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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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1.  紅夢
あの呪いの人形はぞ~~っ。冷徹な美しき画面はホラー映画の雰囲気を纏ってますね。そしてこの映画を支配するのは「四」。四人の姉妹、四季=春夏秋冬、麻雀=東西南北、死者の数・・・。春夏秋冬で無限の円環時間を、東西南北で全方位空間を表し、邸宅に入りこんだカメラが二度とそこから抜け出さないことで、その邸宅こそが彼女たちの時間空間の全てであることを語り、その四人姉妹が無限の時間空間そのものであると分かる時、見る者は悠久の哀しみに迫られるのです。ロングショットでしか写りこまない主は“四”の中心で、ただ哀しさを浮き立たせる存在です。エンドロールで、四女がひたすら同じ場所を虚ろにさまよう姿に、夢幻で無限な時空に浮遊する“紅”という悲哀が見えるのです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-29 12:19:39)(良:3票)
2.  珈琲時光
侯孝賢監督が描く現代の東京物語。静的でノスタルジックな雰囲気を漂わす作品でありました。台詞はまったくエモーションを排除したかのようでいて、言葉の端々、表情に見え隠れする微かな振幅がリズムを刻む映画、です。ストーリィはあってないようなもので、登場人物の背景も多少なりと語られる程度です。よってストーリィやキャラクター設定で語る映画ではないのよ、ということですな。電車の中、ぼ~っと何かを考えていそうな一青窈演じる陽子のシーン、立体交差する電車郡、電車が行き違う駅のシーン、そして電車や駅で録音する浅野忠信・・・電車を徹底的に作品に用いています。撮り方は一目瞭然の長回し。見ている者に感じてもらったその場の雰囲気を持続させようという感じです。その中で、カメラが微妙に動いて人物をフレームから外したり、物の影に隠したり、遮らせたりして、視界をすっきり保証してくれません。例えば、喫茶店のマスターに場所を聞くシーン、場所を語りだしたマスターをすーっとカメラから外しています。また陽子の部屋へ父母が尋ねてくるシーン、母が陽子を思いっきり遮った構図をわざと採用しています。ということで電車のすれ違いのシーンを挟むこと、人物を遮ったり隠したりすることで、東京という都会が含有する、人間のすれ違い、見えたり見えなかったりする人間関係を描いたもの、というところでしょうか。そうした中にも隣りの家へお酒とグラスを借りに行くシーンなどに、侯孝賢監督の古き日本への想いといったものが見えたりするのでありました。私が見たことのある「童年往事」「悲情城市」あたりと比べるとかなりあっさりしてますが、ちょっとコーヒーブレイクにはいいかもしれませんね。
8点(2004-10-18 00:17:19)(良:3票)
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