1. マルリナの明日
《ネタバレ》 異国情緒たっぷりの作品。 徹底して男がダメなものとして描かれている。 そして生首だったり強姦シーンだったりと不快な描写が多い。 [インターネット(字幕)] 1点(2024-07-29 23:01:58) |
2. ブンミおじさんの森
《ネタバレ》 最後の方で現代的な坊さんが出てきて、現代的な音楽で〆られたことから、これはもはやブンミおじさんの遺した伝説かと。 わたしもあまり腎臓が良くないので、透析の話は気分が落ち込んだ。 死を悟って、森の奥の洞窟で死んだブンミおじさん。 なんだか身に迫るものがある。 それにしても、森のシーンで聞こえる虫の音。 とても心地良くて印象的だ。 ずっと聞いていたい。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-07 18:07:27) |
3. ハッピー・オールド・イヤー
《ネタバレ》 タイという国が好きで、雰囲気系映画が好物な私でも、この映画はしんどかった。 まず出てくる登場人物たちが互いに揉め過ぎだ。 やたらに仲が悪い。 あと断捨離がメインテーマなんだろうけど、途中でやっぱり捨てるのは良くない的な方向に向かったと思いきや、最後はやっぱり全部捨てちゃったみたいな展開についていけず。 しかもピアノを捨てる際、母親に無断で捨てるのも理解不能。 さすがに親に無断で実家のピアノを捨てるのはマズイだろ。 だから母娘でいつも仲が悪いんだよ! あとこれはルッキズム批判を受けそうだが、主演の女性の見た目が微妙すぎた。 さらにその友人の女性は輪をかけて見た目がヤバい。 もしこの二人のルックスがもう少しまともだったら7点をつけていたと思う。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-03 19:51:31) |
4. blue(2018)
《ネタバレ》 たった12分の映画なのに、エンドロールが2分もあるというバランスの悪さ加減。 病人チックなおばさんが、ただ寝ているだけの内容。 [インターネット(字幕)] 1点(2023-06-13 22:19:29) |
5. バンコック・デンジャラス
《ネタバレ》 冒頭のバンコクを評した言葉「バンコックは猥雑で、堕落した街」というのが印象的。 猥雑は合ってるけど、堕落っていうのはなぁ・・・なんだか痛いところを突かれた感じだが、否定はできない。 だけど、バンコクは楽園です、男の。 それは間違いない。 さて、そんなアジアの魅惑都市、バンコクを舞台にした、アメリカ人ニコラス・ケイジが繰り広げる、ハードボイルド・アクション。 パン兄弟がアメリカに進出したことも含め、バンコクの街とニコラス・ケイジとの不協和音が、また面白い。 つっこみどころは何か所もあるけど、敢えて割愛。 魅力的なシーンを一つ。 それは、耳の聞こえない女性と知り合い、散歩中に襲われるシーン。 耳が聞こえないので、すぐ後ろで起こっている銃撃に気付かないが、血が女性に飛んできて、初めて気付くというシーン。 ここはお気に入り。 ヒットマンの引き際を描いた内容だが、それだけに切ない。 ヒットマンだって、引退して、普通の暮らしをしていけばいいのにと思うが、それは映画的に許されない、か。 バンコクを訪れた時に、旅先で生まれる確かな恋心。 ここがうまく描かれている。 ヒットマンとしては一流だが、清楚な女性と辛い食べ物には弱いという設定が、また味があって、とても良い。 まあ、いくらヒットマンとして一流でも、M字ハゲだと、ああも簡単に綺麗なお姉さんと懇意にはなれないけどな。 この映画を観て、またバンコクに行きたくなった。 [DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 02:07:23) |
6. クラスメイト
《ネタバレ》 まるで学校の教科書を読んだような、真面目すぎる内容。 やたらに正義感が強く、おっせかいな美人主人公が、タイはバンコクの街を疾走するといった内容。 随所に都合の良すぎる場面も散見され、色んな意味でイタイ映画。 現代のタイ映画と言えば、映像センスも素晴らしく、内容も多岐に渡るような良作が多いが、この時代はまだまだといった印象。 思ったのは、この時代からバンコクで多発していた売春問題を、真正面から指摘する本作のような作品がヒットしていたにも関わらず、現代においても、バンコクの歓楽街としてのイメージと現実が修正されていないということ。 バンコクが抱える事情は、非常に複雑で根深い問題が介在していると、感じた次第である。 [ビデオ(字幕)] 3点(2012-10-07 17:16:58) |
7. ヘッドショット
《ネタバレ》 私の一番好きな監督であるペンエーグ・ラッタナルアーンの最新作が、東京国際映画祭のコンペ部門で上映されるときき、見に行った。 月曜日の夜9時過ぎから六本木ヒルズで上映という、まことに過酷なタイムスケジュール。 それでも見に行くだけの魅力を感じる監督なので、次の日の撃沈を覚悟して足を運んだ。 本作は、ペンエーグ・ラッタナルアーンが得意とするサスペンスものである。 ハズレは無いと確信しつつも、期待が大きいだけに一抹の不安も。 時間軸が複雑に前後する構成だが、やや分かりにくい。 得意とするサスペンスもので、東京国際映画祭のコンペ出品ということで、賞も狙えるかと思ったが、やや厳しい分かりづらさ。 ただ、こういった時間軸の交錯するサスペンスものって、一般受けもいいので、私の好みとは別に高い評価を受ける可能性はもちろんあるだろう。 結論としては、ペンエーグ・ラッタナルアーン監督作品で今まで見た中では、最下位という私的な評価だ。 映像はやはりペンエーグ・ラッタナルアーンらしさが抜群に出ていて、特に薄暗い森林でのシーンは、ペンエーグ・ラッタナルアーンにしか撮れないであろう特別な魅力を感じ、わくわくした。 しかし、それ以上に話がくどくて飽きがきてしまった。 話が堂々巡りというか、何が正義で何が悪かをしつこく追い過ぎている。 正義と悪の価値観の逆転に継ぐ逆転を、めまぐるしく描いたという意味で、評価される可能性はあるが、どうにもくどさが目立ち、最後にいつ終わるのか?という致命的な状態になった。 ストーリーテーラーとしてのペンエーグ・ラッタナルアーンの才能には、やや疑問を持ち始めてしまった。 でもこれは決してペンエーグ・ラッタナルアーンを嫌いになったとかではない。 ペンエーグ・ラッタナルアーン監督に私が期待することが明確になっただけである。 ペンエーグ・ラッタナルアーン監督は、飛びぬけたセンスと個性を映像から感じることのできる稀有な監督である。 脚本は平凡な内容でいいので、その独自の映像美を、全面に押し出した作品を見てみたいと思った次第である。 [映画館(字幕)] 6点(2011-11-01 18:42:49) |
8. レター 僕を忘れないで
《ネタバレ》 都会に住むキャリアウーマンと田舎で素朴に暮らす男との、恋愛・結婚・離別までをストレートに描いた、タイ発の切ないラブ・ストーリー。 タイ映画らしい澄んだ映像美は本作でも健在。 タイの緑、風、陽射しを、映像を通して楽しむことができる点は満足。 ただし、難はラストの“子供オチ”か。 あの終わらせ方は不要だと個人的には強く感ずるところ。 男女の素晴らしき出会い、そしてその後に早かれ遅かれ必ず訪れる別れ。 それを、タイの風景を織り交ぜた美しい映像で淡々と描いてくれた方が数倍良かったように思う。 雰囲気は良かっただけに、そういった点において、非常にもったいない作品。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-07 00:00:54) |
9. ヌーヒン バンコクへ行く
お子様向けの内容で、アニメーションを合成した映像などは観るに耐えないが、タイ映画ならではの味わいは感じられ、まずまず楽しめた。 ヌーヒンを演じた女のコは、『地下鉄のザジ』以来のキモさとインパクト。 それとは対象的に、ミルクを演じた女性は、スタイル抜群で、まさにアジアン・ビューティ、タイの美女だった。 モデル並のスタイルと美しさを併せ持つ、豪邸の美人姉妹を楽しむことに途中から専念していた気がする・・・ [DVD(字幕)] 5点(2010-03-13 00:05:52) |
10. シチズン・ドッグ
大好きなジャンルの「タイ恋愛映画」。 映像センスと、タイ・バンコクの街を映した映像は抜群に良い。 ヒロインもスレンダーで、腕がすべすべしていて美しい。 これだけで十分なのに、余計なCG効果やコメディ要素が多すぎた。 趣向を凝らしていて、苦労して創り込んでいるのは分かるが、むしろその苦労を、映像や主軸となるロマンス劇の方に更に注ぎ込んでくれたら、タイ映画ならではの完璧なる美しいラブストーリーに仕上がったに違いない。 そう思うと非常に残念ではあるが、タイ映画って、こういうコメディ要素を所々に挿入したりするパターンが多いので、仕方ないかとは思う。 いわゆる映画文化の違いとして、これはこれで楽しく受けれいれるだけの度量が、私に足りなかっただけかもしれない。 ただ、映像センスは抜群に良いので、「珠玉のアジア映画」というフレコミは、十分にクリアーしている。 もう少しクールで、バンコクの街の特徴を活かした様な、美しくストレートなタイ恋愛映画をいつの日か観てみたいものだ。 そんなタイ映画を探すべく、今後もタイ映画をはじめとした、貴重なアジア映画をどんどん観ていきたい。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-09 23:50:39) |
11. ニンフ
有楽町の映画館まで、ペンエーグ・ラッタナルアーン監督の新作を観てきた。 まさに待望だった、ペンエーグ監督の新作鑑賞である。 作品名は『ニンフ』。 たしか精霊とか、そういう感じの意味だったはず。 オカルト的な作品であることは分かってはいたが、これが奇想天外が過ぎる内容で、タイ特有の思想文化に対して理解がないので、ついていくのがなかなか苦しかった。 タイ映画というと、意外と神秘的なテーマを題材に扱った作品が多く、そういう作品は少し苦手だったのだが、本作はまさしくその神秘的なテーマをメインに据えた内容で、後半は特に混乱をきたすほどの突飛な内容だった。 それでも、ペンエーグ監督が大好きだから、何とかついてはいけたが、そうでない人はどう感じたんだろう。 そういう意味でも周囲の観客がどう感じていたか少し気になった。 さて、本作の最大のインパクトは、冒頭にステディカムで延々と森林の中を移動し続ける部分ではないだろうか。 ペンエーグ監督作品ならではの幻想的な音楽が背後に流れつつ、森林の中をじわじわじわじわと動き進んでいく。 これは、何とも不思議な味わいで、他では観たことのないオープニングだった。 これからして、改めてペンエーグ監督の天才ぶりを感じた。 先にも書いたように、タイの伝統的思想が背後にある神秘的なテーマを扱った作品だけに、入り込むのが難しく、ややクドイ印象も受けたが、それでも終始映像の美しさと音楽だけで見せてしまうだけの魅力を感じられる作品だった。 ヒロインの女性も、とっても魅力的で、特にスレンダーな肢体と豊満な胸の谷間を、露出の高いキャミスタイルで披露してくれたのは嬉しかった。 でも、この作品を今日映画館で観て、一番強く感じたことは、映画館のスクリーンで、“Pen-Ek Ratanaruang”の文字を観ることができるだけで大興奮であり、それだけで十分満足であるということだ。 [映画館(字幕)] 7点(2009-11-26 01:53:59) |
12. ワンダフル・タウン
《ネタバレ》 私の大好きなタイ映画ということで、雰囲気は抜群。 映像センス、音楽の使い方もなかなか良い。 ただ、主人公の二人があまりに普通っぽすぎる。 美しいラブストーリーには外見が重要だということが、実感できる作品となってしまった。 ただし、逆に言えば、どこにでもいそうな外見の男女が演じることによって、どこにでもありそうなリアリティを感じることも事実。 ストーリーの方だが、ラストがいまいち理解できなかった。 私の理解力不足だと思うが、なんで主人公が最後殺されたのか? 女の弟に「お姉さんを任せる」と言われておきながら、故郷に帰るみたいな電話をしていたからか? いや、あの電話の内容自体、分かりづらい部分があったので、そもそもよく分からないのだが・・・ この作品の登録をしたのは私だし、当然、本作品のレビューも私一人だけなので、本作について語り合えたり、教えてくれたりしてくれる人がいないのが、かなり寂しい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-21 09:32:16) |
13. ミー・マイセルフ 私の彼の秘密
《ネタバレ》 六本木にて鑑賞。 題材が「オカマ」と「記憶喪失」という、いかにもタイ映画なラブストーリー。 自分の好きになった男が記憶喪失で、記憶喪失になる前は、実はオカマだった・・・という内容。 内容的にはありがちで、陳腐なものだが、まとめかたがとにかくうまい。 後味がとても良く、観た後にすっきりできる作品である。 [映画館(字幕)] 7点(2008-07-05 15:11:30) |
14. トロピカル・マラディ
カンヌ映画祭監督賞受賞作品。 シネマート六本木にて鑑賞。 この日の4本目の鑑賞で疲れているせいもありましたが、後半は見事に観る気力が失せていきました。 このアピチャッポン・ウィーラセタクンという監督の作品は、とにかくラストが緩みすぎで苦手です。 前半はバンコク・ホモ・ストーリーで気分がダウン、中盤ではタイ式ホウ・シャオシェン作品の様な味わいでとても良かったのですが、後半でタイ式プレデターみたいになり、再度ダウン。 そして、ラストの間延びした緩みすぎフェイド・アウトにノックアウトされました。 お疲れさまでした・・・ [映画館(字幕)] 6点(2008-07-03 20:34:29) |
15. 真昼の不思議な物体
《ネタバレ》 0点。 とりあえず結論から言うと、眠さとの闘いでした。 映画館を途中退出する人達もいたり、イビキが聞こえたりと、他の方々にとっても過酷な作品だったことが伺えました。 私は最後まで気合いで観ましたが、相当にシンドかったです、ハイ。 何がシンドイって、セミ・ドキュメンタリー風で、ただただ素人っぽい人に好き勝手なことをやらせて、しゃべらせるだけって内容だったことです。 こういう作品どこかで観たことあったなぁ・・・と、必死に記憶をたぐっていると、思い出しました! キューバ映画で『永遠のハバナ』という作品です。 このキューバ映画も、キューバの日常をただ綴っているだけなんですが、特別な味わいもなく、ほんと退屈なのです。 素人っぽい(もしくは素人)人達の日常生活やインタビューを聞いて面白いわけがありません。 少なくとも私は、そんなことに興味がないし、そんな内容で2時間は耐えられません。 [映画館(字幕)] 0点(2008-07-03 20:33:44) |
16. メモリー ~君といた場所~
先を読めないタイプの私でも、完全に読めてしまうくらいベタベタなタイ式ラブストーリー。 前半はCG全開でアクションがあり、やたらにうるさいキャラが登場して日本人にとっては厳しいギャグを連発したりと、映画館から途中退出したくなるほどの苦痛ぶりでした。 しかし、中盤からピュアなラブストーリーものへと変化します。 この変化の仕方がすごいのです! 日本映画にはないギアチェンジの急激さ! これはこれで面白いです。 日本やアメリカやヨーロッパといった映画大国の方程式を良い意味で覆すストーリーの転換ぶり。 これでこそ、わざわざ六本木まで観に来た甲斐があったってもんです。 前半の雰囲気と後半の雰囲気がまるで異なり、まるで二本立てで映画を観ているかのようでした。 前半はとにかくうるさくてギブアップ気味でしたが、後半はかなり盛り返します。 こういうピュアでベタベタなラブストーリーって結構好きですね~。 惜しむべくは、女優さんの方がイマイチだったことです。 主演俳優がかなりイケメンだっただけに、少しバランスが悪かったかなぁと。 まあ、これは女性に対する好みの問題でしょうけれども。 タイ式映画を手軽に楽しむには最適な作品だったと思います。 変に力まずに楽しく観ることができました。 なかなか映画好きでも東南アジア作品って観ている人が少ないような気がします。 タイはエンターテインメント大国で楽しい作品も多いですし、レベルが高い作品も多いので、もっと皆さんに観てもらいたいです! [映画館(字幕)] 7点(2008-06-28 21:20:21) |
17. 風の前奏曲
《ネタバレ》 全体的に散漫な印象。 一番印象的だったシーンは、女性との出会いのシーン。 トラン・アン・ユン監督の作品を思わせるような美しいシーン。 花がひらひらと舞い、水の上に落ちる。 アジアならではの透明感あふれるシーンで、とても良かった。 しかし、こういったシーンはこのシーンのみで、他には全く出てこない。 それに、この女性とのロマンスも投げっぱなし状態。 クライマックスの対決シーンは手に汗握る興奮をおぼえたものの、タイの政治的な問題にまで手を広げているので、最後が間延びしてしまっている。 ただし、タイの歴史を学べるという点ではとてもいいし、タイ映画ならではの雰囲気が出ていたのは良かった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-14 17:15:40) |
18. レイン(2000)
オキサイド・パンとダニー・パンのコンビによるタイ映画。 このコンビは、後にホラー映画ばかり撮ることになってしまう。 ただし、本作を撮ったころは、なかなかの佳作ぞろい。 本作も結構楽しめたと記憶している。 特にラストでスローモーションになるシーンが印象的。 [DVD(字幕)] 6点(2007-11-21 20:42:24) |
19. ジャンダラ
ノンスィー・ニミブットが監督するタイ映画は決まって面白くありません。 本作もその例外ではなかったです。 タイ映画で信仰をテーマにした映画は、日本人には理解し難いものがありますね。 [DVD(字幕)] 2点(2007-11-06 16:33:32) |
20. バタフライ・マン
イギリス人の男性バック・パッカーと、タイ人の女性マッサージ師との愛の交流を描いた作品。 ロード・ムーヴィーな雰囲気を漂わせながらも、サスペンス的要素やロマンス要素も併せもった作品で、かなりの出来。 間違いなく傑作の部類に入るアジアン・ムーヴィーである。 こういう傑作アジア映画に出会う度に、これからもアジア各国で人気を博した作品を発掘し続けたいと思う次第である。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-25 10:50:07) |