1. ペリカンマン
《ネタバレ》 冒頭でいきなり、ペリカンが人間の男になる。そのネタ一発だけで、最後まで押し切ります。見事です。また、中身はペリカンという設定に忠実に、主人公はペリカンっぽい動き(?)を忘れません。途中からは突然異様な才能を発揮したりするのですが、それもまた良し。もしかすると、トコトコ歩きながら天然を貫く主人公の造形は、チャップリンを意識したのかもしれませんし、人外的な異形のキャラクターと地域の調和という視点は、「シザーハンズ」のようにも見えてこなくもありません。全体としては、ここはもうちょっと引っ張るだろうというところでもサクサク先に進みますし、また随所でやたら都合の良い展開も目につくのですが、これは一冊の絵本を構成するような感じで作ったのかも。なお、一瞬登場する謎の寿司居酒屋も見どころです(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2024-03-11 00:08:33) |
2. ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
セミドキュメンタリータッチの映像には少々戸惑ったが、まだ多くの人がリアルタイムで知っていて、そんなに創作を入れるわけにもいかないだろうから、まあいいか。ボルグは半生まで遡っているのに比べてマッケンローの方は突っ込みが浅いような気もするが、これはそもそも北欧映画なので、まあ仕方ない。そして、決勝に向けて高まる熱気と、さらに延々と続く決勝の描写にはなかなか引き込まれるが、結局大会進行の枠内を出ていないので、単なる再現ドラマを見ている気もしなくもない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-16 00:56:18) |
3. 浮き雲(1996)
本来はもっといろいろドラマを秘めているはずなのに、撮り方があまりにも平坦なので、狭い箱の中で登場人物がチマチマ動いているだけのように見えてしまうのです。計算が画面から透けて見える作品は、面白くありません。 [DVD(字幕)] 4点(2019-08-29 00:08:35) |
4. 愛しのタチアナ
何かこう、いろいろ狙いすぎなのが伝わってしまって、かえって作為的にしか見えないのです。 [DVD(字幕)] 4点(2019-08-27 23:23:23) |
5. ル・アーヴルの靴みがき
《ネタバレ》 密入国少年が家に紛れ込んだところで、「あ、そう」レベルで済ませている(どころか、その後少年をほっといてとっとと外出している)シーンが何とも強力。この超然とした主人公の立ち位置が、その後ラストまでの展開を一気に必然性あるものとするほどのパワーがある。また、密入国の背景とか、警視とカフェのマダムの過去の経緯とか、妻の病気の詳細とか、そういう余計な背景とか感情描写をすべて切り捨てている潔さも良い。 [映画館(字幕)] 7点(2017-11-07 02:34:25) |
6. ヤコブへの手紙
どこまでもひたすら暗くて地味で、どこで何が変わったのか分からないままに終わってしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2015-01-09 03:25:07) |
7. ラヴィ・ド・ボエーム
《ネタバレ》 ひたすらとぼけた空気感で進んでいく、絶妙な雰囲気。それを横からぼーっと見ているかのようなカメラワーク。この作品はそこだけでOKです。ただし、女性の方に話の重心がシフトしていったのはもったいなく、3人のオッサンの絶妙なかけ合いをもっと見たいところでした。 [映画館(字幕)] 6点(2014-11-08 22:58:21) |
8. かもめ食堂
せっかくのフィンランドの日本人食堂というチャーミングな設定でありながら、プラスチックのような人工的で無機質な店の内装がぶち壊しにしています。とても、人の人生や人情が交錯しそうな場所に見えません。料理が人を変える話なのに、肝心の料理がきちんと撮られていないのも問題。ただ、小林聡美があそこまで「可愛いおばさん」になっていたのはどきどきしたので、そこに5点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-26 02:18:57) |
9. 愛の風景
それにしても長かった・・・ストーリーだけ考えればそこそこ波瀾万丈なはずなのに、それを感じさせないのは、演出が平坦なせいでしょう。風景と映像の美しさに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2010-07-17 00:11:18) |