1. モーヴァン
見ていて終始感じたのはモーヴァンのたくましさ。そもそも「たくましい」ってどうゆうことなんやろう?って事を考えた時に、この作品のモーヴァンのような生き方をこれから先は考え付くんやろうな。「たくましさ」とは体がゴツい事でもなければ、恐ろしい事や気持ち悪い事をやってのけるような勇気のある人間ということでもない。モーヴァンのように彼氏の死という状況でさえも冷静に見つめて利益を求め、ミミズのような気持ち悪い生き物をいじくりまわして、彼氏の死体を埋める。こんなことを何のためらいもなくできる世間刷れした感覚の持ち主の事やと思う。そんなモーヴァンをこの作品では力強く、サラリと描いていて、何の嫌味な感情も持たせない。常にハングリーでアクティブな彼女がとても羨ましくなるし、自分の人生を切り開こうとする強さが作品から溢れていて、俺みたいなもんが見ると心が痛んだ。あとは、ちょっと作品の時間が長いかな。ゆったりしすぎて作品の内容に見合った時間とは思えない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-18 05:10:03) |