1. 透明人間(2020)
《ネタバレ》 途中まではめっちゃ怖かった。何もない空間が、これほどまでに恐怖を与えるなんて。「透明人間」という素材を、ここまでホラーチックに仕立てた手腕は素晴らしいの一言。さらに言えば、その透明人間になっている科学者の性格が、超の付くほどのサディストなもんだから、やる事なす事タチが悪い。会社の面接を失敗させたり、妹に最悪なメールを送ったり、仲の良い親友の娘を殴り飛ばしたり、とにかく酷いことばかり。そしてどんどん主人公を追い詰めていく。ここまでは非常にサプペンスホラーなテイストで、終始緊張しっぱなし。ただ元住んでいた家で、透明になれる特殊スーツを発見した辺りから、ホラーなテイストは一気に薄まっちゃいました。特に病院での大立ち回りはもはやアクション。流石にこうなってくると後はどうやって決着を着けるかに期待し始めます。で、期待し始め出したらスーツの中身が弁護士のお兄さんで、主人公を苦しめ続けてたエイドリアンは地下に閉じ込められていたという展開に。しかしそれはエイドリアンの自作自演で、あくまでも黒幕はエイドリアンだと主張する主人公。結局真相は映画の中では明かされなかったけれど、もしエイドリアンが黒幕で、兄を使っていたとしたら、一体いつどのタイミングでスーツの中身を兄と入れ替わったのか?病院を出た後?いやそれだと流石に時間かかりすぎるよね。精神病院で見張り役として兄にやらせていたのか?スーツを着せて?だとしたらあの病院内で警官相手に暴れたのは兄ということになるけれど、あそこまでするかな~...?そこら辺がちょ~っと腑に落ちなかったですかね。 決着のつけ方は嫌いじゃなかった。ただ何ていうか、途中まで散々観ている側を怖がらせてきた張本人(黒幕だとして)が、あっけらからんと姿を現して、そんでもって散々怖がらせてきた主人公に何もなかったかのように接するって、なんか拍子抜けというか急に映画の色彩が変わってしまったような、変な感覚に陥ってしまいました。いいんですよ決着のつけかたは。ああいうのは嫌いじゃないんで。ただな~、あのスーツ自体の存在は警察にもうバレてるわけなんだし、どうも完全にやってやってぜ感はないんですよね。 てかあんなスーツの存在が明らかになったら、それこそ軍事利用されるやん!て鑑賞中に余計な事が過ぎってしまいました。あとよくまあの家、どこぞの組織とかの管轄下に置かれて立ち入り禁止とかにならなかったもんですね。あんな高度なスーツを開発したとこなのに。と、ホラーな前半の怖さから一転して、SFとリアルの世界観へと思考が様変わりです。 変な映画。 納得のいかないところはあったけれど、それでも観て損はしなかったですかね。結構楽しめました。はい。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-03-29 17:48:47) |
2. キャットウーマン
《ネタバレ》 あまりの酷評にずーっと観ないでいましたが、何故か急に気が向いて鑑賞してみました。で、あれ、思ってたほど酷くはない、でした。たしかに全体的に粗かったりモヤモヤ~としているところはあるけれど、ハル・ベリーのスタイリッシュでクールなキャットウーマンを見れている、ということだけである種の欲は満たされたと思います。ただそれだけなんで点数的にはこのくらいかと。はい。 つうかさ、女友達がデート用に贈った服があれって・・・(´▽`*) [インターネット(字幕)] 4点(2021-11-10 14:04:46) |
3. ピーターラビット
《ネタバレ》 可もなく不可もなくといったところ。CGはめっちゃ良く出来ていて、物語にすんなり入り込めた。まあマンガなんで、細かいことはあまり気にはならない。気にはならないが、都会暮らしで潔癖症で細かな性格のトーマスが、あまりにも呆気なく自然の暮らしに慣れ親しんでしまうのは、いくらなんでも端折りすぎかな~と思えた。 捕まえたうさぎをパイにしてしまうっていうのは、子供が観たら下手したらトラウマになりかねかいかも、って心配になってしまった。 電気ショックで吹っ飛ぶシーンがいっちゃん笑えた。あと、もうちょっとビアの書いた絵をちゃんと見せてほしかった。 それと、いくらなんでも憎い相手だとしても、死んだことを喜ぶのは道徳上どうかな~って。せめてお花を添えるとか、なにかそういった演出をしても良かった気もします。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2019-10-06 13:18:56) |
4. 迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-
《ネタバレ》 あの名作「卒業」の元ネタになった、というブルーレイのパッケージに書かれていた宣伝文句を見て借りてみた。 主人公の女性の行動がとにかく酷すぎて、終始イライラ。ケビン・コスナーだって別に自分から誘っているわけじゃないのに、なんか遊人の悪い奴みたくされちゃうのはどうかと思う。マーク・ラファロが最後許すための条件、正直良いオチを見つけたなと感心するが、あそこまでされても普通は許さないよな~、て思ってしまった。平凡な日常に飽きた女はまたいつか浮気する。酒に酔って。そして言い訳。あ~やだやだ。 こんな映画を心から楽しめる人って・・・いやいやきっと自分は、器が小さいだけなんでしょうねw [ブルーレイ(吹替)] 2点(2019-07-10 19:55:08) |
5. コンカッション(2015)
《ネタバレ》 特にこれといった大きな盛り上がりもなく地味な映画でした。実話がベースなんで盛り込めないのは分かるけど、編集や視点の変え方でもうちょっと何とかなった気もします。全体的には役者さんたちの演技力に救われた、そんな印象です。ただ所々に響く台詞がいくつかあり、ちょっと人生の教科書になるような得した気分にはなれました。 「必要は弱さじゃない。必要なものは必要だ」 [インターネット(字幕)] 5点(2019-05-11 14:57:51) |
6. ガフールの伝説
《ネタバレ》 300のフクロウ版て感じかな。悪くはなかった。映像もビックリするくらい綺麗で、とにかく飛行している時の羽のヒラヒラは、ちょっと触ってみたくなるほどリアルだった。それにフクロウをフクロウのまま描くとこと、人間ぽいとこのバランスが素晴らしかった。ネズミや芋虫を食事にしてたり、消化できなかったものを吐いたりとフクロウらしい描写もあれば、国や組織、武器なんかも作ったりして、そういうとこの良い感じの調和が、ファンタジーな物語の世界観を見事に構築している。ただ一つ残念だったのが、クライマックスのバトルシーン。もっとわんさかと兵士が現れるのかと期待してたら、ほんの数羽って・・・。大集団同士の組んず解れつのバトルが見たかったです。 お兄さんのクラッドは、まるでダークサイドに落ちてくみたいだった。 [インターネット(吹替)] 6点(2019-05-07 23:28:30) |
7. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
たとえそれが自己満足でも偽善と呼ばれても、世界が怒りや悲しみで満ちるよりも遥かに良い! そう感じさせてくれた映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2018-01-25 22:12:49) |
8. エイリアン:コヴェナント
エイリアン映画。それ以上でも以下でもない。エイリアン映画。ダニエルズ役のキャサリン・ウォーターストンが、ちょっと綺麗になったお笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜に見えて仕方なかった。エイリアン映画。特筆すべきことが特になかった、エイリアン映画でした。 [映画館(字幕)] 5点(2017-09-17 14:42:59) |
9. ハクソー・リッジ
《ネタバレ》 戦闘シーンは圧巻!でもなんだろう、主人公が銃を握れなくなった理由がどうも胸に響かない。だってあんな場面なんてたま~に見ることもあるし、あれくらいで銃を握れないなんてどう考えてもピンとこない。誰かを撃ってしまったとかならまだ説得力あった気も・・・。まあ実話なんでね、そこは置いときますか。 ただな~、殺さないことが偉いみたいな主張は、宗教観を前面に押し出してるみたいでむず痒い。出来るだけ殺したくないとか、銃は持っても弾が入ってないとか、あまりにも聖人君子すぎてリアルにとらえにくいんです。で、敵である日本兵の、まるで鬼畜生のような行動がより一層主人公を聖人君子として際立たせちゃううんだよな~。同じ日本人としてとっても複雑でした。あと切腹シーン、あれいる? 戦争って、善悪の倫理を持ち込んではいけない領域のような気がするんですよ。どっちが良いとか悪いとか。主人公が助かったのも仲間による援護射撃なわけでしょ。銃によって救われた命でしょ。だから主人公だけがまるで特別みたいなのもやっぱ納得できない。衛生兵なんて他にもいっぱいいるし、たまたま主人公が大勢の命を救える状況下にいただけであって、彼一人が特別であることがやっぱしっくりこなかった。 この映画って自分の中にある宗教概念や倫理観みたいのを、ものすごく試されてる気がする。そこが狙いなのかもしれないけど、だったら平等でなければいけないとおもうんです、描き方が。日本兵は助けてもらったのに、白旗上げて相手を油断させておいての手榴弾って、なんかね・・・これじゃあどう転んだって、絶対的正義=主人公・絶対的悪=日本兵、ってなっちゃうじゃないですか。メル・ギブソンが、いやそうじゃないと言ったとしても、社交辞令のようにしか受け止められんですよ。私は頭でっかちなんですかね。 とはいえ、長時間飽きなかったし決して悪い映画だとは思わないです。はい。悪い映画ではないというのはつまり、多くの人に考えさせる、不変的テーマについて語り合わせる、そんなことができるパワーを持っているからです。それにテリーサ・パーマーちゃんは可愛かった。ただ主人公のアンドリュー・ガーフィールドは、うまく言えないけど、感情移入しづらかった。うまく言えないけど。(^_^;) [映画館(字幕)] 6点(2017-07-01 21:39:25) |
10. キングコング: 髑髏島の巨神
《ネタバレ》 単純に面白かった!ゴジラもこういう風に作ってくれれば良かったのに。まあ次回作のゴジラはド派手になりそうなので期待大です! キングコングは歴代コングの中でもちょっと小柄な印象に見えました。私には。その分スピーディーで動きが軽やか。なんとな~くガッツ石松に見えてくるのも味ですかね(笑) 主人公と女性カメラマンとのロマンスや、コングとの関係作りなど、過去のコング作品とは違った作風を目指すため、極力排除したことは大いに評価したい。 どこまでがロケでどこまでがセットでどこまでがCGなのか?まったく自然な映像にはただただ圧巻です。素晴らしいの一言! エンドロール後にゴジラへの伏せんがあります。お見逃しなく! [映画館(吹替)] 8点(2017-03-27 13:52:49) |
11. バイオハザード: ザ・ファイナル
《ネタバレ》 とにかく疲れる。カット割りが多すぎて目が疲れるし、何がどうなってんのかさっぱり分からない。何も考えずにノー天気に楽しもうにも、疲れる・分からないのオンパレードなもんだから、全然楽しめない。ただただ疲れるだけ。 宿敵で強敵だったウェスカーのあの最後は酷過ぎだよ。 [映画館(字幕)] 3点(2016-12-24 14:41:33) |
12. カリフォルニア・ダウン
《ネタバレ》 人命救助という職務を投げ捨て、自分の家族の救助活動を優先する主人公。それを了承する本部。猫の手も借りたいほどの大災害が起きている中で、ここまで勝手な救命士も、ある意味火事場泥棒と何ら変わらない。トンデモな設定だし、毎度毎度お決まりの家族離別のマンネリも、正直覚悟の上だった。単純に凄い映像体験がしたい!ただただそれだけ。なのでトンデモもマンネリも逆に、両手を広げてウエルカムでしたね。でお目当ての映像ですが、いやぁ~凄い!凄すぎる!どこのシーンも凄かったけど、一番のお気に入りは、押し寄せて来る津波を突破しようとしたら、巨大なタンカー船が目の前に現れたそのシーンですね。あれはヤバかった。マジメにおおぉ!って度肝を抜かれましたよ。ヒロイン役のアレクサンドラ・ダダリオちゃん・・・う~んなかなかキュート!透き通る瞳と魅力的なボディは小悪魔な印象を与えるが、この作品で見せた凛々しさは今後、新たなアクションヒロインの誕生を予感させてくれた。それとロック様ことドウェイン・ジョンソンは、レスラーから転向した役者としては珍しく、成功したほうと言えるでしょう。演技は置いといてねw 最後に一言。映像だけは楽しめると思います!劇場での鑑賞をススメます。以上。 [映画館(字幕)] 6点(2015-09-22 15:47:16)(良:1票) |
13. プリデスティネーション
《ネタバレ》 タイムバラドック、タイムトラベル、その類のものが好きで今までかなりの作品を観てきました。で、正直言ってこの作品、ダントツで気持ち悪です。頭がぐっちゃぐちゃになります。もうね、何が何だかで脳みそ引っ掻き回されている感じです。途中で退屈になってきて、いったんストップしようかと思ったんですが、なんとな~くそのまま見続けていたら、あらまあトンデモな展開に!そこからは一時たりとも目が離せなくなっちゃいました。凄い!凄すぎる!てか悲惨すぎ。可哀想すぎ。ただイーサン・ホークがどのタイミングで爆弾魔になったのか?その爆弾魔の始発点がちょっと分かりにくい。ノートに書き出してみたけど、いつのタイミングで爆弾魔になったのかやっぱり分かりにくかった。自分の解読力のなさが悲しい・・・。゚(゚´Д`゚)゚。 この作品を多くの人と語り合いたくなりますね。はい! [DVD(字幕)] 6点(2015-08-07 21:14:01)(笑:1票) |
14. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 まずはじめに。どうしても旧作と比べてしまう。そうしちゃいけない。コレはコレ、アレはアレ。分かってはいても比べてしまう。たしかに技術の向上で映像は段違いになった!ただね、なんかキレイなんですよ。美しいんですよ。クオリティが良すぎて泥臭さがあまり感じられないんですよ。血も汗も傷も汚れも砂も母乳も、みんなキレイに映っちゃうんです。何ていうか、画面を通して臭いがしてこないんですよね。あとグロテスクさ。気持ち悪い~ってあまりしないんです。オープニングでマックスが2つ頭のトカゲを食うシーン。そんなにオエッ!てならなかった。ブニョブニョの身体もブツブツの身体も、みんなCG!?て思うほどキレイな画になっちゃってるんです。これは致命傷ですね。主役のマックスもパッとしない。悪の親玉もパッとしない。キャラが引き立たなきゃ、ただの凄い映像!凄いアクション!それだけの凄い映画止まり。まあ要は割り切って楽しめるかどうか。そこですね。でもね、散々ダメだしをしといてアレですが私、まあ楽しめましたw 映画館で観てよかったて思いました。確かにツッコミどころは満載です。そこの許容範囲の個人差で、この映画に何点付けるかが決まってくるんじゃないでしょうか。私は7点付けました。 [映画館(字幕)] 7点(2015-06-21 08:52:03) |
15. アイ・フランケンシュタイン
《ネタバレ》 あまり怪物っぽくないフランケンシュタイン。あまり怪力ではないフランケンシュタイン。空も飛べない弱っちい悪魔。見た目がモンスターなガーゴイル。考え方がコロコロ変わるガーゴイルの女王。面白味のない一本調子のバトル。雷でなく電気ウナギによる再生にはもはや失笑。大金はたいてようまぁこんな薄っぺらな映画を作ったもんだと、逆に感心してしまった。斬新で新たなフランケンシュタイン映画を作りたいという熱意は分かるけど、もっと脚本を練りこんで、登場人物たちに魅力を持たせて欲しかったな。 [DVD(字幕)] 3点(2015-02-09 22:08:41) |
16. ウォルト・ディズニーの約束
《ネタバレ》 トム・ハンクス主演で、W・ディズニーの伝記映画かと思ってました。それも、明るく楽しいものをイメージしてました。ところが、わがままでヒステリックな原作者がメインなので、正直終盤近くまでまるで苦行のような気分でした。それも、ウォルトが原作者の家を訪問した辺りからやっと解放され、そこから急速に話が盛り上がってきます。残り20分くらいなんですけどねw 個人的には、運転手と彼女の関係が一番好きでした。 [DVD(字幕)] 5点(2014-12-07 12:49:18)(良:1票) |
17. ウルヴァリン:SAMURAI
X-MENシリーズが好きで、全作品鑑賞済みです。時間軸的には、ファイナル・ディシジョンの後になるのね。観ていて気付きましたよ。いやぁ~それにしても随分と、荒い脚本ですな~。焦点がボケボケ。何をしたいのか?何をしているのか?それぞれのキャラが暴走しすぎていて、話の流れが全くもって見えてこない。ま、暴走王もチョイ役で出てますけど(笑)とにかく、やくざ・忍者・芸者・パチンコに新幹線、寺に切腹と、これだけ出せばOKだろうという時代錯誤のトンチンカンさには、もう笑いを通り越して怒りすら感じます。 [DVD(字幕)] 4点(2014-01-10 17:59:02) |
18. アイアン・スカイ
良くも悪くも、クッソ真面目なおバカ映画。でも意外とテーマは深かったりします。それと、何気にBGMで笑えます。まぁ50分位から観るのが丁度いいでしょう。 [DVD(字幕)] 4点(2013-02-17 06:18:41)(良:1票) |
19. ゴーストライダー
《ネタバレ》 映画館で初めて観た時は、さほど印象に残らなかった。続編が公開されると知ったので、改めて見直してみた。かなりハードルを下げての再鑑賞だったせいもあり、まぁそこそこ楽しめた。いうても漫画、なのでツッコミはさておいて、と言いたいとこなのだが、ちょっとこれはないだろうっていうのを上げてみた。まず変身。悪魔の気配を感じると変身するって言ってたのに、すぐ近くにいても無反応。これはだめでしょう。水の悪魔みたいな奴の倒し方が曖昧。どういう理論で倒したのか分からんかった。全体的にとにかく敵がダメダメちゃん。能力全く生かせてましぇ~ん。弱いにも程があるよ。やはりバトルがメインとなる作品なのだから、もうちょっと頑張ってほしかったです。2作目への期待は、その辺りの改善ですね。一応観る予定です。はい。 [DVD(字幕)] 5点(2013-02-09 11:35:31)(良:1票) |