1. ミスティック・リバー
話自体はつまらない。ある事件、主人公の娘の死をきっかけに少年達の過去の事件が再び蘇り、新たな悲劇を生む、と言う事なのかも知れないが。暗い過去を抱えているのは実際デイブひとりで、その恐怖など他の誰にも分からない。あたかもデイブが主人公のように描かれている。ジミーがあんな風になったのは本人の問題。つまり3人の少年が共有していない過去の体験を話の中心に据えようとしたことが物語を分かりにくくしている。3人の少年達が現在ももっと交流があり、友情と憎悪の板ばさみのうえにミスティック・リバーが存在するのなら感動もあっただろう。作品自体の完成度も低い。ローラ・リニーの「あなたは王様‥」などの台詞やパレードでの演技も彼女の出演シーンを増やす為だけで必要無いでしょう。しかし、ショーン・ペンとティム・ロビンスの演技は安定感があって、賞うんぬんは関係なく良かった。話題作で終わっているのが残念だ。 6点(2004-11-07 03:44:49) |
2. マトリックス
この「マトリックス」を「リローデッド」「レボリューションズ」を観終わってからあらためて評価。しかし、評価は変わらず。最近の映画では、人間が鍛練(ワイヤーやCG)によって、空中を闊歩することも当たり前となっている中で、この作品で描かれる超人的なパワーの意味は、十分納得ができる。この映画の公開時、TVのコントではパロディをやたらとやっていて、グラサンをかけた人を私はマトリックスと呼んでいた。この映画が、あるものに影響を受けて創られたようにように、この映画の影響を受けて又、新たな斬新な映画が必ず創られる。そしてこの映画の後の二つのシリーズは、余韻を楽しむ為のものだと思いますよ。 10点(2004-05-29 10:06:02) |
3. マトリックス レボリューションズ
とにかく僕は「マトリックス」に感謝を述べたい。久々に映画にワクワクさせられ、本当にかっこいいと思い、ラストを観終わった後にスカッとした気分にさせられた。最高だった。だから、その後のシリーズがそれをこえられるなどとは思わなかったし、ハズもなかった。あえて「マトリックス」を愛したものとして、御苦労さまと言いたい。 7点(2004-05-25 02:50:25) |
4. ドリームキャッチャー
このレビューの評価は正しいと言わざるを得ません。やや厳しいとも思いましたが、明らかに期待への反動です。「ドリームキャッチャー」。良い題名です。キング自身もいうように「スタンドバイミー」のような少年時代の出来事から始まり、その後のストーリーに期待は高まるばかり。ファンとしては出来るだけ予備知識なしで見ようと思うもの。その予備知識なしが裏目に出てしまいました。スタッフがクリーチャーの特異性とリアリティーをやたらと強調していましたが、そもそも観客の求めるものとメーカーのつくりたいものがあまりに違い過ぎました。残念。 3点(2004-03-28 23:52:17) |