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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1249
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  バトル・オブ・プエブラ 勇者たちの要塞 《ネタバレ》 
1862年の「プエブラの会戦」で、当時無敵のフランス軍を相手にメキシコ軍が勝った話である。単純に見ればメキシコ万歳の愛国映画だが、有名なCielito Lindoは誰も歌わない。残酷な場面があるので一応要注意である。 歴史的背景は調べるのが面倒くさいのでいいとして、この映画を見る上では中央大学のラテンアメリカ研究者によるweb上の記事『「シンコ・デ・マヨ」をめぐって』が参考になった。原題にあるCinco de Mayo(5月5日)がメキシコの記念日というより主にアメリカ各地で開催される祭典の日であること、リンカーンとの関係やこの映画自体の見方について簡潔にまとめてある。 疑問が残るのは、この5月5日に盛り上がるアメリカではなくメキシコで映画化された理由だが、これは全国的には重視されない出来事をメキシコ全体の立場から捉え直し、米国内で存在感を増すラティーノとも意識を共有した上で、今後のいい関係を作っていきたいとの期待の表れかと想像しておく(知らないが)。映画の結末ではメキシコがアメリカに恩を売る形になっていた。  感想としては、戦争映画としての盛り上がりはなくはないが全体の流れが感じにくく、またよくあることだが人物が誰だかわかりにくい(頭髪の多寡で区別できるのはいる)。戦場の場面でも、ソンブレロにポンチョのような格好は地元民として、下が赤色のゆったりした軍装はどこの兵隊かわからなかったが、これはアルジェリアから来たフランス外人部隊だったということか。終盤で脚をもがれた男は顔が判別しにくかったが、これは物語的にいえば中盤で、主人公の友人を馬で裂いて殺した男に復讐した形だったと思われる。 人間ドラマに関しては、主人公が脱走兵というのは意外感があるが、最後はやっと立派な兵士になれたという印象もあまりなく、愛国映画的な外観と整合が取れていたのか不明なようでもある。ただし悲惨な戦いを経験すれば人格が向上するわけでもなく、敵が残酷であるほど同レベルに落ちるだけ、あるいは死ぬだけということなら、愛国の建前は別として現実の反映になっているようではあった。 なお主人公男女に関する最後の締め方は少しよかった。主人公の「フアン」はメキシコの代表的な男の名前だそうで、この名前でメキシコ国民(男)全体を象徴させた形らしい。無名戦士ということでもないが、国のために命を落とした多くの人々の顕彰碑的な意味もある映画かと思った。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-09-16 10:03:25)
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