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1.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 
全て思った通りの展開過ぎて逆にビックリでした。T2のファーロングやジョディ・フォスターに見えてくるバーの客は最初っからバレバレなんだけど、そこはわりと早めに種明かししてくれるので許容範囲でした。その彼の過去の姿はちょっとシャーロット・ランプリング入ってる感じ。「自分を好きになる」のは大事なことらしいけど、あんな風に自分を好きになるのはなんか気色悪いかなー。しかも「自分×自分」で子供ができるとか、なんかヤダ。でもって、このお話の場合、自分を好きになったばっかりに、人を愛することよりも憎むことへ傾いていくという、世間一般で言われていることの逆へ進行して行くという点が面白かったです。しかも、それが辛いから選択のチャンスをやるのに変わらない。そして未来の自分は今の自分に「俺を愛せ」というけれど、それを拒否。過去の自分が愛おしくて、未来の自分を否定…やるせない。ストーリーは予想通りだったけれども、それでも人物の心理を描く場面がとっても良くて、楽しんで鑑賞し続けられました。(種明かし部分が全て想定内過ぎたので6点ですが)  疑問に思った点  1. 過去語りを聞く限り納得してなさそうなんだけど、ではなぜ「女のままでいます」という選択をしなかったのか?(それじゃ、この話は成立しなくなるけど)  2. 同一人物が格闘したら実力互角なので、勝率はどちらも1/2のはずなのに、常に勝敗の結果が同じなのは結局「宿命」ということ?  3. 「自分×自分」で生まれた子供は完全に100%自分のコピー?  4. タイムマシンのエラーは事故か?、それとも上層の故意? あるいはもう一人の(バレないためには当然未来側の)自分の仕業?  5. ずっと追い続けた爆破犯と決着つけるのは何度目?  6. 過去の主人公は爆破犯を「救世主かも」と言っていたけど、現在の主人公は爆破犯の話に聞く耳なく嫌悪のみ。この差は男性ホルモンの影響?  7・たとえば「2人の死で100人の死が食い止められる」というような場合、それでも2人殺したことばかり責めたいのなら、なぜ誰も殺さずに全員を救う方法を協力しあって探さないのか? (結局、大勢を殺させないために1人を殺す…ということがこの時点で始まっていて、嫌悪した自分になってしまっているというオチなわけですが)   また見直してみようかな。
[DVD(字幕)] 6点(2016-02-06 15:45:16)
2.  カリフォルニア・ダウン 《ネタバレ》 
ロック主演という段で既に内容に真面目に付き合う気はなく『映画』ではない『3Dアトラクション』として入場しました。なので満足満足。ここでいろんな方のレビューを読んでましたので、どれだけ身勝手自己中な主人公なのかと思ってましたが…盗難車はそのまま盗人に使わせてたら金目の物盗み放題だし、銃で人脅すような奴だったし、緊急に生命に関わる問題のために動いてたんじゃなく迷惑な暴徒ですやん。主人公を責める必要なしと思いました。飛行機乗り捨ては海岸端ですからおそらく墜落点は海、そうじゃなくても「人が死ぬかもしれないから自分と妻は助かろうとしませんわ」というおバカはいないでしょうし、どうしたって燃料切れで滑走路になる場もなく落ちるんですから、いいですやんと思いました。それから、こういう職業の人って実際はどういう誓約させられてんでしょう? 大きな部隊を率いる重要リーダーなら「家族一人のために」というのはできないかもしれないけど、もともとが緊急の少人数をレスキューしてるような人が、救うべき1人がたまたま家族であるという時「家族を救うのはダメ、他の人助けてあげて」と言われるべきなのかなぁ? そうなると人命救助を仕事にする人の家族は可哀想ですね。こういう災害時にどういう役割を義務付けられている主人公なのか分からないし、上から許可降りてたんだから、まぁいいじゃないですかと…ただのアトラクションムービーです。まずこんな映画にリアリティー求めてたら、次から次の大惨事に生き残り続けること自体「ウソやろ」でしょう。この映画で『アビス』見るとは思ってませんでした。このシーンの救出劇で主人公がロック様であることに説得力が出ました。アントマン観た後だと全体的にユーモアのセンスがもっとあって欲しかったなと思いますが、現実の被災など思うといろいろ難しいかもですね。完全に壊れた街を見て「また作る」良いと思います。どういう人がこの映画を観るのかというところ考えると不毛かもしれませんが、このラストの言葉に助けられる人はいると思います!(天災被災者に限らず)。 これを言わせる力強いシンボルとしてロックを起用したのは良かったかも。
[映画館(字幕)] 6点(2015-10-01 21:09:07)
3.  キラー・エリート(2011) 《ネタバレ》 
ステイサムが出ているせいでアクションうそ映画だと思ってしまい実話が元になっていることを忘れていました。デニーロがステイサムの彼女を護るエピソードが印象に残りました。それにしてもステイサム&デニーロ&オーウェンという取り合わせがなんとなく普通じゃない組み合わせぽくてそこが一番印象に残ったかも。
[DVD(吹替)] 5点(2013-09-16 21:50:27)
4.  アイアン・スカイ 《ネタバレ》 
最後の最後のセリフだけとっても気に入りました。あのセリフで締めたことで、この作品の質がちょっといいものに思えました。インドの平和の印や北朝鮮の主張は可笑しかったです。エンドロールの地球やラストもまぁまぁ好きでした。音楽も結構気になりました。けど、もっと笑えてもっと風刺が効いているものが観たかったです。いろんな国を敵にまわしてもなんですし、むずかしいのかなぁ…
[DVD(字幕)] 4点(2013-06-04 18:31:04)
5.  トゥモロー 僕たちの国が侵略されたら 《ネタバレ》 
レンタル店でパッケージの解説を読んで、その設定に強い興味を引かれて借りてみました。パッケージデザインの雰囲気とかで「きっと大ハズレだろうから期待はするまい」と覚悟してのレンタルでしたが、その予想を嬉しくも裏切ってくれました。はじめに断っておくと「他国が侵略してきたのに、こんなに軍隊の見張りスカスカであちこち動けるのかよ」という大きな突っ込みどころがあるわけで、そこを考えるとリアリティーは遠ざかっていくのですが、そんなことをあまり突っ込みたくならないくらいの面白さでした。けっこうアドレナリンばくばくもんでしたよ。「この非常時に飼い犬とかあきらめろよ。この非常時に誰も殺さないとかこだわってんなよ」といったキャラがストーリーの締めにうまく使われていて印象に残りました。終わり方は、連続テレビドラマの初回2時間スペシャル版みたいな感じでした。もしかしてホントにそうだったりして。青春ドラマのよくある誰と誰がくっついて・・・みたいなテイストと突然の国家侵略とサバイバルという組み合わせが、いい具合にブレンドされて、このクオリティが保たれていれば、シリーズを見てみたいような良作でした。
[DVD(吹替)] 8点(2012-10-04 17:42:57)
6.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
命をかけても爪楊枝が欲しいのか? っていう突っ込みどころを除けば、宇宙人が出てくるところまでは好きです。記憶違いかもしれないが、吹き替えだと「イースター・ゲイ」の謎はなくなってしまっていたような気がする。他人の頭を覗くとか、頭を乗っ取られるとか、パソコンやインターネット当たり前の時代だとハッカーの暗喩として観られるネタなはずなのに、こんなにスリルがなくて共感も出来ない演出はどういうものだろう。分裂する人格表現はなんだか失笑ものだし、記憶倉庫(パソコンのファイル置き場の暗喩?)とそこに侵入して追っかけてくる宇宙人(ハッカーの追撃の暗喩?)もお粗末で「これギャグ?」と観る姿勢に戸惑う。それに木の実を食べただけで惨事が展開されたのに、ラストはあんなもんで本当に大丈夫なんだろうか。
[DVD(吹替)] 5点(2011-07-04 00:10:10)
7.  マトリックス
同監督の『バウンド』がすごく面白かったので、期待して劇場公開を見に行きました。何台ものカメラを配置して作られた斬新な映像には拍手をおくるけれど、内容はあまりにもくだらなくて、エンドロールにポカーンとしてシラケて劇場を後にしました。キアヌ・リーヴスも面白みの無い役者だなーと思います。彼が良い感じに思えたのは『スピード』だけ。
[映画館(字幕)] 3点(2010-11-22 00:41:05)
8.  シャーロック・ホームズ(2009)
小説を読んだわけではないが、シャーロック・ホームズというのは武術の達人でもあり、また麻薬中毒でワトソンがやめさせたともいう。独特のハットを冠った日本でなじみ深いホームズ像は挿絵画家が作り出したもの。おそらくホームズというのはおとなしく礼儀正しいイギリス紳士というイメージではないはず。小説は一つも読んだことないが、何かのきっかけでそういうことを知り「頭はキレがよくて、そのうえいざとなれば喧嘩も強くて、そんなの憧れるじゃん」と思ったことがある。しかもヤク中気味となれば品行方正で隙のない紳士というわけでもなく、そのだらしなさも好感を持った。そういうキャラとして描かれたホームズを観てみたいと思っていたから、この作品はそこが嬉しかったです。ワトソンはもっと、もっさりイケてないイメージをもっていたので、この作品で全くイメージが変わった。推理ものとしてはハナから期待していなかったので、若い頃に自分の理想と憧れたホームズ像が観れたことで満足。それにしても、いくら婚約者を引っ張りだしてきてみせても、この映画でのホームズとワトソンはゲイ関係のように見えてしまう。そんな想像を楽しむ女性ファンもいそうだなー。
[DVD(吹替)] 6点(2010-09-23 15:00:39)
9.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
何の理由もなく人を殺すほど殴る蹴るの暴行を加える人間が、この世に何%くらいいて、そういう人間に出くわして生命の問題に追い込まれる確率はどの程度だろうか? さらに、そんな出来事のあとに、またしても銃殺事件の現場に居合わせてしまう確率って、どんなものだろう? そういうことを考えてしまって、物語の導入部ではイマイチ入り込めませんでした。「おっ!」と気持ちが引きつけられたのは、ジョディーが警察官に「正義の味方なんでしょう。でも守ってくれないのよね」と言ってから。警察って、人間性ボンクラだし威張りたがりで怠慢で役に立たないから、このセリフで共感! 大方ジョディーに味方する気持ちで観られたけど、警察側の話だけを鵜呑みにして密輸犯に制裁を加えるシーンだけは彼女の暴走に感じて怖かった。相手が最初にバールで襲って来たから許せたけど、リアルだったらあんなふうにはならないだろうなと思う。しっぽをつかませずに悪事を繰り返す人間は、あんな簡単にワルの面を表にしないだろう。ラスベガスから少女を乗せてきた運転手も、あんな簡単にひき殺そうと考えるかな~? そういうところが、ジョディーの「殺し」を正当化するためのお膳立てのようで冷めてしまう。ラストは好きです。実際にことが起きるまでな~んにもしないで、ことが起きたあとに威張って混ぜくり回す警察より、よっぽど良しです。でも、とってつけたようなラストのナレーションはいらん。
[DVD(吹替)] 5点(2010-05-31 03:50:45)
10.  イエスマン "YES"は人生のパスワード
レンタルして見て、一週間もしないうちにビデオ屋のパッケージを見て「これ見るの忘れてた!」と思ってしまったのを自分の年のせいだとは思いたくない。他の映画は覚えてたし(笑) コメディのはずなのに、この映画のおかげで怖い思いした。それほど内容がない。見たことをすぐに忘れる程度なんて0点しかつけられない。この映画が、くまだまさしのように「どうだぁ~い、くだらないだろう?」と言ってくれたら、心から迷わず「イエ~ス!」と答えます。
[DVD(吹替)] 0点(2010-01-13 06:45:33)
11.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
ストーリー構成はよく出来ていると思うけど、結局のところ下らない話し。ネットをあちこち徘徊すると、安易な思い込みや決めつけを平気で書き込む人をいくらでも見かけるし、この物語もそういう人たちのレベル。そういうキャラを集めてヒネリを利かせたら、スゴいサイテーなケースを作り出すのに成功しましたって感じです。まぁ、メディアに流される人もいっぱいいる世の中で、今更こんな思慮ない人たちの集積が作り出す結果なんて現実にたくさん溢れてると思います。原作を書いた人は偉いと思うけど、「世の中にはこんなバカもいるよね」と告発するのに、こんな後味の悪さを与えられるよりは、「戦争のつくり方かた」や「バカの壁」を読む方がマシ。短絡的に正義に燃えるバカの、手に負えない怖さが共通点。
[DVD(字幕)] 2点(2010-01-06 09:01:30)(笑:2票)
12.  マジェスティック(2001) 《ネタバレ》 
これを観るずいぶん前にデニーロ主演の「真実の瞬間」を観て、赤狩りの酷さを知りました。多分、その映画のおかげもあって、この作品はとても感動できました。ジム・キャリーが墓地で抵抗しきれない現実を訴えるシーンがとても好きです。ずらりと並ぶ墓を見て「こんなふうになるんだ」と言い放つシーンがあるからリアリティーが与えられたと思うし、その人たちが死と引き換えに護ったものの尊さに焦点が当たるクライマックスが光ります。「造反」という言葉のトリックを使って思想信条を束縛した日本のむちゃくちゃ政治の時期にこの映画を見て、ちょっと嬉しくなったのを思い出します。
[DVD(吹替)] 8点(2009-08-08 01:58:59)
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