41. ダブリン上等!
《ネタバレ》 展開、面白いというか巧いですよね。のほほんとする内容では全然無いのに、視点のどこかがスローで優しい。コーヒーにブラウンソースや最中にアゴへの一撃を食らわす中年女性、テレビに映った自分の髭に泣く女の子のキュートさ等に、ついつい笑。それらのシーンも良かったが、何でか女の子をグーで殴るシーンが私的に一番の大爆笑。フェミニストなのに!笑。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-13 02:23:29) |
42. ミニミニ大作戦(2003)
ミニがチョロチョロと小気味よく走るシーンは快感でした。演出も格好イイというかシャレてます。特に音楽がカワイイ。アクションムービーとして出涸らしになりがちなシーンも、まぁ無いわけでもないが気にならない位にテンポがいい。しかし、ドナルド・サザーランドは、キーファー・サザーランドに似てるな…親子ちゃうか?(親子だよ!) [DVD(字幕)] 8点(2006-01-10 08:24:43) |
43. マグダレンの祈り
自国愛と信仰の熱心さがウリのアイルランド人がこんな映画を製作したという心意気には頭が下がる。信仰というシステムや修道院という組織が問題なのではなく、何の疑問を持つべくもない閉塞された環境・組織・団体の一部が、腐敗を生むのだ。どうしようもないものか、な、問題。アイルランドでは1996年にこれらの施設が閉鎖された事により、社会の病巣にはささやかなるピリオドが打たれた。が、今現在私たちが生活するこの世界のすぐ傍らにも、私たちの知らない所で似たような腐敗が脈打っているように思う。現代社会に生きる者として、恐怖を覚えずにはいられない。 [DVD(字幕)] 9点(2005-10-29 23:41:41) |
44. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 踏んでしまえば解除不能な地雷なんて死んでも踏みたくない。死んでも死に切れないとは、こんな地雷を踏んでしまったときに丁度いい台詞だ。誰だ?こんなモノを作っちゃった奴は。誰だ?こんな兵器を欲しがった奴は。そういう怒りと悲しみと滑稽さを佃煮にしちゃったみたいなこの作品。分かり合えるかもしれない隣人同士が愛し合えもせず、殺しあわねばならない戦争なんて、本当にくだらないモノだ。本当にくだらない。 [DVD(字幕)] 9点(2005-10-26 23:46:01) |
45. モーターサイクル・ダイアリーズ
旅の醍醐味は、知らない場所で歩き、触れ、味わい、見聞し、その時に自分の中の何かを化学反応させる事。決してそれは逃避でなく向き合う姿勢であり、旅以外では得ることができない化学反応だ。 そういう旅の魅力に満ち溢れている本作は、まさしく珠玉。 ちょっと、チェ・ゲバラについてもう少し知りたくなっちゃいました。しかしモノグサな私は南米に行く気力もお金も根性もないので、机上で知った気になってみます。 しかし、こんなにバイクでコケるロードムービーは、観た事ないなぁ。笑。 [DVD(字幕)] 9点(2005-10-05 07:05:20) |
46. マイ・ネーム・イズ・ジョー
誠実に生きたい。立派じゃないし、ちょっと貧乏だけど、掌中の小さな幸せを糧に心豊かに過ごしたい。でも、悲劇って容赦ない。うまくいかない。上手に立ち回れずに、誰かが傷つき、誰かを傷つけ、大事なものが褪せていくし、消えてもいく。緩やかな毎日は、小さな満足と悲しい後悔の繰り返し。だけど、人生って、やっぱり、言葉にできない、醜く美しく、大事な何かだ。何と愛しいのか。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-04 07:23:46)(良:1票) |
47. ダウンタイム
《ネタバレ》 格別凄い能力もなく男前でもなく、高所恐怖症でしかも喘息持ちのただの面倒見のいい主人公と、結婚に希望を持たない、貧乏で、とりわけ魅力的でない頑固なシングルマザーのヒロイン。 そんな平凡・地味極まりない二人を軸に、不良少年たちの諍い、家族の悶着、貧困、老人問題(?)などの問題が相まりつつ、解体寸前の高層アパートのぶッ壊れたエレベーターを舞台に、取り残された老若男女4人が繰り広る脱出劇。 つまらん!つまらんな!全然ドキドキできない。問題の不良少年たちは断罪も贖罪もナシだし、物語もピンチも葛藤もダラダラ続くし、無駄だらけの登場人物は淘汰すらされない。 しかし、何で?何でなのか、憎めない。何でか、クスリと微笑ましく微笑してしまう泥臭いハッピーエンドに、何でか憎めずにいる。登場人物が、ヤタラと等身大過ぎたからかな?変な作品。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-04 07:10:50) |
48. ジョニー・イングリッシュ
アトキン苦手の私ですが、まぁまぁそれなりに面白かったです。墓場のシ―ンとかトイレのシーンとか、ブリティッシュジョークって意外と下世話で面白い。しかし字幕の下世話さはどうにもなんないのか…翻訳の気苦労なのでしょうか。悪ノリなのでしょうか。後者だと、減点ものですね。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-27 04:12:29) |
49. クライング・ゲーム
《ネタバレ》 ヒロイン(?)があそこまでセクシーならば、いくら○○がついていようが、私は愛せます。「ま、いいか」とか言いながら愛せます。笑。だから主人公がヒロインの○○を見たときにバスルームで嘔吐するほど嫌悪するってのは、なんかアイリッシュの戦士も肝が小せぇなあ、と思いながら観てました。ですが、結果オーライなラストシーンは、結構キュートでしたね。ある意味、これ、ラブコメ映画です。秀作な。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-10 06:23:14) |
50. 28日後...
だれ~もいないロンドンのシーンは、凄いよね。「オープン・ユア・アイズ」のだれ~もいないスペインも凄かったが、不気味加減では若干、「28」のほうが勝っていたような。作りも硬質なかんじで、いわゆるステロタイプなアリガチ登場人物が居ず、新鮮でした。しかし、トンネルシーンや野宿シーンなんかから鑑みるに、英国人は、バクチ好きだなぁ、と、思いました。サスガ競馬大国。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-02 10:32:54) |
51. ゴースト/血のシャワー
《ネタバレ》 あの幽霊船っぽさは、悪い夢でも見たかのようで不気味かつ圧倒的。ナチの行進映像が、途切れず延々と流れてしまうシーンなんかは正しく悪夢です。怖えぇよ!しかし肝心要の「血のシャワー」シーンは、今観てもそんなに怖くない。子供の頃に観た時は「血のシャワー怖えぇよ!」とか言って怯えてたのに、今じゃ「シャワー停めろよ?」と、冷静にツッコミ。大人になるって、悲しいなぁ。しっかし「この船は・・・ナチの拷問船だったんだ!!」ってのは、どうなん?ナチってワザワザ船の上でまで拷問してたのか?ん~・・・だったら拷問船って、怖えぇな! 6点(2005-03-05 23:18:10) |
52. ヴェロニカ・ゲリン
アイルランド国民は、愛国心のカタマリな奴等ばっかだ!っていうイメージが良くも悪くも私にはあって、「チョットついて行けねェーかも」とか、思って観ていた。しかし、一人のマスコミ人ヴェロニカ・ゲリンは、そんな愚にも付かない私の思惑を超越していた。 スーパーマンでもワーカーホリックでもなく、ただ笑い、泣き、怒り、怯え、屈しない。実に人間臭く戦い続けた新聞記者。彼女の死がドラッグ汚染撲滅の為に国民、法律をも動かし影響を与えたという功績は、悲話ではあるが、称えたい。 実話を基にした映画は「最高点9点」という私的基準も、今回は例外。今も尚、真実の為に命懸けで励んでいる、そしてかつて励んでいたであろう多くのマスコミ人の功績も称える心算で、一点献上。 [映画館(字幕)] 10点(2005-01-10 00:03:23) |
53. Tommy/トミー
ハッピー・ミュージック・ムービー!弾かれる鉄球!有り得ないスピードで駆け上がるベラボーなスコア、ロックンロールミュージック!70代ロック(変化球気味)が好きなら、一寸イケるクチな御味かも。昔大槻ケンヂが「すかんち好きな女の子には、是非見てほしい」とか、言ってたが、偶には大槻ケンヂも良い事を言うんだなぁ、と、思った。 8点(2004-11-20 18:11:25) |
54. ターミネーター
改めて観てみるとソコハカとなくB級で、緊張感に欠けるとも感じるが、結構コダワリを感じる設定もチラホラ。骨格が金属&血管がコード?な、アレとか。何処となくコミックなエッセンスとでもいうか・・・です。で、個人的に何となくだが、筒井康隆の「サラリーマンが大関に追いかけられる話」に、似てなくも、ないかな・・・(似てねぇよ) 6点(2004-11-12 17:19:17) |
55. アンダーワールド(2003)
ガンアクション、設定、美術など、「チープ」ながらも格好良い。美男美女揃いのキャスト(私的に)も嫌味がなく、薄い耽美に終始してしまいそうな内容ながら、クール?だったんじゃないっすかね。で・も・な~・・・どうしょうもない「空腹感」は、誤魔化せないなぁ。 6点(2004-06-17 00:15:27) |
56. ドラキュラ(1992)
モンスターの稚拙さも気にならない訳でもないが、何とも奇妙で切ない物語だったと。自らの血を与えようとし、そして葛藤する伯爵のシーンは、ゾクゾクした。 8点(2004-04-21 01:08:05) |
57. サファリ殺人事件
ミステリ映画としては凡作。原作は未読だが、名作と謳われているならば…残念ながらイメージは全然良くない。つか読む気しない。で、「~・スタローン」とかいう俳優が出演していたが、S・スタローンの血縁?ソックリやった。 4点(2004-03-11 00:47:48) |
58. スターリングラード(2001)
ジュード・ロウは格好良かったが、このテの映画には感情移入し切れない。半端にハッピーエンドなのもアレだが、史実ならば致し方ない。が、やっぱ戦争映画は、なんか浅いとダルい。 4点(2004-03-11 00:37:28) |
59. BLUE ブルー(1993)
《ネタバレ》 全編「青」のみと言う実験的(?)映像も「英語圏」の国民ではない人は、音声を所謂「字幕」に頼らざるを得ない。すると、折角の「青」の映像も「字幕」と言う異色が混ざってしまう。ってことはこの手の映画は「英語」が解らないとコレッポチも「真価」が伝わらないって事。個人的には結構嫌いじゃないんだけど、何て言うか「重過ぎる青」でした。 3点(2003-11-20 00:52:56) |
60. 英国式庭園殺人事件
この手の映画にしては無駄なまでの「映像美」があるように見えたが、そんなもんいらねぇ!悪趣味過ぎ。 2点(2003-11-14 01:12:02) |