1. ジャッカルの日
ドゴール仏大統領の命を狙う正体不明の暗殺者と、僅かな手がかりをもとにその暗殺の現場に迫るルベル警視の緊迫感溢れる展開に酔いしれました。フォーサイスの出世作をこれだけ見事に映像化したことに拍手したいと思います。追う側、追われる側双方にプロならではの妥協を排する厳しさがあり、それがこの作品を非常に魅力的にしていると思います。過剰な暴力シーンでお茶を濁すような昨今の傾向からすると、その静謐な作風は新鮮ですらあり、こうした作品がもっと増えてほしいと感じました。 9点(2002-09-26 12:38:41)(良:1票) |
2. 2001年宇宙の旅
最初に観た子供の頃はほとんど理解できませんでした。ってなわけで、かなり敬遠していたわけですが、最近になって見直してみると、いろいろと考えさせられることの多い映画です。例えば、キューブリックは「進化論」を本当に信じていたのでしょうか?この映画には頻繁に無機質なモニュメントのような不思議な物体が登場しますが、これは神の見えざる手(あるいは意志)の表象と思われたりします。また、時間の捉え方についても懐疑的な感じがします。過去から未来へと直線的に「時間」が流れているというのは実は幻想(?)であって、実は、過去も未来も「今同時に存在」しているというテーゼを表現しようとしているようにも見えます。宇宙空間に放り出されると、当たり前なことですが、上も下もない世界なんですね。依って立つべき基点が存在しない空間こそが実はこの世の実相だという一見当たり前なことを、あたかも初めて知らされたかのように感じさせてくれる映画というだけで、びっくりしました。 8点(2002-08-09 08:46:55) |
3. ハリー・ポッターと賢者の石
自分は基本的にこの手の映画は駄目だということが分かった。本が売れたそうだが何でやろ?誰かが大金使って仕掛けてるんじゃないの? 0点(2002-03-22 08:13:42) |
4. グラディエーター
DVD買って久々に観なおしてみたが、この作品は凄いと思った。まず、冒頭のゲルマニア戦が非常によくできていて、戦いの場面では「ブレイブハート」のスターリング戦に比肩する出来だ。カルタゴの戦いを模したコロッセウムでの戦いの場面も、「ベンハー」の戦車競争の場面を彷彿とさせる。皇帝コモドゥスとの一騎打ちの場面については、この掲示板のなかでもいろいろと意見があるようだが、DVDのなかで歴史学者が語ったことによると、コモドゥスという名のローマ皇帝は実在し、しかもそいつは実際にコロッセウムで戦ったという。「皇帝が剣闘士と戦うわけない」などという常識も、古代ローマ時代には通用しないものらしい。ついでに剣闘士の身分は確かに奴隷だったが、今で言うと花形スポーツ選手のように人気のある者もいたそうで、そうした一握りの剣闘士はローマ市民の5倍もの年収を得ていたそうだ。つくづく歴史とは興味が尽きないと思う。それにしても、この映画、ストーリーはいたって単純でありがちなものに見えるが、当代一流の才能が集まって古代ローマ時代の熱い戦いを表現したというところに素直に感動を覚えた。 9点(2002-03-11 08:34:00) |
5. ハンニバル(2001)
つまらん。「ブルータス」が特集してたが、何考えてんだか。こんなもん特集する価値ないね。 2点(2001-11-01 08:18:28) |
6. コレクター(1965)
新潟での少女監禁事件など、最近では、この映画に描かれたようなおぞましい恐怖が現実化している。しかし、怖い時代になったなあ。サイコ系のスリラー映画がお好きな方でしたら、絶対お勧めです。 10点(2001-08-14 12:54:32)(良:1票) |