Menu
 > レビュワー
 > かっぱ堰 さんの口コミ一覧。3ページ目
かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1249
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 台湾 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  怪怪怪怪物! 《ネタバレ》 
ホラー映画の枠組みのもとで過酷な人間関係を描くダークな青春映画ということらしい。 内容的には俗悪低劣で見るに堪えないが、これによって例えば“善人の生きづらさ”を表現する意図があるとすれば、基本的に人は善人たるべきことを前提としているのだろうから良心的とはいえる。それにしても残虐性や暴力性自体に価値を見出す観客向けの興行価値で売る思惑もあるだろうが、まあ商業映画としては仕方ない。  一応いろいろ考えさせられる映画だが、まず“この世には悪人とバカしかいない”という発言は、人間社会の本質を端的に表現した言葉のようではある。実際は悪人かつバカというのもいるだろうから単純な二分割ではないだろうし、また自分を悪人と思っていない悪人とか自分をバカと思っていないバカとかもいるだろうから簡単ではないが、まあこれはいわゆる良心と知性が両立できない社会だと言いたいわけか。 それより字幕を見た限り、この映画ではバカ=他人の話を簡単に信じる者、という意味づけをしていたらしく、つまり悪人/バカの対立は、騙す者/騙される者の関係に置き換えられそうである。そうすると日本でいわれる「騙すより騙される方がいい」という言葉などは、万人に向けてバカであれと呼びかけるようなものということになり、お人好しの日本人には手厳しい指摘かも知れない。当然ながら本来は「騙さない+騙されない」のがまともな大人のやることである。 あるいは単に騙されないというだけでなく、むやみに世間の風潮に乗せられるな、ということだとすれば、学校内でも古いムラ社会でも現代の情報社会でも言えることになる。現実問題としては①強い同調圧力を受ける場合と②周囲に遠慮して自ら合わせる場合(日本的か)と③何も考えずに調子に乗っている場合がありそうだが、この映画としては最終的に③あたりを意識していたものか。 若い世代に教訓を語る映画のようでもあるが、または一般向けとして、今後何かと生きづらくなっていきそうな世界への警鐘とも取れなくはない。しかしさんざん気分が荒れた状態で終わるのであまり真面目に受け取る気もしない。  余談として、必然性不明で日本関係のものが時々出ていたのは苛立たしい。苛立ちついでに皮肉を書くと、親日国といわれる台湾も簡単に信用するなということになりそうな映画だが、しかし日頃の行動を見ていれば信用できそうな程度も見えるとはいえる。ちなみに自分としてはパイナップルの販路拡大には協力した。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-04-24 11:29:21)
42.  幽幻道士3 《ネタバレ》 
今回は広州という地名が出ている。これが広東省の広州だとすれば、カンフー/キョンシー映画の都・香港に近いということ自体は物語の中身と関係ないわけだが、それとは別に孫文の出生地(現在の中山市)にも近く、創建当初の国民党とも縁の深い土地と思われることから、製作当時の感覚にふさわしい場所設定という納得感がある。 ちなみに以前からの登場人物であるデブ署長というのが今回は「大隊長」を名乗っており、上司の「司令官」に媚を売る立場だったというのは、大陸各地に割拠していた軍閥の部隊指揮官のようなものと思えばいいか。部隊の根拠地に尋問用の責め道具が常備されているのは物騒な雰囲気を出していた。  今回は最初に1、2話を回顧するパートが入っているが、前回が悲劇的な結末だったことを受けて変に陰鬱で悲しい物語のように語られており、そこから始まった第3話でもいきなり大人世界の暴力を見せつけられるので殺伐とした世界に感じられる。その後になって笑いを取ろうとした場面もあったがこの流れでは笑う気にならず、面白いとも思わないまま時間が経過するので大人としては正直つらい。必然性不明の新キャラクターがやたら登場するのも戸惑わされる。 終盤は8人組のスーパー戦隊のような展開で盛り上げて、最後だけ唐突なハッピーエンドで能天気路線に回帰したようだったがもう遅いという感じだった。こういう半端くさいコメディ映画に真面目につき合うのも限界がある気がして来たが、これで当時の児童が喜んだのであれば自分として言うことはない。  ちなみに序盤で出ていた「玉蛙」は、国立故宮博物院にあるという白菜のような高級美術品なのかと思って期待したが、大して役に立たないまま出なくなったので落胆した。また「マーボおばさん」役の尤美芳(尤美方)という人は、おばあちゃんというには若く見えると思ったが、「蘋果新聞網」台湾版の2020.6.28付け特集記事の時点で72歳(喫茶店経営)とされているので、当時は30代末期頃の年齢だったと思われる。それをいえばおじいさん役の役者も50代だったわけだが。
[インターネット(吹替)] 4点(2021-11-27 11:27:42)
43.  幽幻道士4 《ネタバレ》 
冒頭で映る水平線が左に傾いているのがわざとなのか雑なのか気になるが、続いて変に残虐な場面を見せつけられるのは気分が悪い。ホラーだからといって妊婦まで脅威にさらすのが子ども向け映画にふさわしいとも思えない。 本来は子どもら主体の映画だと思えばこそ少々のことは笑って許せていたわけだが、今回やたらに下ネタだらけなのは誰に見せるための映画なのかわからない。原語はともかく吹替のせいで下品になっている面もあるかも知れないが、美女の寝所の場面などからすればもとからこういう姿勢で作っていたことになる。 コメディとしても笑えるところがほとんどなく、わずかに笑ったのは「見なかったことにしよう」「別々に恋人作って...」という台詞と、終盤で特殊霊魂が敵の頭に桶か何かをぶつけた場面くらいのものだった。吹替に出る70年代のフォークデュオの懐古などは鬱陶しいというしかない。 最後の対決場面はアクションに加えて光線技まで出る派手な戦いで、危機につぐ危機で手に汗握る展開といえなくもないが、個人的にはいつまで見ていれば終わるのかと延々待たされる感じだった。東映戦隊シリーズ並みに、ドラマ部分を含めて全体を30分番組ぐらいに詰めれば見やすくなったかも知れない。 ただし最後の絶体絶命の場面で突然救いの神が降臨したのは、なるほどこういう手があったかと少し感心した...最初からいたのはわかっていたはずだが存在を忘れていた。  登場人物としては、新顔の保安隊長が「ジョー隊長」というのは宍戸錠に似ているからかも知れないが、それをいえば大人テンテンは志穂美悦子のようでもある。宿屋の主人は誰にたとえるのが妥当かわからないが、個人的趣味でいってしまえば川島なお美?を思わせる現代的美女だった。ちゃんと大人の女性で見どころがあるのは悪くない。 また子どもテンテンはほとんど出ないが、孤児連中のうちの女児2人(特に年長の方)がこれに相当する存在だったらしい。この2人が白塗りメイクで大人テンテンに捨て台詞を言ったところの表情は可愛かった。ちなみに年少の方は監督の娘だったとのことである。 ほか余談的に少し真面目なことを書くと、今日は15日で満月だという台詞があったのは太陰暦というものの基本を思い出させられた。
[インターネット(吹替)] 3点(2021-11-27 11:27:44)
44.  セデック・バレ 第二部 虹の橋 《ネタバレ》 
第一部では決起の理由が不明瞭だと思ったが、この第二部の最初で主人公が、すでに虹の橋を渡る資格は得たのであとはいかに死ぬかだけだ、と言ったのはいきなり落胆させられた。第一部で子孫のためとか言っておきながら、実は自分の来世しか考えていないのでは現世の役に立たないではないか。そういう文化だからといえば否定もできないが、少なくとも現代人の感覚でいえば、後に残される人々のことを考えない行動は褒められたものではない。主人公の渋い風貌に騙されて、何か今後の戦略のようなものがあるはずだと期待していたのは大間違いだったらしい。 例えば最後にテロップで、この事件がきっかけで総督府がそれまでの政策を改めたとでも書けば、主人公の行動にも現世的な効果があったことになり、現代人の観客にも納得しやすい映画になっていたはずである。しかしそれをする気がなかったということは、外部からの勝手な意味づけを排し、まずは当事者の意志を表現するのがこの映画の基本姿勢だったということか。そうすると当方が勝手に期待した今後の戦略などではなく、逆にそういう文明的な理性をあえて切り捨てたのが主人公の決断だったと取るべきかも知れない。来世のこともあったにせよ、それを含めた民族の誇りが最終的には問題にされていたようでもある。 なおそもそも日本人が来なければこんな惨事は起こらなかったといえなくはないが、それだと清代以来の化外の民のまま、山中に籠って近隣同士で首を取り合う暮らしを続け、20世紀の人類社会の一員にもなれなかったことになる。それでよければ別に構わないが、仮に日本が来なくても国民党勢力が同じことをしただろうし、劇中でも主人公本人が言っていたように、要は文明と野蛮の戦いだったというのがこの映画としての見解らしい。終盤で妊婦が変にわざとらしく優しく扱われるとか、少年が戦士として認められなかったのは、日本人が明らかに文明人の立場にいたことの表現と思われる。  ところで個人的に納得できないのは日本人の扱いである。終盤の台詞で、彼らには日本の武士道と同じ精神があるなどとわざわざ言わせていたが、しかし日本の武士が劇中住民のように、女子供は放置して(多くが自害)男だけ勝手に死んでバンザイなどと思っていたわけはない。家の存続と子孫の繁栄のため、今いる自分が生命をかけるというのが本来の武士ではないか。最後に桜を咲かせておいて、散るのは覚悟と思わせただけで日本精神を表現したつもりらしいのも薄っぺらい。少なくとも自分にとっては、外国人の手で戯画化された日本人像を見せつけられたようで極めて不快な映画だった。 ほか今回の登場人物として、劇中の傲岸な司令官は日本軍国主義の権化のようだったが(陸軍悪玉論か)、このハゲは主人公に首を飛ばされるのかと期待していたら、最後に何と日本精神の代弁者として再登場したのは呆れさせられた。その場にいた善人面の警官も含め、日本人として全く誰にも共感できない映画だった。そもそも全般的に人物描写が浅い。 ちなみに特に日本人役は全員が素人役者のように見えるが、うち第一部で惨めに死んだ警官役の一人は、後の「KANO」(2014)にもパパイヤ教師役で出ていて気分が悪かった。さらにいえば、この映画に出ていた日本人役者は二度と顔を見たくない。
[DVD(字幕)] 3点(2021-10-16 14:28:49)
45.  沖縄怪談 逆吊り幽霊・支那怪談 死棺破り 《ネタバレ》 
冒頭で「日華合作」との表示が出る。日本に昔あった大蔵映画株式会社というものと、当時国交のあった中華民国の会社が共同で作ったようだが、中華民国側の出演者は主人公夫妻の2人だけで、ほかは全部日本人だったことになる。題名は二本立てに見えるが実際は沖縄怪談がメインになっており、支那怪談は沖縄の悪役が妻の貞操を疑う動機として語る昔話である。瀕死の病人が口述するには長い話なので途中で息絶えてしまわないかと思った。 映画としては一応カラーだが、保存状態のせいか画質は悪い。場面のつなぎが悪く話の展開にも説得力がなく、怖い場面も一瞬のドッキリが連続するだけで恐怖感が高まらない。また美女への病的な執着が災いを呼ぶというのが基本路線のようだが、他の男に奪われる妄想を生じるほどというには微妙な美女ばかりである。特に中華民国側はかなり微妙な美女で、これはいわば脱lookismの表現かと思った。なお日本側は「ピンク映画」や「成人映画」で知られた役者が出ていたようだが、全体的にエロい場面はほぼ皆無だった。  怪談話として見た場合、まず沖縄怪談は那覇市真嘉比(〒902-0068)の怪談とされる「真嘉比道(まかんみち)の逆立ち幽霊」に結構近いようで、時代が現代なのと純愛物語風に脚色してあるのが主な違いである。原話は地名付きということから場所に憑く妖怪の印象もあるが、この映画では人に憑いてところ構わず出現するのが伝統的な和風幽霊の感じを出している(顔は四谷怪談)。 支那怪談の出所はわからないが、何となく「胡蝶の夢」を思わせるものがあると思ったら、登場人物の荘周とは荘子のことだったようで、つまり西暦紀元前の物語ということになる。さすが支那怪談だけあって奥が深いと思わせるが、物語としては不倫の可能性が内在するというだけで妻を罰する理不尽な展開だった。実際の荘子の教えにはそぐわないだろうが古典を茶化しているということか。ちなみに未執行の死刑囚を殺して脳を取るというのは大陸的な発想かも知れない(従者が逃げるのは笑った)。 全体的にはゲテモノ映画という印象しかなかったが、怪談話のネタが少し興味深かったのと、ラストが意外にもハッピーエンドだったのは悪くなかった。
[DVD(邦画)] 3点(2021-06-12 08:43:59)
46.  哭悲/THE SADNESS 《ネタバレ》 
「哭声」という映画と似た名前だが1時間近く短いので、その点では見るのが楽だ。 残虐場面を見せることに特化した映画のようで、あらかじめその方面に関心のある観客が見て何らかの感慨が得られるかの問題になり、基本は間口の狭い映画ということになる。笑える要素もないので全く洒落にならない。 対象外の立場から突っ込むと、まず感染者から涙が出ていたのは設定上の説明があったらしいが、見ていた限りでは黒目が変になる病気なので涙が出るのかとしか思われず、結果として題名の意味も不明になっていた。また人間誰しも残虐性があるという話で製作姿勢を正当化していたが、見ている側としてはお前らと一緒にするなというのが率直な感想だった。ただ確かに、残虐行為を好んでする人間が同様の扱いを受けて当然と思うのは普通の感覚であり、その点で中年変態男が復活不可能なまでの打撃を受けていたのは痛快だった。ゾンビでないとすれば復活しないのかも知れないが。 ちなみにエンドロールで台北市、新北市などの各部局が多数協力していたが、国家をコケにして悪意だけをまき散らす映画を公的機関が平気で支援するのは鷹揚な国だと感心する。台湾映画ということで一応見たわけだが(「哭声」のついでということもあるが)、国の名前で見るのも大概にしておくかと思わせる映画ではあった。自由な社会で結構なことだ。
[インターネット(字幕)] 2点(2023-05-20 10:57:08)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS