1. ターミネーター
名作T2の原点をつくったという意味では10点満点。映像が古く感じるのは二十年も前の作品だから致し方ない。しかしひたすらターミネーターが冷酷で迫力がある。近未来系アクションという意味でスターウォーズとはまた違う路線を築き上げたといってもいい。マイナス1点にしたのはT2(ちなみに10点評価をつけている)のほうが個人的に好みであることと低予算が故に半端に安っぽい箇所が気になってしまう為。 9点(2004-02-10 22:40:28) |
2. ハンニバル(2001)
胸が悪くなるような映像はグロテスクを通り越して恥美。しかし「羊たちの沈黙」のような心理的な怖さは今回感じられず、レクター博士は狂気が失われて今回はただの悪趣味な変人。そこが楽しいといえば楽しいのだが。希望をもたせたラストに救われたようなものである。エログロを徹底して描くという姿勢には感心するが、映画の面白さとはまた別の問題。 4点(2004-02-02 21:41:25) |
3. エイリアン2
エイリアンシリーズはそれぞれが個性を放っているが、個人的には2が一番面白い。ふんだんにエイリアンが登場しても映像がちゃちくないのはさすがこだわりのキャメロン監督。エンターテイメントをよく理解している。シガニーウィーバーがとてもかっこよく撮れているし、彼女の演じる戦う女戦士はターミネーター2のリンダハミルトンを彷彿させる。 8点(2004-02-02 20:07:50) |
4. ザ・コア
アルマゲドンを切り離して観てもつまらない。ご都合主義満載で先が読める。世界各地がパニックに陥り科学的説明が始まる出だしはまだ観ていられるが、船に乗って地下に潜り始めてから一気に冷めた。はっきり言って観なくても損しない。 3点(2004-01-27 14:11:56) |
5. シド・アンド・ナンシー
《ネタバレ》 ストーリーはパンク版のロミオ&ジュリエットという印象なのだが、特筆すべきは随所に盛り込まれたパンク魂である。ロールスロイスのエンブレムを蹴飛ばすシーン等々。十年以上前に初めて観た当時、ピストルズファンだった私は大変興味深く観賞した。それから何年か周期的に観たくなる映画。カリスマ化されたシドヴィシャスの弱くて脆い普通の男としての一面を殺伐とした空気間の中でゲイリーが好演している。近年少女漫画の影響で再び脚光を浴びているようだが、表面的な部分だけでなく是非ともシドの生きた短い一生について何かを感じとってほしいと願わずにはいられない。 8点(2004-01-27 12:47:39) |
6. ターミネーター3
《ネタバレ》 1&2のジェームズキャメロン流Tシリーズとは全く雰囲気が違う。1と2を切り離して観るべきなのだろうが、シリーズ物3作目となるとそうもいかない。アクションは確かに迫力があるが少々しつこい。Tシリーズに期待するのはうわべだけのアクションではなく、奥の深いドラマであるのは私だけではないだろう。致命的なのはサラコナーが登場しない点。(本人は「脚本に命の尊さが書かれていない」のが不服で自ら降板したらしいが?)それはやむを得なかったとしても白血病で死んだという陳腐な設定は解せない。せめて彼女のキャラクターからいっても戦死という類にしておくべきだった。期待をことごとく裏切られたT3だが、オチだけは意外でよかった。救いようのないラストだが、これでようやく辻褄が合うわけだ。T4を予定しているのならば是非ともキャメロン監督にメガホンを握ってもらいたいものである。 5点(2004-01-27 03:11:27) |