1. アバター(2009)
細かいツッコミはIMAX3Dでの衝撃的な映像体験によりかきけされてしまった。「CG世界を体験する」という感覚はこの映画ではもはや驚愕レベルだった。「あ~ずっとここにいたいかも」というリアルな感情さえわいてきた。見慣れるころにはすっかり主人公に感情移入しまくり。よって「なんだこれすごい!」にはじまり、「青い子カワイイ!」「人間むかつくー!」と単純に興奮していたらいつのまにか終わっていた。久々に何も考えずに映画に没頭することができました。 [映画館(字幕)] 9点(2010-01-11 00:02:52) |
2. ゴーストワールド
《ネタバレ》 イーニドの何がダメで行き詰まっていってしまうのか、わかりたくないくらいわかるので正直見ているのがつらかった。「みんな合わない」「みんなバカ」と呟いていても、人との関わり(社会性)への欲求を捨てきれないっていうのは矛盾だし辛い。でも結果的にブシェミを落とした行動力はあるし、ラストのどこかへ行ってしまう彼女も案外その後ちゃんと生きていそうな感じをうけた。大人特有の許容と妥協と諦めを習得する前の青くささをリアルに描いていると思う。演じきったバーチにも拍手。 [地上波(字幕)] 5点(2005-08-21 14:14:19)(良:1票) |
3. スイミング・プール
《ネタバレ》 シャーロット・ランプリングの心境の変化がとても細やかで素晴らしい。ジュリーに対する軽蔑、嫉妬、愛情(同一化?)といった、絶妙な移り変わりにすっかり感情移入してしまった。(と、同時に、自分もう若くないのだな……と神妙になったりした)物語の謎に関して言えば、あの父との電話がサラに変わったら切れてしまったところで「もしやなりすまし!?」「そしてこれから連続殺人事件が!?」などとすでに妄想が暴走してしまったので、その後の展開は正直ぬるかった。これはミステリ風の味付けで、サニエのあの重力に逆らいまくった驚愕の美乳に翻弄される映画である。ラストは個人的には、作家の妄想説よりも、ジュリー愛人の子供説の方が色々辻褄は合うような気がします。なんとなく、実子がサラとすれ違うとき面識ないような感じを受けたので……。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-07 03:31:52) |
4. オペラ座の怪人(2004)
《ネタバレ》 劇団四季で舞台を見て、更に海外版キャストのCDを聞き、頭の中で確固たるイメージが確立されてしまっていたためにケチをつけようものなら無限になってしまいますが、全体的には期待していたより良かったです。やはりキャストの皆さんの見目麗しさ、そして繊細な演技の分かりやすさは映画ならではでした。特にファントムとクリスティーヌの間に芽生える官能、それでいて絶対的な隔たりを感じさせる"不可侵の欲望"といったものは、映画を見ることにより改めて強く感じることができ、より悲しみが引き立っていました。不満点は回想シーンの増長さ、ファントムが化け物バージョンでもなお美しすぎること、いまいち洗練されてない感のカメラワークなどありますが、私は常にポッカーーーンと開いたクリスティーヌの締まりの悪い口を筆頭にあげたいと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2005-07-13 17:05:09) |
5. ディープ・ブルー(2003)
《ネタバレ》 冒頭2~30分は美しい映像とBGMの相乗効果で感動のあまり涙が出そうになったが、人間ですからやっぱり飽きます。そうすると内容の面白さにひっぱられたいのですが、この作品は全体的にひとつひとつの生き物のレア映像をダイジェストでどうぞ!といった感じで、「おおすごい~もっと見たいな~」と思ったらハイ次、で大いに物足りませんでした。何より、おそらく大きな見所のひとつであるシャチの子クジラ殺戮場面を以前テレビでまったく同じ映像を見てしまっていたので損した気分でした。深海の映像あたりで一気に眠気が冷めましたが、最後が……「海を傷つけるからクジラを殺す人は悪い」と言いたいんでしょうか?なにもそれで終わらなくとも。微妙な気分です。DVDを買って、ゆっくりと気に入ったシーンだけ眺めたりしたい映画ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-04 02:02:20) |