1. 家族を想うとき
この映画は社会問題を扱ってはいるが、決して実話ベースではないので終盤にやりすぎ感を抱いてしまった。踏んだり蹴ったりにも程があるだろうと…。まあ、そう思っちゃうくらい主人公にシンパシーを感じていたとも言えるが。ハイライトは妹ちゃんの告白シーンだろうなあ… 本当につらかった。兄ちゃん頼むからしっかりしてくれよ!。劇中の言葉を借りるが「何かが間違ってる」、そんな世の中をしっかり描いて、問題提起する。「わたしは、ダニエル・ブレイク」に続きケン・ローチ監督の熱い思いを感じる映画なのは確かだ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-23 23:41:41) |
2. わたしは、ダニエル・ブレイク
是枝監督の「万引き家族」がパルムドールに輝くというビッグニュースが入ってきたその日に2年前の同受賞作「わたしは、ダニエル・ブレイク」を鑑賞。ドキュメンタリーではないので当然誇張もあるだろうが、これを観たイギリスの公務員は何を思うのだろう? 長年真面目に働き、税金を納めてきた主人公に対するあまりに冷たい仕打ち。普通なら自分のことでいっぱいいっぱいになるはずだが、ある母子家庭のことを気にかけ、親身に接するダニエル。その人柄が映画に温かみを与えていた。(特に前半は)淡々としていて、映画としてどうかな?とも思ったけど、終わってみればやっぱり佳作として記憶に残る。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-20 23:06:41) |
3. ミスター・ノーバディ
《ネタバレ》 このオチは結構好き。というのもこの映画、初めは面白いんだけど、だんだん飽きる仕様になってる(?)。「くどいな~」「どうするんだこれ…」って思い始めた頃の種明かし。あっ そうか、そうか。なんかスッキリした。そして思う…「ニモの人生に幸あれ」と。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-23 18:11:19) |
4. ジョニー・マッド・ドッグ
「死にたくなければ生まれてくるな」 そんな環境で生きる少年兵は無抵抗の民間人でも簡単に殺すし、略奪もする、レイプもすれば、初老夫婦にみんなの前で「ヤッてみせろ」と強いたりもした。しかし、彼らも人を好きになる、なついたブタはかわいい。平和な国に生まれていれば、普通の少年だったはずなのに、戦争が子供たちをここまで恐ろしく変えてしまう。衝撃的でヘビーな内容。感動もなければ、ここが面白かったという場面もない(逆に不快な場面は多々ある)。ドキュメンタリーならばこれでも良いと思うが、ドラマ性を求めてしまったか、評価としてはこれくらいで。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-10 19:00:11) |
5. 奇跡(1955)
《ネタバレ》 宗派の違いから結婚に反対していたオヤジが相手の親(ペーター)も同じ理由で反対している事を知ると息子かわいさに相手の家まで乗り込んでいって… という辺りまではなかなか面白い話だったが、インガが死産し、さらにインガ自身の命も危ないという話になってからはペーターの主張が勝利したような感じで、いや~な気分になった。また奇跡にもいろいろあるが、この奇跡はいただけない…。神の存在を信じる、信じないはともかく、起きる奇跡に現実的にはありえないものをチョイスするセンスが理解できない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-08 19:33:50) |
6. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 ちょっと悪乗りしすぎかな? と思ったのと、最後の海がそれほど綺麗じゃなかったのが残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-31 18:11:17) |
7. ロルナの祈り
《ネタバレ》 妊娠してるなら、堕ろしたくない気持ちはよく分かる。しかし想像妊娠だったと告げられても、それを受け入れないのは罪悪感から来るものなのかな? この辺りがどうも難しい。あと、淡々としすぎている映画はやや苦手だ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-14 18:32:00) |