1. トロッコ
リー・ピンビンの撮影を堪能できた、という以外は、まるで観るところのない作品だった。 そもそもすべての登場人物がモノローグをくり拡げるだけで、いわゆる「展開」というものがなにもない。それに、舞台を親日的な「台湾」に置くことで、日中戦争からのもんだいを、なにもかも「いいかげん」にスルーしてしまっている。登場人物は演出の都合上勝手に動かされているだけで、「物語」として考えれば、なにひとつ解決もしていないまま、いつのまにか「いいかげん」に終わってしまっている。まあ珍しいぐらいに「いいかげん」な作品、だと思った。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-01-19 13:44:29) |