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1.  ドラキュラ(1992) 《ネタバレ》 
◆誰もが脳内に描くベタなドラキュラ伯爵伝説を、巧みに、斬新に映像化した映画。◆徹底してセット撮影されたツクリモノの世界が絵巻物フウの印象を醸し出している。本作は「動く絵」を鑑賞する映画なのだ。◆ドラキュラの「影」の描写、ハーカー弁護士と女吸血鬼たちの官能シーン、嵐の中で陵辱される美女、ミナの涙を宝石に変える伯爵、血の契約を交わすベッドシーン…いずれの絵巻も秀逸。◆ストーリーの面では、原作にはなかった「愛」の要素を大きくとりいれられている。◆はるか昔に亡くなった王妃を忘れられない伯爵の執着と、伯爵の強大なチカラとエロスに惹かれるミナ…モラルを越えたふたりの繋がりは、人間の中に渦巻く魂の一面を描写している。◆そのようなアンモラルな演出のとばっちりをくらってるのがハーカー弁護士で、徹底してへぼい男として描かれており、キアヌリーブスの演技もそれにはまっている。爽快なまでのへぼさだ。◆全編を通して闇への賛歌を送りつつも、ラストではヒトは闇の世界にはとどまれないことを描いている。物悲しい結末だ。◆欠点をあげると、原作を、児童書版でもいいから読んでおけ…テキなシーンがいくつかある気がする。船のシーンとか読んでなきゃ意味わからんよね。そのへんがこの傑作の評価を下げてる一因かな。
[DVD(字幕)] 9点(2007-07-05 12:47:37)
2.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
◆ジャンル的にはSFというよりか「極限状態モノ」。類型作品をあげるとしたら「戦場のピアニスト」だろう。◆「人類に生殖能力がなくなる」「世界は荒廃する」「その状況下で世界でひとりの妊婦がいたら?」…という「極限設定」は見事。それらに理由づけを求めるのはナンセンス…「もしも?」の極限世界を描きたい映画なのだから。◆この極限世界でダイナミックな輝きを放つのが「赤ちゃん」の存在だ。最初は守らねばならぬヤッカイなモノ、産まれたきたらその泣き声は所在を知らせる信号の役目を果たし、最後には主人公を救う究極の防護服になる。◆赤ちゃんを盾にした脱出シーンは、感動して泣くもよし、究極の「印籠」にひれ伏す兵士たちの微妙なリアクションを笑うもよし、撮影技術に驚嘆するもよし…といった、いろんな見方が可能なツクリ。◆以上、「命の尊さ」みたいなものを唄った偽善的な作品ではナイと感じた。極限化での人間たちが見せる、ヒューマニズムとユーモア性の描写、それに含まれた英国調の皮肉がこの作品の持ち味ではないか。◆…以下雑感。◆麻薬栽培をしてるじじさまのイキザマ、シニザマは、おかしくて哀しくて、涙腺を刺激された。大英帝国が産んだ究極のヒッピーというところか。◆多数登場する動物の描かれカタもオモシロイ。厳選された動物たちが、優秀なアニマルトレーナーの元で出演してる感じ。農家から主人公が逃走するシーンで追いかけてきた犬はあさっての方向に行っちゃうし(笑)◆ラストシーンは、霧の中で主人公が死んだ時点で「おしまい」にして欲しかった。◆技術面は文句なし、アクションシーンの臨場感バツグンで、近年の傑作だね。
[DVD(字幕)] 9点(2007-07-05 12:40:39)
3.  リバティーン 《ネタバレ》 
◆男性の心理の中にはロチェスター卿のよーなイキザマに惹かれる傾向が、すくなからずあるのではなかろうか。◆反骨心に裏打ちされた奔放な表現、真実の愛、エゴを剥き出しにしたチカラ強いイキザマ、破滅をいとわず自由に生きたい…。◆だがしかし、現実の世界は常に「ぬかるみ」だ。馬車を降りれば「ぬかるみ」に足をとられ、背筋を伸ばして歩くことすらままならない。どんなに颯爽と、飄々と生きたところで、「ぬかるみ」の不快感から逃れることはできない。地位も名誉も女の愛情も「ぬかるみ」を消し去ることはできない。◆ロチェスター卿は、美貌と才能を味方につけて「ぬかるみ」と戦い続けた、あるいは逃げ続けた。だがしかし、現実という名の「ぬかるみ」は、やがてロチェスター卿自身を蝕み、彼が予期していたであろう破滅へと導いてゆく。◆梅毒治療のタメに水銀風呂に入るシーンはココロとアレに染みた。◆そして、壮絶な破滅っぷりにココロが沈んだ。自分の中のロチェスター卿的な要素が、明日は我が身か…と不安を覚えたらしい。◆んだけど、よく考えてみれば、女の胸の中で、自分を貫いたまま死んだのだから、これはそんなにワルイ結末ではない。王様も褒めてくれたし。◆そんなオレの隣で、いっしょに見てた彼女が「こーいう型の男は、必ず女のところに戻ってくるのよ…」とせせら笑っていた。◆そんなものなのだろーか。そんな気もする。泥だらけのオレをどーか愛しておくれよBaby♪◆ジョニーディップはハマリ役。映像もいいし、テンポもいい、プラス…ココロに響いたので8点なのです。◆同じジョニーディップの「ネバーランド」はこの映画と対になってるよーな作品だと思う。ネバーランドの生き方のほーが賢い気がしてきたなー。
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-08 10:18:01)
4.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
◆リドリースコットのシニカルな反戦・反米メッセージがこめられた傑作だと思った。あんましメッセージ性を出したがらない冷めた監督だと思うのだが、ここんとこ続くブッシュ政権の横暴にうんざりしてたのだろう。◆映画としては、はしょりすぎな展開で、主演のオーランドブルームに「熱さ」がないので平坦に感じる。ある程度の歴史テキ知識を踏まえた上で行間を楽しむ映画といった感じだ。◆映像美、セットはさすがの一言。アラビアンなテーストって映画テキに美味しいかも、見栄え抜群。戦闘シーンもかなり凝っている…リアルな上に絵テキに派手で最高だった。◆ライ病患者の死に顔をわざわざ映したり、死肉あさりのタカを舞わせたり、生々しい首塚をさらっと織り込んだりと、持ち前の悪趣味も絶好調。◆本来は敵役であるサラディンを輝かせる演出は、エイリアンやブレードランナーで見せた適役に対する監督の思い入れの深さを感じた。むろんサラディンの輝きによっておはなしの焦点が散漫になってしまっているのだが、これは確信犯で、善悪や宗教ではなく、戦争行為のアホらしさがよく伝わるツクリになっている。◆オーラドブルームを見直した。純朴なイメージが役柄にしっぽり。この役はたとえばラッセルクロウだとうさんくさくなると思う。まったく期待してなかったという要素もデカイけど(笑)◆サラディンとボードワン4世の会談シーン、バリアンとサラディンの会談シーン、そして最後の「ただの鍛冶屋だ…」は名シーンだと思う。強引だけどラストに爽快感を残すのがこの監督の得意技。◆結論…映画としては6点、アカデミーで得た名声を、大衆にウケナイとわかった上で、こんなカタチで表現したリドリーの情熱に+2点。◆欠点…邦題に「オブ」はいらないと思う。そして日本語字幕が最悪。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-06 15:10:11)
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