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1.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》 
この映画で最大の見どころは擬態だ 幾度となく、それと思っていなかったものが突如として動き出し、巨大生物化するのだ(うちひとつは現地人で巨大ではないが) これは純粋に映像というジャンルの魅力だと思った。SF擬態生物の島としてつくったほうがキングコングよりもずっと楽しそうに思えてしまう 本作が全体的に既存の金型で造られた鋳物のような映画だったからだ。それも、かなり使いまわされてきた感のある金型だ とにかく全編パロディのノイズがうるさい。パロディ・オマージュを話の中に織り込むのは別にいいんだけど、あからさまなのはよくない というか、構成要素がほとんどそれではないか。映画好きなら引用元を知らないはずがない。既視感あるものに自分は加点しない そういうものはおまけかジョークとしか捉えないからだ。そしてジョークならせめて笑えるジョークでなければならないが、本当に白けた 特撮。昔はどうしたって本物とはやはり距離のある、趣向を凝らして「部分的にでもリアル又は面白いと思ってもらえれば勝ち」の映像にしかできず それを顔出し俳優演ずるドラマパートがどうにかして現実世界であるという観客の認識につなぎとめていた。努力に賞賛を浴びせるジャンルだった。 当世のCGは、相変わらず主張がない。ジュラシックパークからなにも変わっていない。特に動き。どうにも実在感がない。幻のようだ VFXの進歩が現実との壁を薄くすることに成功しているから止め画は違和感ない。CGのない実写のほうがもっと美しいだろうけれど。 実写パートがCGパートに近寄って行ってるように感じる。双方歩み寄って別次元の型をつくってもう久しい 細切れのカットとそれにシンクロさせるようなBGMをかけて、わざとらしさを増している。コミックのコマ割りのようで、好きじゃない 主演2人の吹き替えに違和感があった。これは、字幕で観ればなんとかなるけどね ポーラーボーラ最後の恐竜を思い出したがもともとキングコングのプロットが原典だろうな キングコングという歴史的映画を公開してない世界線には、違和感があった。現実の歴史をシンクロなんかさせるから生まれた違和感だ
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-09-01 11:35:09)
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