1. 川の流れに草は青々
《ネタバレ》 本当に本当に「何気ない日常を描いた」としか言いようのない映画。それなのに鑑賞中に何度も涙が出た。青いと言われようが、私は『登場人物に悪人のいない映画』が大好きなのをこれでまた再確認させていただいた。息子が世話をしているフクロウを絞め殺しておきながら、罪滅ぼしに食用鳩を持ってくるところや、学校の先生が職場放棄しても平気なところ、河川保護区になってお祝いをする(釣りもダメになったんじゃ?)ところなど首をかしげる箇所もいくつかあったが、それでも台湾という「国」は本当に昔の日本に似ている。学校のチャイムや教室風景だけでなく精神的にも。この映画から時は流れて25年。今も「古き良き日本」を踏襲しているのは果たして日本と台湾のどちらだろうか、と改めて考えさせられた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-14 09:19:20)(良:2票) |