1. その土曜日、7時58分
兄弟の共犯関係を描いたシリアスドラマと言う設定が、最近観た「夢と犯罪」に酷似していた。どちらも面白かったが、こちらの方が犯した罪がよりエグく、兄貴の狂いっぷりも相当なので好みだった。ユアン・マクレガーが兄貴役の「夢と犯罪」はわりと等身大の話。それに対して、こっちはフィリップ・シーモア・ホフマンの粘着質で屈折したブッ飛び方が全開で、ストーリーも壮絶な展開を見せる。こっちのほうが実際にはありそうもないけど、映画としては面白かった。脇を固めるアルバート・フィニーやイーサン・ホークもさすがの演技。でも一番凄いのは80歳を越えてこれを撮るルメット御大か。 あと、最後に付け加えるとこの邦題はちょっとしっくり来ないと思う。僕が代わりに考えた邦題はこちら。「兄と弟の犯罪」。うーん、これもイマイチ。何か、ないですか? [DVD(字幕)] 7点(2010-06-05 17:34:53) |