21. スライディング・ドア
「2つのストーリー」も、「恋愛」も、どっちつかず状態・・・。何事も「二股」は良くないよね・・・。 1点(2004-01-19 01:20:07) |
22. ラストエンペラー
激動する中国、狂った日本に巻き込まれゆく最後の皇帝・溥儀。隔離された生活を送りながらも、文学を学び、世界に視野を広げた考えを確立し、皇帝として、人間として、雄々しく生きた彼の切なさは、私の想像を遥か超えるモノに違いないだろう・・・。たかだか、半世紀前、幾つかの国が、繁栄をもくろみ、多くの犠牲を払った史実の断片から、知りえた日本人の犯罪には、憤りを覚えずにはいられない。ラストエンペラー・溥儀も、時代に翻弄された被害者であり、一人の人間でしかない・・・。ふと、考えるときがある。もし、日本が侵略戦争をしなければ、(日本人も含め)どれだけの人生が、狂わなかったのだろうかと・・・。溥儀の生涯についても、例にもれることなく考えてしまう・・・。一人の人生の映画だが、紛れもない、激動の時代を描いた傑作である。 9点(2003-12-21 23:46:24) |
23. バンド・オブ・ブラザース<TVM>
各話数の始めに、年老いたE中隊の方々のインタビューが、より一層、作品を深く、リアルに感じさせてくれる。TVドラマであるため、劇場ほどの豪華さはないものの、1話ごとのエピソードは丁寧に描かれている。得に、ホロコーストの実態を街の人々が知らなかった・・・、といったリアルな描写はTVドラマとしては、今作が初であろう。最後まで、E中隊を追った内容ですが、ヨーロッパ戦線の状況と、大戦の時間経過を感じさせてくれる「戦争ドラマ」の傑作です!。 9点(2003-12-12 02:22:02) |
24. 宮廷料理人ヴァテール
ヴァテールの演出の素晴らしさを全面に押し出しているため、「宮廷料理人」の奥深しさを知る事ができないのは、非常に残念。ヴァテールの忠実で、真剣な部分は理解できたが、「物語の本筋は何なのか?」といった所はイマイチ把握できなかった・・・。後半の恋愛話は、正直、蛇足にしか感じられなかった・・・。 4点(2003-12-11 21:00:39) |
25. フランケンシュタイン(1994)
「生」に執着し過ぎた主人公が、自らの衝動を抑えきれず「モンスター」を創りだしてしまう経緯は、とてもよく理解できた。まるで人の心の奥深くにある「哀しみ」を反映したかのようなモンスターが切なく描かれている部分も素晴らしく、そのモンスターによって、主人公の人生が悲劇へと進んでいく展開にも、人が「命を左右するおくがましさ」と「その代償」について考えさせられる奥深さがある。この話を聞き終えた船長が、「命の重さ」について悟るラストが全てを物語っており、まさに、人間性を描いた傑作!。 7点(2003-11-17 03:30:07) |
26. グリーンフィンガーズ
囚人で犯罪者である彼等が、ガーデニングにはまり、コンテストに向かって頑張る姿は微笑ましい。ほのぼのとした映像ですが、夢と生きていく希望と、愛情を見付け出す展開は心が暖かくなりました。 7点(2003-11-05 15:51:30) |
27. ガリバー2/天空の国ラピュタ<TVM>
前作の続きのため、前作を知らないと理解出来ない作りになっています。懲りる事無く「奇妙な体験」を語り続けるガリバー。実際に経験したとはいえ、過去にとりつかれた彼の行動は「どこかおかしいのでは?」と疑いざるおえない。ラストの裁判で、「人とは?」を力説する姿に、初めからそれだけを言えば良いのに、初めから「小さいヤギ」を見せていれば良いのに、と元も子もない事を思ってしまう自分が・・・嫌。 2点(2003-10-27 13:21:25) |
28. ガリバー/小人の国・大人の国<TVM>
ガリバーの体験した「過去」と、数年振りに家に戻ってきたガリバーの「今現在」が同時進行する映像は、かなりうざったく感じました。美術やセットは丁寧に作られているのですが、リアリティは薄く、中途半端に見えてしまう事が勿体ない。 1点(2003-10-27 13:08:56) |
29. the EYE 【アイ】
只の恐怖映画ではなく、通信簿を無くし、親に信じてもらえず自殺した少年のエピソードと、予知の出来るタイの少女の自殺とで、「親が子を、人は人を信じ、理解する事が大切・・・」というメッセージを含ませたシナリオに深い人間性を感じる。作品はいたってシンプルな表現で展開していくが、表面的な恐さだけでなく、「陰り」といった心理描写も丁寧に描かれている。間違いなく、この作品には「傑作」と言えるだけの質の高さがある。 7点(2003-10-24 14:38:24) |
30. ノー・マンズ・ランド(2001)
兵士三人を取り巻く状況がリアルで、敵対している兵士同士の考えや、行動は共感できました。内戦の愚かさが淡々と描かれる中、国連への皮肉がさり気なくストーリーに加わえられており、幾多の見解が出来るようになっているシナリオは奥深い・・・。「手を出せない答え」があることを見せ付けられるラストは、重くて憤りを感じ、深く考えさせられました・・・。 8点(2003-10-23 15:53:33) |
31. ターミネーター3
T-Xに恐怖を感じる事が出来ませんでした・・・。派手なアクションは多いものの、肝心の中身が薄い。ターミネーター同士の足の引っ張り合いがくどい割りに、あっけないT-Xの最後に問題あり。 1点(2003-10-20 04:16:30) |
32. ザ・トレンチ/塹壕
大一次大戦の「ソンムの戦い」前夜48時間を描いた、イギリス青年兵達の塹壕内でのドラマ。最悪の悲劇が起こる前に、ドイツ軍の攻撃などで死する仲間、刻々と迫る突撃の時。重苦しい空気の中、青年達の不安と恐怖が伝わってくる傑作。戦争ものというより、青春ドラマ感が強かったです。 6点(2003-10-18 11:09:00) |
33. ザ・コンテンダー
未熟な大人が沢山出て来るため、終始嫌な気分にされましたが・・・、最後、彼女の心の強さに救われました。全ての政治家が、彼女の10分の1でも考えることができれば・・・。人間味があれば良いんですけどね・・・。 7点(2003-10-18 01:11:16) |
34. エンド・オブ・オール・ウォーズ
旧日本軍の捕虜収容所に入れられた、英、ニュージーランド兵達を強制労働させ、420キロの鉄道路線(死の鉄道)を造らせた実話の映画化です。日本兵の非道極まりない暴力に耐え、生きるために勉強会を開き、人間らしさを守りぬく兵士達の心情がリアルに描かれています・・・。通訳をしていた日本兵、永瀬隆さんと、捕虜になったアーネストの絆も丁寧に盛り込まれており、ラストでの本人同士が再会する実際の映像から、「戦争は愚かで、大きな過ち」であることを教えてくれます。今現在、日本軍の負の部分が垣間見れる貴重な作品です・・・。 5点(2003-10-16 00:08:15) |
35. リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
超人たちの行動に、終始「これから何が起きるのか!?」と期待するものの、蓋を開けると、ストーリーも登場人物も大した事はない・・・。キャラクターの設定に力を入れている割りに、一度、能力が明かされると、戦闘シーンは「見えづらい映像」にしかならず、7人の設定がストーリーに活かされないのも非常に惜しい・・・。しかし、最初から最後まで、メインディッシュ的な映像が続き、見所が多いのも事実・・・。車や、ノーチラス号などのデザインは美しく、19世紀の世界観も十分見応えがあり、ラストカットの「切り方」も上手い!!。エンターティメント作品が好きな方にオススメ。 5点(2003-10-07 01:13:25) |
36. ザ・ビーチ(2000)
楽園といいつつ、型にハマッた、視野の狭い人間の溜まり場で、共感も出来なければ、そこで暮らしたいとも思えない・・・。米を調達する為、他の島に行ったとき、そこの人々を見下した意見を言うが、彼等の行動からは、レベルの差を感じることは出来ない。とにかく、ストーリーの詰まらなさは、超一級品。 0点(2003-10-04 20:56:55) |
37. ブラック・ドッグ
ありきたりな「家族愛」作品なため、あまり楽しむことが出来なかった。見せ場である、大型トレーラーのカーチェイスシーンは、オリジナル性は薄く、ぱっとしない。「黒い犬」は出てくるものの、物語の味付け程度で終わっているところが惜しい・・・。 4点(2003-10-01 11:19:59) |
38. シャロウ・グレイブ
お金によって、歪んでいくルームメイトの異様さはうまく描かれていましたが、これといった目新しさは無く、シナリオもいたって普通。でも、ラストの裏をかいたオチは良かった。 4点(2003-10-01 11:02:07) |
39. フル・モンティ
ストリッパーの仕事をするため、笑われて恥をかいてでも、子供のため、家族のため、そして・・・自分のために踊りの練習をする彼等は、とにかく素敵でした。笑えて、優しくなれる、質の高いヒューマンドラマです。サイモン・ボーフォイの脚本は、本当に素晴しい!!。 7点(2003-09-24 17:48:50) |
40. ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
複雑な感情がうまく描かれています。中盤まで、困った妹(ジャクリーヌ)だと思って見ていましたが、後半のシナリオに胸が締め付けられました・・・。ラストの、幼き自分に語りかけるシーンが良い。 4点(2003-09-20 21:44:25) |