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1.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
ショーン・ペンがこの作品に「敬意」を表してアカデミー賞授賞式に出席していたので(絶対に出席しないポリシーが格好いい~と思っていたからちょっとショックで)、彼が惚れ込む話ならばと、近くの映画館で上映されていたのでもう一度観てみました。一回目鑑賞の時は「前から来る運命(試練)に対して人は道を選択するものだと思うし、時には後悔したり、破滅への道や狂気の選択もあるけど、結果滲み出る人間性を観たかった」って違和感バリバリの私なのでしたが、二回目鑑賞で考えが変わりました(汗) ポイントは「デイブは犯人じゃない」という視点の切り替え。で、なにが見えたかというと運命の群像劇でした。「人は道を選択するもの」とか、「あの時ああしていれば・・・」といくら過去を後悔したり、思い出してみても現実は変わらず。運命は1人で創りあげているのではなく、多くの事象が絡み合い、自分の知らないところでもどんどん人に影響をあたえ、あたえられ、気がついたら「こうなっていた」という物語の提示だったのです。どこも否定できない圧倒的な説得力を感じました。人間性や良心を描くというより「他人の性分・行動は変わらない」ことに冷静に感情をはさみこまず焦点をあてていました。デイブ自身のトラウマや挙動不審な行動がうむ誤解の数々さえ数奇な運命の要素だという恐ろしさの提示。ジミーの人生の過去も変えられない。デイブが闇に葬られた後で「あの溝が…」「3人とも車に乗ってたら・・・」「ジミーさえいなけりゃ」「ショーン、犯人逮捕遅いぜ」と考えたところで何になる?という現状。ラストのマーシャを見た時、悲劇を背負ってしまった姿に胸が締め付けられるように苦しく哀しく、人が流されている「運命」を心底怖ろしく思いました。この作品は普段意識する事のない、あるいは無意識の存在の「運命」という眼に見えないものの「姿」を見せたのではないでしょうか。クリント・イーストウッドの驚くべき手腕をみた思いがします。■この街に住んでいるかのような丁寧な映像と音の臨場感、光の美しさ!役者の演技も素晴らしく、特にラスト近くのジミー【ショーン・ペン】が間違って殺したことを知った時の闇に墜ちていった表情(ショーン【ケビン・ベーコン】に悟られないようにしつつ)がとても印象に残りました。
10点(2004-04-02 23:45:15)(良:1票)
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