損ない盛り上がりに欠けてしまったことも事実でしょう。 それに、そもそものバンド解散の理由が『空中分解』みたいなもんですから、再結成のドラマそのものの深みには、限界があるようです。再結成の際のトラブルも割りとささいなことが多く、観る人によってはイライラしちゃうかもしれませんね。 それでもこの作品はエンターテイメントとして完成されていると思います。 レイがおぼれた後、ライブで復活するシーン。それを観て安心する仲間達、目を輝かせて喜ぶ奥さんなど、見所も多いのです。ラストで伝説のギタリストのブライアンが再びギターを手にするシーンは泣けちゃいます。 また、メンバーを奮い立たせる『暗示だ』でパターン化されちゃったシーンも、なかなかエンターテイメントのつぼを押さえているのではないかと。バンドのCDをラジカセで流す羊飼いの少年や、バンドのTシャツを着ている女の子が、ちゃっかりとこの作品に華を添えてくれています。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 14:41:17) |
6. スライディング・ドア
《ネタバレ》 アイデアが天才的に面白いです。アイデアを活かす演出も職人技。ただ悲しいかな、ストーリーがいかんせんつまらないです。せっかくのアイデアと演出が活かされるようなストーリーじゃないのが残念すぎます。 そもそも、ロマンチックでドラマチックでファンタジーなアイデアなのに、健気な女性が報われないような、そんな現実的なドラマにするなんてもったいないです。このアイデアありきであれば、2パターンのハッピーエンドを用意しても良かったんじゃないかな。例えば、『電車に乗り遅れるかどうかで運命の相手が変わってくる』なんていうオチでも、十分趣旨はつかめていると思うんです。そのほうが見ている人もハッピーな気分で終われると思うんですけどね。 二つのストーリーが平行して進む様子をこれだけわかりやすく表現するのは凄いです。二つの世界がリンクしそうな雰囲気をところどころで醸し出しちゃっているのは感動的ですらあります。絆創膏で区別。ヘアスタイルで区別。ちょっとした工夫、その工夫を使うための動機付け、鑑賞者へのそーゆーちょっとした心遣いが嬉しいですよね。 特に、ラストで目を覚ましたほうのヘレンが、もう一人のヘレンの人生とシンクロするシークエンスと、エレベーターのオチは素晴らしい。だけど、二人がそれぞれ事故にあっちゃって、身体が傷ついたことを考えれば、やはりハッピーエンドとは思えず、満たされる気分になれないのが残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-12 14:39:57)(良:2票) |
7. スーパーガール
《ネタバレ》 一番盛り上がらないといけない後半やクライマックスの演出が最低レベルで興ざめも良いとこ。駄作中の駄作ですが、地球で友人と学校生活を楽しんでいるところや、ショベルカーが暴走するところはかろうじて楽しめます。 [DVD(字幕)] 3点(2012-03-30 14:00:08) |