1. デュエリスト/決闘者
ナポレオン帝政全盛期から共和制移行までを歴史背景としつつ、無名の剣士2人が、時を変え、場所を変え、武器を変えて延々と闘うという話。こういう一発ネタモノはかなり好き。更には美術に対する独特の拘りが横溢しており、個人的にはタマランです。特に最後の決闘の舞台となる古城の廃墟が素晴しい。流石リドリーの長編デビュー作という感じ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-09-28 22:27:51) |
2. ディセント
《ネタバレ》 シリアスタッチな「フロム・ダスク・ティル・ドーン」って感じ。何も期待せず事前情報無しで観たので大変面白かったです。音楽をほとんど入れない演出やカメラワークなど、地底の閉塞感が上手く表現できてたと思います。あのまま普通に脱出ドラマで続いていたとしてもかなり面白かったと思う。最後の仲間同士の殺し合いは不要。自分達を喰おうとする生き物目の前にして…物事には優先順位があるでしょうに。 [DVD(吹替)] 8点(2009-08-03 16:21:30)(良:2票) |
3. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
小説にも「珠玉の短編集」というのがある位だから、確かに映画にこういうのがあってもイイかも。エリセ監督の映像がこんなに美しいものだったとは。「ミツバチ」もう一回見てみようかなという気になりました。ヘルツォーク監督は「プログレと言って当たらずとも遠からず」って相変わらずの感じ、3つ目にこの絵があるのは大変イイです。ノリがよくお話として綺麗に纏まっているヴェンダース監督のが一番好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-28 22:04:55) |
4. テルミン
NYダウンタウンシーンで妙に流行ってたなと思ったらこういう映画があったんですか… ラストがいい感じ。 7点(2004-03-14 23:48:14) |
5. ディストリクト-X
《ネタバレ》 ジャケットでは軍の特殊部隊と凶悪エイリアンが派手なドンパチを繰り広げる話のように見えますが、全然そんな映画ではないです。 片田舎の街に静かに侵食してきたエイリアンからひたすら逃げまくるサスペンス映画。主人公が警官なので拳銃はパンパン撃ちますが、特殊部隊的なものはちょっと出て来てすぐやられてしまいます。 雷鳴轟く曇天のイギリスの高原の中、様々に形を変えながら飛来する飛行物体と、大小さまざまな不気味なエイリアンの造型がとても良。地味ながらセンスいいというか、ディズニーやマーベル色に染められたハリウッドでは到底生み出しえない感覚。さすがミステリーサークルを発明した国という感じ。 ただしストーリー・脚本は酷い。 連絡網が潰され外に逃げて助けを呼んでくれと言ってるのに、わざわざ応援に駆け付けて成す術もなく籠城したり、命綱であるはずの車を意味もなく乗り捨てて徒歩で移動したり、終盤エイリアンに殺された人々が次々と蘇生、人間ではない何物かに作り替えられた…と普通は思うところ「エイリアンは人間を治療しに来たんだわ。私たちが間違っていたのよ!」と意味不明な事を叫んでみたり。 ストーリー無視して「良く出来たYOUTUBE長編UFO動画」として鑑賞するのが良いと思います。 それにしても、この邦題とジャケット・・ドンパチもの観たい人は完全に期待外れだろうし、アーティスティックなモノが観たい向きはまず手に取らない。完全に売り方間違ってますね。 [DVD(吹替)] 6点(2021-07-05 23:55:41) |
6. 10ミニッツ・オールダー イデアの森
「メビウス」に比べると「10分」という概念に囚われすぎて、やや頭でっかちになってしまったのでは…という印象。ラドフォード監督のSFが良かったです。相対性理論の説明で子供の科学雑誌とかによくあるネタながら、これを真正面から扱ったものを初めて観ました。 [DVD(吹替)] 6点(2005-08-28 22:19:37) |