1. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 たまたまCMに流れた、列車のミュージカルを目にして、聞いて、あ、この映画、観たいって思った。ビョークの声と、陶酔したように踊る姿が印象的だった。決して好きでも、楽しくもない映画なのに、はまって、立てつづけに、二回、三回と繰り返しみた。セルマには選んだ道以外の道はなかった。 可愛そうだとは、思わなかった。ああするしかなかったんだろうなと、妙に納得できた。 慰めるために自分も秘密を言うのは、深い親しみを抱いていること。お金を奪われたときに、あれほど必死で取り返そうとした。ビルに秘密を言うことで、セルマはビルのことを慰め、理解すると同時に、自分のことも、わかってもらえた、親しみが増したと思っていたのに、なのに、それを裏切られたこと、実はかけらも理解されていなかったこと、辛かっただろうな。 もちろん、とてもとても、大切なお金だっていうこともあるけど。 殺してしまった後のミュージカル、セルマにとって幸せな空想の世界で、「しかたなかった。かあさんが悪いんじゃない」と繰り返し言ってもらっていたのが、印象的だった。 7点(2004-07-11 01:59:41) |