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えすえふさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 552
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/sf0O7
自己紹介 筋肉アクションやSFなどに目が無いです。

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1.  ARGYLLE/アーガイル 《ネタバレ》 
自分の作った物語が本当に起こった出来事!? そんなスパイモノと女性作家の冒険モノが合体したのはマシュー・ボーンの新作。 当初はロマンシングストーン的なものかと思ったら、中盤からはまさかの展開。 非現実的だったヘンリー・カヴィル演じるアーガイルが自分自身だっというまさかの展開が面白すぎました。 アクションシーンはキングスマンよりはマイルドだけどその分、ケレンにさらに振った楽しいく、相変わらずのマシュー・ボーンなキレた演出が楽しいです。特にスケートシーンは笑ってしまいました。そりゃアンタはアーガイルだわ! にしてもこの映画の猫アルフィーですが、どうやら監督の飼い猫らしく、自分の猫のために撮ったんじゃ無いかというくらい猫の見せ場が多いのも猫好きにとっては嬉しいところ。そんなこんなで究極の親バカ映画とも言える映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2024-03-07 01:01:29)
2.  ネイビーシールズ ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
評判がとても良いので視聴。ただの囚人を送るだけの仕事がこんなことになろうとは…。 ワンカットで繰り広げられるアクションとしては終始シリアスにしかしアツいスコットのバトルに目が離せません。仲間がいたらいたで良いけど、一人でも全然めちゃくちゃ強いですねこの人。 またカメラの動き方も自然でスコットサイドだけではなく敵サイドにもスムーズに映したりと違和感が全くない。 しかも敵はもうとんでもなく悪い奴として描いているのでこちらも両手をあげてスコットを応援できるのもよかったですね。あんなやつに騙されて自爆した人は気の毒です。(あのシーンの地獄感はやばかったですね) さらに登場人物もどれも個性があってそこも楽しかったですね、死んじゃうのが勿体無いくらいです。 そんなわけで安っぽいパッケージと安っぽい邦題の代わりに十二分にアクション成分を摂取できるとても良い作品でした。 次回作は映画館で観たいな…。
[インターネット(吹替)] 7点(2024-01-25 09:27:37)
3.  遠すぎた橋 《ネタバレ》 
いや、決まったことなんで。 止めるってもう動いてるから無理なんだよ。もうこれ以上先延ばしにするのも嫌じゃん。きっと上手くいくって。 マーケット・ガーデン作戦。世界史ではあんまり学ばないけれどそんな作戦がかつてあった。ゲームの予習のために本作を見たけれど、まぁこの組織の体制の野暮ったさは今も昔も変わらない。  しかもなぜか鉢合わせちゃった機甲師団。しかもまぁ不運は重なるし、霧は出るし、無線は繋がらないし、で最悪の状況が生まれてしまった。意気揚々としたメインテーマとは裏腹に元気な若者たちが、ボロボロになっていく姿は辛い。 そんな戦いを超スケールの物量と豪華キャストで見せてくれるのが本作。無数のシャーマン戦車に無数の落下傘部隊。本当に戦争をやっているような物量には驚きだ。ショーン・コネリーの目力だけでドイツ軍を倒せそうだけど、本作はそうもいかない。ロバート・レッドフォードもかっこいいけど、彼だけではなんともならない。  そして最後。怒りが湧いてくるような司令官の言葉。そしてやり場のない虚しさと、悲壮感で本作は終わる。 今も昔も変わらない上層部と現場との違い、さまざまな人間の足りなさを見せてくれる映画でした。長かったけど見応えがありました。あとプライベートライアン以前の戦争映画はまだ少し楽に見れますね…。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2023-06-26 00:03:48)
4.  キングスマン: ファースト・エージェント 《ネタバレ》 
0!それは飛ばしすぎた2をリセットするには良い口実だ。2も嫌いじゃないけど、あの駄菓子はなんともクドすぎた。 そんな訳でキングスマン誕生の物語へ。舞台は20世紀初頭!日本人にはいささか馴染みのない第一次世界大戦真っ只中。英国崩壊を狙う魔の手からあの体たらくのM…ではなくオーランド・オックスフォードことレイフ・ファインズが頑張るスパイ映画になっている。 というかこの映画レイフのレイフによるレイフの為の映画だ。  キングスマンらしい特徴的な刺客と、派手なアクション、そして独特のエグみがシリーズの味だったけれど、エグみは前作でやりすぎたせいなのかその点は思いの外控えめ。そして史実に基づくお話にしたために説明は多め、派手なアクションは物語から30分後にやっと拝めるスローな展開。そんな訳であのビシバシキレッキレの映画のはずが異様に上品で親切でちょっと「らしくない」印象。  だけどもアクションシーンも刺客もやはりキングスマン。この堂々たるラスプーチン!まさに怪僧!正直こいつがラスボスで良いくらいの圧倒的存在感。そしてコイツの戦闘スタイルはどっかで見たことある!そうだ!ネオジオの格ゲー・ワールドヒーローズのラスプーチンだ!クルクル回る姿はまさに俺たちがよく知るラスプーチンだ!・・・しかし、この映画の最も盛り上がる所はここ。  その後の展開は結構失速してしまう。息子の死というドラマを描かねばならない為に遠回り…まぁ立ち直りも早いけど。 そんな訳でアクションシーンはどれも一級品でラストバトルも見た事無いアングルのバトルが拝めたりと満足も出来るが、もうちょっとしまりと刺激のある作品にしてほしかったとも思ってしまう作品でした。 この調子で第二次大戦、冷戦と続いて行きそうなので次回も見て行きたいですね。
[映画館(字幕)] 6点(2021-12-30 19:30:44)
5.  007/ユア・アイズ・オンリー 《ネタバレ》 
宇宙から帰ってきたボンドの次の任務はちょっと地味目、でもとても面白い。 しかしまだまだ冷戦真っ只中。対ロシアとの緊張はイギリスの秘密船の沈没で大事に。 そんなポリティカルなシナリオ、そして両親を殺され復讐の鬼となるボンドガールなどシリアス路線なのがユア・アイズ・オンリー。 とにかくクロスボウ片手に戦うキャロル・ブーケがとにかく美しくて個人的には最高なのですが、今回の見せ所はこのリアリティ路線。 今回は凝ったボンドカーもQアイテムも控えめに、ボンドの身体一つで戦う様をこれでもかと拝める。 とはいえロジャー・ムーアなボンド映画なのでウィンタースポーツを絡めたり、可愛い車でチェイスしたりとユルい見所もたっぷり。 そしてシナリオも敵の親分が実は逆だったという展開もあったりでなかなか楽しめます。 更に終盤のクライミングシーンも緊張感たっぷり。こんな時でもQアイテムが登場せず、体力と判断力で華麗に突き進むボンドのエージェントっぷりにドキドキしますよ。しかも仲間との連携もなかなか良いんですよね。 最後の最後まで緊張感たっぷりに見る事が出来る本作。そして最後はユーモアで締める面白さ。そしてキャロル・ブーケの美しさ。 とても見応えのある一本ですよ。
[インターネット(吹替)] 7点(2021-11-14 22:30:14)
6.  007/黄金銃を持つ男 《ネタバレ》 
ゲェッ!乳首が三つ! ボンドに殺人予告をしたのは謎の殺し屋フランシスコ・スカラマンガ!殺されちゃたまらん!こうなりゃ返り討ちだ! まぁそんな歴代007映画のワーストを飾る事の多い本作ですが、改めて見るとこれが面白楽しい。  もちろん変な映画です、しょっぱなからサイケな殺し屋バトル。そして謎の憎たらしい小男ニック・ナック。 そこからのボンドのアジア珍道中は山あり女あり力士ありで見応えたっぷり、バンコクで力士にボンドが苦しめられるんだから最高ですよ。なにも考えない方が良いです、きっと意味ないので。 更に敵方のボンド殺害のチャンスをみすみす空手道場で逃がすというざるっぷり。なにも考えない方が良いですよ、特に意味はないと思うので。さらにあの男の中の男ジェームズ・ボンドが子供に助けてもらったのに金を踏み倒し子供を川に投げ落とすというクズっぷりも披露。そりゃないよ…。 でもあの宙返りカースタントは本当に凄いですよね。何度も見たくなります。でもあのマヌケなSEは何故付けたのか…。  そしてスカラマンガことクリストファー・リーも何故こんな映画に出てしまったのかマジで謎ですが、ボンドに対抗するかの如く黄金銃を始め、空飛ぶ車にはビックリガジェットには驚きです。はじめに見た時は「なんてガキ臭いオモチャみたいな銃だ!」と思いましたが、今は欲しくてたまりません。 そして007映画の中でも純粋に007と戦いたくて仕方が無い男というのも珍しいですよね。(ただそれまでの過程がいらなかったんじゃないかとも思いますが…。)  ただし本当の見せ場であるはずのスカラマンガvsボンドの戦いが意外とショボいのが残念。ビックリハウスのギミックが冒頭と同じというのがなんとも頂けない。トドメの一撃も一流の殺し屋スカラマンガならなんとかなったんじゃないかと思わせてしまうあっけなさ。 そしてスカラマンガを倒した以外の今回のボンドの活躍は背中を何度も狙われ、変装はバレ、力士たちの戦いには負けて捕まり、追跡には失敗し、ほとんど上手く行っていない。でもまぁ終わりよければ全て良しなのが007映画。あと最後のニック・ナックとの戦いは完全に蛇足ですね…。  しかし本作はただただ、面白おかしいだけではない、悲しき運命のボンドガールであるスカラマンガの愛人アンドレアの存在、そして彼女の最後がなんとも悲しい。サブになるボンドガールの運命だがその中でもただただ気の毒である。 それに比べメインボンドガールであるグッドナイトのなんと能天気な事か…。  そんな真面目な一面もありつつ、全体に漂う異様な雰囲気と、世界存亡の危機を全く感じず、ペッパー保安官の罵声が飛び交う…やっぱり変な映画でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-11-12 22:40:33)
7.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
いや、罠でしょ。罠だろ。罠だよね。それでも飛び込むしか無いのが007。 第二弾の舞台はトルコ・イスタンブール。冷戦まっただ中の所に火に油を注ぐ不敬な輩スペクターの魔の手が迫る。 見所はやはりトルコの異国感で観光気分もさることながら、やはりQのスパイアイテムに尽きます。次々と飛び出すいろんなスパイ道具の数々はやっぱり楽しい。この組み立て式のライフルだってロマン溢れますよ。更に常に尾行に監視とお互いが見られている状況や、スパイ同士の煙草の火のやりとりなどスパイ映画らしくて大好きです。 更にソ連の領事館に堂々と押し入って暗号機を盗んだり、ソ連の刺客が登場したりと冷戦色が強いのも本作の良い所ですね。  そして今回の刺客であるロバート・ショウ演じるグラントも007シリーズ屈指の悪漢。ボンドを常に監視し任務達成前に死なれちゃ困ると手助けもするが、任務が達成されたと見るや巧みにボンドに接触する上手さ。これぞスパイ映画と言うべき、お互いの会話がなんとも緊張感をそそります。更にそこからの死闘も最終的にQのナイフが役に立つというのもやはり嬉しい。  もう一人の今回の悪役、スペクターおばちゃんのグレップもなかなか良い。特に後半の首領ブロフェルドを前にビビりあがっている表情がとにかく凄い。ブロフェルドの恐ろしさがこれでもかと伝わってきます。そして全ての作戦がボンドの前で泡となり、最終的に自ら掃除係に着替え解読機を奪い去ろうという所には若干の悲しさがにじみ出ます。まぁあの靴アタックはショボいけどあの執念は鬼気迫り、やられた時の断末魔もかなり響きます。  まぁボンドガール・タチアナの登場が結構突然だったり不思議な所はあるものの、全体的な旅情感と緊張感が掛け合わさった名作と言われるだけある非常に良い007映画でした。改めて今回面白さを痛感しましたね。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-11-08 10:09:36)(良:1票)
8.  ジョニー・イングリッシュ 《ネタバレ》 
英国エージェントは全員死んだ!だから君が、君だけが頼りなんだ! そんなこんなでイギリスの平和を影から守るハメになってしまったジョニーの冒険の出だしは最高に面白い。 しかし根が間抜けなジョニーには期待しすぎたのか、良い所で決まる事は一切無いし間違いし、勘違いネタが多すぎるのもちょっと残念。 でも前半のレッカー車を使ったカーチェイスとか良いんですよね。ただ個人的にはそこが山場でした。 その後はとにかく間違い、勘違いの連続で残念っぷりをこれでもかと見せる。あと汚いネタは嬉しくない。 最後の王冠をかぶったから逆転というのもちょっと納得出来ないんだよなぁ。 うーん、でもこれ小学生の頃見ていたら面白かったかもしれない…自分もつまらない人間になってしまったなぁ。 とはいえ007オマージュ作品としてはそのまんまをやっているので、今後の作品でどうなるのか気になっています。
[DVD(吹替)] 4点(2021-11-05 08:50:45)
9.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
延期の延期を繰り返してついに観れた007最新作。そしてダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドの最後の作品。 まずはアクションと展開は非常に素晴らしい。もしかしたら007の中でもピカイチかもしれない。 ラストの長回しのシーンなんて脱帽モノだ。 やたらトンデモ兵器やQメカが出てくるのも好感触だ。もちろんボンドカーが大暴れするのも非常に嬉しい。 更に新旧007の手柄の取り合いに美人CIAのパロマちゃんもめちゃくちゃ可愛く強くて最高だ。屈指のボンドガールだ。 極め付けにはQも今回はお宅訪問までしちゃって、更に前掛けなんてしちゃって今回もQには楽しませていただきました。  そして後半からは一気に監督お得意のクライムサスペンス感が強くなる。というかホラーに近い。あの娘も全然笑わないしめっちゃ怖かったよ。ボンドすら敵わないんじゃないかと思わせる雰囲気が最高に怖い。 ここら辺は監督が制作したトゥルー・ディテクティブに近いヒリヒリ感を感じて素晴らしい。  だけど話の展開的にはスペクター全滅は正直超雑だし、国際問題必至のミサイル発射強行もよくわからん。というかそれしかボンドは選択できなかったのかとも思える。というか二人で行く理由もわからん。 更に謎の国籍不明船がやってくる流れもわからないし、わざわざボンドが島にいる内になんかするという流れも微妙に納得し難い。 あとねそのドラゴンボールのように、ヤバい敵を倒したら更にヤバい敵を作る手法はスペクターで最後にして欲しかったし。正直ラミ氏の企てはとても悪いが正直とてもショボい。  あとね 劇場から帰る客の身にもなってみてくださいよ…何故こんなことするんだと。 終わった瞬間席を立つ人々の顔を想像しましたか、みんな笑顔かと思いますか。お通夜でしたよ。みんな凄い蒼白の顔でしたよ。 ジェームズ・ボンドの映画ににそれを望んでいると思いますか…。  しかも、この子持ちになって、この終わり方って…最近見たばっかりなんですよ。 あっちの方はマルチバースやら展開が沢山あるので、死んでるようで死んでないからたいしたダメージなかったけど、こっちはもう致死量ですよ。これこそラミのヤツより毒ですよ猛毒。 しかも死ぬにしたってお膳立てがショボすぎる。 こんな北方領土の僻地でミサイル程度にやられるなんてボンドにしてはあまりにショボすぎる。  そりゃ最初からダニエル・クレイグは型破りで僕も最初は好みではなかった。 でも彼のボンドになっていく過程は非常に好感が持てたし応援できるようになり、いつのまにか大好きになっていた。今回だって彼が一瞬ショーン・コネリーと被る瞬間があったんだよ。彼も紛うことなき007だと思えるようになったんだよ。 だからさ、だから今回の結末はとても悲しいんだよ!!! 007はそりゃ一人の女性を選んだら不幸になる運命だ。しかしね!そうじゃねぇだろ! 俺はボンドが死ぬ映画を俺は見に来たんじゃない。
[映画館(字幕)] 5点(2021-10-11 15:13:06)(良:2票)
10.  グラディエーター 《ネタバレ》 
リドリー・スコット作品という事すら知らなかったグラディエーター。まずローマ時代の話という所で一歩引いてしまうグラディエーター。でも見ると凄い面白かったぜグラディエーター。 序盤の蛮族の戦いも派手!とにかくスケールがデカい!ローマは凄い!でも皇帝絡みになると突然スケールがホームドラマちっくになっちゃうのはご愛嬌。  もちろん見所の決闘シーンは陰惨ながらも、こちらも当時のローマ人同様息を飲むバトルに興奮してしまいました。いやいや凄い。 見所はやはりマキシマスの強さ!強い!さすが現場の男!兵を従える将軍の鑑!  にしても悪のコモドゥスのさみしんぼ孤独アピールがどこまでもウザい&キモい! 最後、彼との最後の決闘は卑怯な手を使うも負けてしまう。というか手負い無敵超人なら凡人でも勝てると思ってるのが甘過ぎますね。 そんなこんなで長尺を思わせぬテンポの良さと飽きない絵の連続で最後まで非常に楽しめる作品でした。素晴らしい。
[インターネット(吹替)] 7点(2021-05-23 18:21:22)
11.  インセプション 《ネタバレ》 
俺たち素敵な夢泥棒っ! クリストファー・ノーラン監督最新作「テネット」公開を控え、ダンケルクやインターステラーなどが公開され2010年の作品「インセプション」もIMAXで再上映された。 当時も劇場で見たけれど、改めて見ると自分がほとんど内容を覚えていなくてビックリ。おかげで新鮮な気分で観ることができました。  でも主軸となるミッションの「多重構造になった夢」という構造は覚えていたので前回は「凄いけどよくわからなかった」という印象があったけれど、今回はスルスルと理解出来て10年前より確実に楽しめている。一回目は設定を理解する間にドンドン話が進んでいくのでついて行けなかったんだよね。  そんな訳で一度見た映画なのに、渡辺謙が撃たれるのも知っているのに終始ドキドキ。三枚目なトム・ハーディも素敵だし、改めて見るとディカプリオは情けなさ漂う良い演技をしている。 あとジョセフ・ゴードン=レヴィットはセクシーすぎるよ。 それにCG嫌いのノーランの映像は今もなお10年前の作品とは思えない輝きを放っており、不思議な気分を味わえる。わかっていてもあのホテル廊下での格闘シーンは不思議に見える。  最後にノーラン映画はどれも見終わった後の後味が独特ながらも気持ちよく、爽やかな気分で「良い映画観たな…」と思いながら劇場を出ることができるのでやっぱ最高ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2020-08-29 22:40:38)
12.  ロケットマン 《ネタバレ》 
エルトン・ジョンは正直全然知らない。ビリー・ジョエルと間違えるくらいだ。そして本作についても僕はそこまでピンとこなかった。日本ではCMソングにもならないし、あまりラジオでも聞いた覚えがない。やっぱりクイーンの方が馴染みは強い。本作がボへミアンラプソディに便乗した映画に見えてしまったくらいだ…まぁ監督一緒なんですけどね。 しかもロケットマンと聞いたら「ふかわりょう」が頭に浮かんでしまう。 そんな彼の自伝的映画に僕は行く気はなかったのだが、誘いを受けて行く事に…もうそうなったらコチラも予習が大事だ。 そしたら見えてくる彼の面白さ。見た目は派手な事以外は知らない事だらけだ。「彼が世界で5番目に売れたミュージシャン」という事や「50年間同じ作詞家と一緒に曲を作っている」事など曲だけでは見えない彼のストーリーが見えてきた。特に作詞家との部分は非常に気になる部分だ。  本作「ロケットマン」は彼の成長、成功と孤独そして再生の半生が彼の歌に載せて描かれている。両親に愛されないでいながらも空想入り交じるミュージカル調の少年時代、作詞家バーニー・トーピンとの出会い、初のアメリカライブ大成功などハイテンションで描かれるシーンはこちらも胸が熱くなる。 特にバーニーと一緒に曲を作って行くシーンは誰かと一緒にモノを作った事がある人なら痛くわかる最高の多幸感が味わえるシーンだ。 あとジョンってそのジョンだったのね。  そしてゲイであるエルトンの恋の行方が上手く行くよう望むが、フレディと同じく彼もまた誤った方向に進んでしまう。悪いゲイのマネージャーはどこにでもいるもんなのか。 ドラッグと酒が彼を蝕み、成功を収めて行く一方彼の孤独はどこまでも深くなり、彼の煌びやかな舞台衣装が哀れなピエロに見える演出がなんとも悲しい。  そんな彼の哀しみの部分も良いのだが、とにかく長い。 しかも次々と彼の前に悲しい事件が出てくるのでこちらも顔面パンチを連打される気持ちだ。「一体エルトンはいつになったら立ち直るんだ…今か?今なのか?…まだか〜」の繰り返しなのだ。 音楽部分も非常に良いのだがどこか哀しみが深すぎるせいで前半ほどノれないのも悲しい。しかしこの曲部分がとても話とリンクして、幻想的な映像が幻覚か夢かわからない曖昧な彼の精神世界を表していて非常に良かった。  作詞家で親友でありエルトンの一番の理解者であるバーニーが出てくるたびに「たのむバーニー!救えるのはお前だけなんだ!」と叫びたくなってしまう。最終的に彼を救うのも彼なんだけど、このバーニーがとにかくイイ奴に描かれているのがまた良いんだ。フレディにはメアリーがいるように!エルトンにはバーニーが必要なのだ! そしてラストの彼の復活の時なぜか僕は涙をこぼしまくっていたのでした。  主演のタロン・エガ-トンもこんな複雑な役を歌って踊ってやりきっているの凄いです。ってキングスマンのエグジーだったの?!マジか!  本作はエルトン・ジョンという人間の良い所も汚い所も容赦なく描き、それでいて幻想的な映像がとても面白かったです。 しかし彼の人生はまだ途中。彼の物語は今も続いているのだ。 なんだかんだで気になるアーティストがまた増えてしまった。
[映画館(字幕)] 8点(2019-09-10 11:58:19)(良:1票)
13.  ザ・フォーリナー 復讐者 《ネタバレ》 
ジャッキー・チェンVSピアース・ブロスナン! そんなカードが予告で発表された時は心踊った。そりゃ5代目ジェームズ・ボンドとジャッキーが闘うんだからね!いつもとは違う暗い表情のジャッキーにショーン・コネリーの如きナイスグレーな貫禄を持つオヤジになったブロスナン!そして監督は007を2本も撮ったマーティン・キャンベル!爆発!アクション!いやぁ早く公開しないかなぁ♪待ち遠しいなぁ♪  …いつまで経っても日本で公開されない。おかしい、一流の役者二人も使ってこの間はなんなんだ。海外じゃ公開はもちろんソフトまで出ているぞ…いつまで待てば…え?五月から?  そんな日本の劇場公開も疑わしくなった一年半後ようやく公開された本作。ストーリーは主人公のジャッキーの娘がテロに巻き込まれて死んでしまいジャッキーは殺した犯人に復讐を誓うというお話で、ジョン・ウィックやイコライザーなどの「舐めてた相手がヤバい奴」の系譜を踏んでいる。今回は元特殊部隊でしかもジャッキーだ。今までの見た事ない復讐の鬼と化したジャッキーは死んだ目で娘を殺した犯人を追う。これが普通に怖い。 そしてピアース・ブロスナンはというと今回のテロの首謀者IRA(北アイルランド解放を謳う急進派)に昔所属していたアイルランドの副首相。今もIRAとの繋がりは絶っていないが今回の事件について何か知っていそうだが実は知らない気の毒な人である。しかしそんな立ち位置なおかげでジャッキーに「犯人を教えろ」と詰め寄られ、知らないと答えるとブロスナンの事務所のトイレを爆破。身の危険を感じジャッキーを取り押さえようとするも亡霊の如き身のこなしとジャッキー能力のおかげで返り討ち…助っ人を呼ぶも逃げるもお見通しとイイ所なし。終始影の如きジャッキーに怯え、オドオドしておりちょっと残念でした。もっとイカすシーンがあっても良かったのになぁ。 まぁその分アクションシーンは60越えても健在な見応えたっぷりのジャッキーカンフーを披露(パンチ連打が見れて嬉しい)。そして特殊部隊特有のお手製爆弾に罠の数々を披露。いやいや、凄いですよコレ。しかも復讐するターゲット以外は不殺を貫いているのもなんともジャッキーらしい。 しかし本作のテロはテロでもイギリスとアイルランド間での問題が取り上げられており日本人にはちょっと馴染みの無いモノ。かくいう自分も序盤は何が何だかわかりませんでしたが、かなり根深そうな問題ですね。ここら辺に日本の公開が遅れた何かがあるような気がしなくもないですね。  そんなこんなでラストは復讐を完了。ブロスナンにも仕置して幕は閉じる…まぁジャッキーの見所満載でエンドロールではジャッキーの御歌まで聞けちゃうなんともジャッキー尽くし。ブロスナンの良いところもちょっと見たかったですが今回はジャッキーでしたね。 本作はサスペンスとしてもアクションとしても良質でレジェンド俳優二人の元気な姿も見れる大満足の一本でした。
[映画館(字幕)] 7点(2019-05-20 12:54:33)(良:1票)
14.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 
クーデター!ロシア大統領が捕まった!困った時はお互い様!アメリカ潜水艦が助けちゃうぜ! そんな米潜水艦アーカンソーはロシアへと向かう。と同時に調査のために来ていた米特殊部隊もロシアへと向かう。 次々と出てくる策謀と逆境に寡黙に対応していく艦長がとにかくイカしてますね。狭く暗い潜水艦パートと、カッコよくない訳がないコールオブデューティーのような特殊部隊パートで刻々と状況が変化していき最後までオチがわからないのでかなりハラハラしました。しかも登場人物はプロフェッショナルな人物ばかりなので(新人除く)、そんな人たちがかなりギリギリな所をすり抜けて行くのでとてもスリルがあります。特にラストの駆逐艦と対峙するシーンは息が詰まりますね! 人物描写もロシア潜水艦艦長との魂の交友が良かったですね。最後まで信じる気概は素晴らしいです。(銀英伝のメルカッツを思い出す!)潜水艦同士の戦いや細かい描写も見応えたっぷりです。 まぁ見た目は非常に地味でドラマティックでもあまりないですが、非常に見応えのある大人の骨太ポリティカルフィクションでした。満足です。
[映画館(字幕)] 7点(2019-04-19 22:02:17)(良:1票)
15.  アポロ13 《ネタバレ》 
知っているけど息を飲む アポロ13号が大事故を起こし生還するということは知っている。知っているけれどそれがどのような事故でどのような解決をしたのかは知らない。本作はまさに崖っぷち。そんな所からギリギリなんとかみんなの力で乗り切った嘘のような本当の話。 13なんて不吉な数字なだけに起きるトラブルに冷静に対応できるのはさすが宇宙飛行士。僕らが体感しているよりも長くいつ死ぬかわからない寒い鉄の棺桶に入れられているなんて考えただけです僕は気が狂いそうです。 そんな中自家製のフィルターを作ったり、電力を極力使わないように動かしたりととんでもない対応ばかりで本当にあったのかよと信じられない事ばかり起きるので震え上がりますよ。 それにしてもケンはいい働きをしましたね。彼がいなければ帰れなかったかもしれない。本当に奇跡なんですね〜
[インターネット(吹替)] 6点(2019-02-20 18:23:06)
16.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
地球の生物誕生は宇宙から来たという説もあるように灯台に降って来た隕石の連中もそんな奴だろう。 連中は自分たちの住みやすい世界にするためなのかわからないが既存生物達の遺伝子をごちゃ混ぜにする。 そんな所に自ら入る事を決めた女達。 結界の中は美しくも不気味で残酷な世界。生物は皆変異し、異形のものと化している。 狂ってしまった人間達、心を取り込む獣、そして美しい動物、植物。 本作はパニックや残酷な描写はありつつも、それをなるべくドライで静かに描写し、視聴者はこの不思議な世界を主人公レナを通して冷静に世界を観察する事が出来る。 そして灯台にたどり着いた時、何者とも言えないモノの存在感を見てしまったときの高揚感、不安、気持ち悪さは最高だ。不気味すぎる音楽もたまらない。 ラストは意外とあっけないが、コレから先、一体この二人はどうなっていくのか余韻に浸りながら終われました。 Netflixは凄い。こんなSFまでもやってしまうとは恐れ入りました。出来るならブルーレイで見たい、美しく気味の悪い素晴らしい作品だ。
[インターネット(吹替)] 7点(2018-12-28 12:32:23)
17.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
怖い!旦那も嫁も子供も!この映画そのものが! やっと重い腰をあげてみることにした。まぁ見る理由も出来たんです。 結末も名シーンも知ってる訳ですが旦那が狂って行く様子は想像以上にヒリヒリしていてビビりました恐ろしいです。目つき、表情、手の動き、その一挙手一投足がとにかく不気味で何をしでかすかわからない。怖い。とにかく怖い。 嫁も怖い。まず顔が怖い。後半になるとさらに怖い。目玉が怖い。 子供も怖い。何考えているかさっぱりわからない。突然声が変になるし怖い。しかも策士。 ホテルも怖い。広い。寒そう。 それに恐怖の幻覚の数々なんなんですかアイツら。完全に憑かれてる場所じゃないですか。あの熊なんですか。 音楽も終盤になんなんですかあの声は。 いや、もう怖いしシュールだし、面白いし、いろいろわからない点も多いですけどコレは傑作ですね。 
[DVD(字幕)] 7点(2018-10-21 01:30:21)(笑:1票)
18.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
​やりきれない人々の怒りの矛先は鋭くなる ミルドレッドはおかしい。でも同情せざる得ない。街の反応も同感できる。署長は良い人だ。(でも自殺するのは間違ってる)、でもミルドレッドの悲しみから生まれた怒りは三枚の真っ赤な看板となり、署長が自殺してしまった事で事態はさらに混乱を極め更なる怒りへと伝染する。 友人の逮捕、広告屋への暴行、警察署への放火、看板への放火。 やりきれない思いとやり場のない怒りは時が進むにつれ矛先は鋭くなり、最終的にレイプ犯「かもしれない」男へと向かう。 沸点の低い連中が多いこの町で起こった騒動の終幕はそんな殺人へと向かう彼らを見送って終わる。時に恐ろしく、時にユーモラスに見える彼らの先が見えない犯人探しは進めば進むほどグイグイ引き込まれる逸品でした。
[映画館(字幕)] 6点(2018-03-09 23:09:21)
19.  キングスマン: ゴールデン・サークル 《ネタバレ》 
​「どうだ!特大お子様ランチだ!美味いだろ!楽しいだろ!よし!もっと食え!」 「う・・・うん!美味い!さすがキングスマン!」 …にしても前作のお硬く裏切りに満ちたカッコいい肉盛りバイキングだった一本目からは裏腹、今回は化学調味料と着色料ドバドバの駄菓子盛り合わせに。そりゃもう最高さ!敵ボスのサイコ魔女感に、冒頭のロボアーム野郎とのチェイスアクションから師弟の共闘にウィスキーの大立ち回り(アメリカンガン=カタ!)、そしてラストの長回しの死闘!アクションからのアクションに落ち着く暇なし!っていうか頭撃ち抜かれても大丈夫ってマジかよ!しかも病人の隔離方法ってレイダースかよ! もうなんでもありな世界観で繰り広げられるバイオレンスアクションはやっぱり楽しい!楽しい!楽しい…けど長げぇ!2時間20分は盛りすぎ!それになんか薄い! ハリーの復活は表情もあまり無いし、彼の内面がよくわからないまま進行するおかげでどこか不気味だし、ウイスキーが裏切り者という理由も最後の説明以外何もないのが惜しい。エグジーも成長物語から一人のプロになったせいかハリーに比べると影がうすい。まぁフェスのシーンで正直に話すシーンは彼らしくて良いシーンだけど。 それに主要キャラクターの退場のさせ方も少し雑に感じましたね。ロキシー…。 でもまぁそんなの贅沢だよ!こんなジャンクで 美味いもの食わせてくれるんだから最高最高!年の初めから大いにブチアゲてくれる一本でした!でも人肉バーガーは勘弁ね!
[映画館(字幕)] 7点(2018-02-07 19:14:39)
20.  ゴッホ 最期の手紙 《ネタバレ》 
​愛よりも深い狂気。 それはゴッホではなくこの映画が。 とにかく全手書きのゴッホ調なタッチで描かれる油絵アニメは圧巻。気持ち悪くなるくらい圧巻。しかもそれがロトスコープでヌルヌル動くのだから余計圧倒される。これ全部油絵なのかと思うと気が遠くなる。しかも平然と背景ごと動いたりパンしたりするからひと時も目が離せない。とにかく、とにかく凄い。 さて、ストーリーはというと主人公の男がゴッホが弟テオに渡すはずだった手紙を郵便屋の父親に代わり渡すため旅に出ると同時に、途中からゴッホの死の真相を探るミステリーになっている。ゴッホが描いた有名な肖像画の人々が登場し話を聞き主人公が推理する結構オーソドックスなお話。ただ最初は手紙を渡すことすら全然乗り気じゃなかった主人公がノリノリでゴッホについて町の人間に聞き込みをしまくってたり、町の住人もよそ者の主人公に対してゴッホについてペラペラと懇切丁寧に話してくれたりと登場人物の行動はどれも不自然な部分は多い。 しかしゴッホという不遇の天才画家の人生を垣間見るエピソードだったりはやはり胸が締め付けられるし、ゴッホの死因についても仮説ではあるが答えを見せてくれたのは興味深かったです。 本作はゴッホという画家を、そして彼の描いた絵画に対して更に深みを圧倒的なアニメーションで与えてくれる驚きの力作でした。
[映画館(吹替)] 6点(2018-01-11 22:03:13)(良:1票)
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