1. タイタンの戦い(2010)
《ネタバレ》 ゼウスがどうしたとか、ストーリーははっきり言ってどうでもいい。怪獣映画である。クラーケンがどにかくデカイ。この巨大感はいいと思う。それにしても随分お金かけてる感じだけど、見事に何も残らない映画。やはりハリーハウゼン版の方が好きかな。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-01-23 02:09:46) |
2. わたしを離さないで
《ネタバレ》 予備知識なし。もちろん原作も知らずに鑑賞。あまりにも美しい映像とチェロの音色に、せつなさが溢れる。特に キャリーマリガンに惹かれた。「死亡」ではなく「終了」と訳された言葉がステンレスのように冷たい。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-01-05 02:45:33) |
3. インセプション
《ネタバレ》 予告で、街がグイーンと折れ曲がってくる映像を観た瞬間「これが観たかった映画だ!」と思わされた。ストーリー構成は初見では、なかなかついて行けない。が、まさに映像でしか表現できない、とてつもない世界がある。ラストの独楽は、あまりにもはまり過ぎではある。 [DVD(字幕)] 9点(2011-04-19 00:29:44) |
4. リトル・ダンサー
《ネタバレ》 以前から気になっていたが、「リトルダンサー」というタイトルに乗れなかった。が、「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルトリーの監督作品だと今更知り、早速観た。期待に違わず好きな作品だった。イギリス映画だからあたりまえかもしれないが、ハリウッド映画とは明らかに違う空気や匂いがいい。決して大げさでない感情表現や洒落たセリフがいい。おばあちゃんと、いつも家の前にいる女の子がかわいい。バレエの先生のベタベタしない優しさがいい。そして、私も人の親の端くれとして、おやじの心情がストレートに響いてきた。賛否両論の15年後のシーン。私は断然、『賛』だ。電車の中のおやじの顔を見た時から、感動の波がひたひたと寄せてくる。そしてアダム・クーパーのもの凄いオーラと一体になって映画は終わる。ただ、他にも書いておられる方がいたか、タイトルは、原題の「ビリー・エリオット」にして欲しかった。 [DVD(字幕)] 9点(2009-04-29 15:46:51) |
5. めぐりあう時間たち
《ネタバレ》 映画でありながら、映画を超えていると思う。色々な感情が沸き上がってくるのだ。特にジュリアン・ムーアが素晴らしい。異なる時間の3人が見事に交差し、最後に2人が同じ時間に対面するシーンでは、不思議な感動を覚えた。ジュリアン・ムーアとメリル・ストリープが交互にアップになって語り合う場面が忘れられない。全編を通じて、映像がとても美しい。そして音楽も印象深い。今回2度目だったが、また観ると思う。監督も言っていたが、観るたびに何かを感じるような気がする・・・私はこの映画に心を動かされる人が好きだ。 [DVD(字幕)] 10点(2009-04-20 02:46:18) |
6. 転々
《ネタバレ》 亀は・・・に次ぐ傑作だと思う。いつものメンバー勢揃いの上に、三浦友和がよかった。それと、ふふみ役の吉高由里子。前から気になっていたが、やはり素晴らしい。逸材だ。全体的に笑いどころ満載で岸部一徳役の岸部一徳が好きだ。三日月しずかの顔出しや、広田玲央名の絵も素晴らしい。オダギリジョーはいつも通りだが、ラスト近くカレーの夕食時「日曜日の夕食も終わり、サザエさんの終わりの歌も終わり、月曜までの最悪な時間・・・」のくだりは、何故か少しジンと来た。奥さんほんと死んでるの・・・と思わせ、答えは描かずに終わるのが良い。それにしても街の小さな時計屋さんはどうやって生活してるの? [DVD(邦画)] 8点(2008-07-06 23:53:59) |
7. 2001年宇宙の旅
感想を述べるのが最もむずかしい作品。地球上で最強のホラー映画かもしれない。美しさの極限は恐怖だから。過去に何度観たか分らないが、モノリスには、いつも戦慄する。先日この映画を始めて観た、スターウォーズファンの若い友人の感想「こんなつまんないSF映画始めて観た。」納得。 [DVD(字幕)] 10点(2008-06-29 02:55:18)(良:1票) |
8. 未来世紀ブラジル
《ネタバレ》 私の中で、見終わった時の衝撃度、ベスト3の一本。テーマ曲の陽気な「ブラジル」を聞く度に悲哀を感じる。上司にくっついて、歩き回る役人達。主人公が拷問を受けるシーンの圧倒的な映像(発電所らしい)。あまりに悲しいラスト近くの鏡。管理社会というテーマを超えて、デザインされた映像がすごい。伝言娘も好き。テリーギリアムの最高傑作。万人受けは絶対しないと思う。はじめの15分で入り込めなかったら、やめたほうが良いかもしれない。 [DVD(字幕)] 10点(2007-08-26 01:37:25) |