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1.  オペラ座の怪人(2004) 《ネタバレ》 
使われている楽曲はミュージカル史上最高レベルのものであることは間違いない。この映画は台詞は最小限で、基本的に舞台のミュージカルの筋をたどる。そこが好みの分かれるところ。映画だから芝居を中心に描いて欲しかったという人は多い。ミュージカルファンなら、映像として見れただけで満足だろう。ファントムについて考えてみた。彼は醜く生まれたせいで、母親から捨てられ、サーカスの見世物小屋で不当な暴力を受ける。反発した彼は脱走するが、その際人を殺める。そして同情を寄せたオペラ座に寄宿する少女ジリーに匿われる。彼は孤独を友として成長するが、やがて音楽の才能に目覚める。やがて少女クリスティーンが現れる。彼は彼女の才能を見出し、何年もかけて音楽的指導をする。天涯孤独の彼女にとってファントムは父であり、師であり、父が天国から遣わした音楽の天使であった。また彼にとってクリスティーンは、彼の音楽に翼を与えるものだった。彼女のデビューが決まり、成功を収める。が、喜びはつかの間。彼女に言い寄る男ラウルが現れたのだ。彼は彼女を独占したいがために、劇場に脅しをかけたり、殺生さえも辞さない。劇場の仕掛けた罠を知ってか知らずが、上演中の自ら作曲したオペラに出演し、クリスティーンと競演する。このときが彼の絶頂期。彼の才能が人々に認められた瞬間だった。二人の愛は成就したかに思えた。だが、彼女が仮面をはずしてしまい、一転逃亡劇へ。彼女が仮面をはがしたのは、世に出る勇気をもちなさいということだろう。最後の場面で彼女は、ファントムと結婚するか、ラウルを死なせるかの選択を迫られる。彼女はファントムにキスをする。このキスが彼の運命の呪縛を解いた。生まれて初めて愛の何たるかを知った彼は運命を受け入れ、ラウルを解き放ち、自らは去る。彼の過酷な生育歴を考慮すれば、彼の奇妙な行動もある程度納得がいくだろう。彼は誕生の瞬間から世界中を敵にまわしていたのだが、最後は愛に目覚め、自らは最愛の女性の愛に値しないと気づき、彼女を別の男に譲る。彼に同情できるかどうかで、この映画の評価が決まるだろう。ファントムは最後のシーンで死ぬべきだった。命と引き換えに、過去の罪を贖罪しなければならないからだ。その方が悲劇性が高まり、より一層感情移入できるのだ。最後のバラの挿話は蛇足。CGを使用した映像は美しかった。
[DVD(字幕)] 7点(2009-08-09 16:28:28)
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