21. フィフス・エレメント
評価の対象はいろいろあるけど、やはり特筆すべきはミラ・ジョヴォヴィッチの存在だと思う。今や売れ筋映画として女性が主人公のアクション映画は多発されているが、その今のブームの先駆けとなったのが今作のジョヴォヴィッチのインパクトではなかったかと思う。リュック・ベッソンだからこそ作れたこの芸術的な娯楽大作は、間違いなく傑作である。 [映画館(字幕)] 8点(2009-06-16 12:48:50) |
22. BROTHER
「その男凶暴につき」「ソナチネ」とバイオレンスの秀作を生み出してきた北野武であるが、今作は北野ワールドにおけるバイオレンス性という点でのひとつの頂点となる作品だと思う。世の中にバイオレンス映画と呼ばれるものは数多いが、この映画ほど狂気的な凶暴性と同時に鮮烈な叙情感を描き出している映画は他にないだろう。その「動」と「静」の絶妙な共存こそ北野武の世界観であり秀逸さに他ならない。展開されるすべてのシーンが衝撃的であり、感慨深い。 [映画館(邦画)] 8点(2009-06-12 23:25:56) |
23. フランケンシュタインの逆襲(1957)
フランケンシュタインという世界でもっとも有名な怪物の魅力は、何といってもその苦悩だと思う。望まず、望まれず生まれた怪物の苦悩。その最大の要点を描くことができていない今作はまずその点で致命的な傷を負っている。ピーター・カッシング、クリストファー・リーそれぞれの演技は悪くはないが、それだけにもう少し深みのある脚本が欲しかったところであろう。 2点(2004-08-15 12:37:01) |
24. プランケット&マクレーン
もっと爽快感たっぷりのB級時代アクションを期待したのだけれど、チープな展開にテンポの悪さだけが残りまったく楽しめなかった。時代背景の不潔感だけが漂い、爽快感はおろか不快感しか残らない。 2点(2003-12-16 19:41:55) |
25. フラッド
純粋な災害パニック映画を想像していたが、焦点は洪水という環境の中でのクリスチャン・スレーターと悪漢どもとの対決となっており、全体的に中途半端な仕上がりになってしまっている。洪水に襲われた街の作りもセット感が拭えず、とても完成度が高いとは言えないものだった。 4点(2003-11-12 12:23:17) |
26. ファーゴ
コーエンブラザーズ独特のブラックなユーモアは効いているが、ストーリーにはあまりインパクトがなく、淡白な印象のまま終わってしまった。個人的には作風のシニカルさを受け入れられなかったのかもしれない。 4点(2003-10-29 14:08:32) |
27. フレンチ・キス
この映画ほど「主演女優が可愛い!」という一言につきる映画も珍しい。それほどに今作でのメグ・ライアンは魅力に溢れている。ついつい恋の行方を応援してしまう彼女の様は、ラブコメ女王の名にふさわしい。 7点(2003-10-21 01:15:16) |
28. フランケンシュタイン(1994)
とてつもなく怖く、とてつもなく切ない映画だった。フランケンシュタインというキャラクターそのものがとても悲しい。全身メイクで演じたロバート・デ・ニーロの存在感はさすがだった。映画全体に漂う不健康で焦燥的な空気感が秀逸。監督ケネス・ブラナーのセンスが光っていた。 8点(2003-10-06 18:33:35) |