2. 熱帯魚
大好きです。演出や構成、この作品のなにからなにまで、自分のツボにピタリとハマりました(笑) 台湾の映画界は資金難がネックでなかなか新作を世に送り出せないらしく、陳玉勲監督は「お金をかければハリウッドのような面白い作品はとれる」と発言していましたが、彼自身の手で充分、低予算でこんなおもしろ映画作ってるじゃないですか。面白おかしさだけでなく、監督の、登場人物たちに対する温かい目線がよかったです。空想好きの主人公、現代っ子を象徴するかのようなメガネの男の子、ちょっとおまぬけな誘拐犯とその家族たち。み~んないい味だしてます。あと、劇中の画面のはしにでてくる野犬がオシッコする場面、これってたまたま写りこんだものなのかしら?とか見世物小屋の(詐欺紛いの)あんな●●女って台湾でよくやってるのか?、とか台湾の女性キャスターって本当にあんな派手な出で立ちなのだろうか?などという、重箱のスミをつつくような小さな楽しさもいろいろありました。この作品が自分にとって初めての単館映画モノでしたが、本当に劇場で1800円出してよかったと思える楽しい映画でした。もっと沢山の人に見てもらいたいな~と感じたそんなマイナー作品です。 [映画館(字幕)] 10点(2007-07-31 20:00:08) |