1. 街のあかり
過剰に期待してました。言葉を使わないからこそ、映像だけでわかるように作られているアキ映画はいつも以上。しかし、それには俳優の演技力や映像美がいっそう追求される。今回は、俳優が物足りなかったです。もっと渋くて哀愁のある人がアキ映画には求められます。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-15 22:18:42) |
2. カラマリ・ユニオン
映画全体から醸し出される雰囲気が切なくて、寂しくて、懐かしくさえありました。フィンランドという日本から遠く離れた北の国の、正体不明のフランクという名の男たちの行き当たりばったりな旅路を見せられているだけなのに…。カウリスマキのシュールな笑いと映像へのこだわりの原点を見たような気がします。 [映画館(字幕)] 7点(2007-06-29 12:46:24) |
3. かもめ食堂
おしい。もうちょっと深く切り込めれば単なるエンターテインメントでなく奥の深い映画になったような気がするのですが・・・。終始おなじ調子で進み、特にストーリーもなく、映画の世界に引き込まれることはありませんでした。ただ、フィンランドの寒いイメージを、監督独自のほのぼのとしたタッチで描いて払拭していたのは斬新でよかったです。役者は三人ともかなりよかった。特に片桐はいりがすばらしかったです。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-21 15:35:57) |
4. 白い花びら
今の時代に敢えてモノクロ&サイレントの映画を撮るには相当な自信がないと出来ないんじゃ…。かえって今撮るモノクロ&サイレントだからこそ、その向こう側のリアルなカラーと気配を感じた。最近の映画は人がべらべらしゃべって成り立ってるんだと改めて思い知らされた感じ。映画なんだから画で魅せりゃいいんだよね。紅の豚と同じ音楽が流れたシーンでやっと人の声が聴けてちょっと嬉しかった。 6点(2004-04-04 23:15:18) |
5. 過去のない男
《ネタバレ》 かなりツボ。始まって十分も経たないうちに主人公が死んでしまうなんて…。それにしてもおっさんとおばさん最高です。特におばさんは歩き方からしてもう監督カウリスマキワールドの象徴て感じです。「人生は後ろには進まん。進んだら大変だ。」の言葉にはしびれました。音楽の使い方もかなり凝っていてよかったです。 9点(2004-03-18 02:21:36) |
6. 浮き雲(1996)
アキ・カウリスマキ監督いいですねぇ!!なんともいえない雰囲気のある人ですね。でもどこか笑ってしまうのは何故??かっこいい人きれいな人が一人も出ていないってのもスゴイ。全然リアルじゃないようで妙にリアル。音楽も素晴らしいです!! 9点(2004-03-03 09:55:42) |
7. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
時間は川のように流れてゆくもの。今はもう過去で、未来はもう今で。最初の監督はジャック・タチみたいな雰囲気あるなぁ、と思いました。ライフラインの監督はほとんど無声映画みたいな感じ。いろんな人がいろんな時間を過ごして、ある瞬間に全てが一つなんだと気付かされるような…。三番目のドキュメンタリーはなぜかめちゃくちゃインパクトあった。この中で一番印象に残っている映画かもしれない。4つめ。ジム・ジャームッシュ。個人的に一番楽しみにしていた監督。しかも、クロエ。セヴィニーが出てる!やっぱりクロエはかわいかった。でも4番目ってどうも印象が薄くなりがちな位置だと思う。5番目。ヴィム・ベンダース。名前だけ聞いたことある監督だったけれど、すごく今風で、「音」とか「映像」とか、五感を刺激された。ストーリーは簡潔そのもの。これまたドキュメンタリーみたいなゴアVSブッシュは、編集。切り貼り。ニュース番組見てるみたいだった。最後。「夢幻百花」主人公の男性が凄く良かった。主演男優賞あげたいです。・・・それぞれの監督すごい個性でていてとてもおもしろかった。一粒でいっぱい美味しいって感じでした。そして一番に感じたことは、たった十分でもこんなにもいろんなことが出来るんだな、こんなにも私たちには可能性があるんだな、ということです。 8点(2004-01-28 23:35:39)(良:2票) |