1. そして、私たちは愛に帰る
《ネタバレ》 見終わった後、ネジャットの後ろ姿と波の音、海の青さが静かに焼き付く。じいんと、余韻が残る映画。素晴らしいですね。トルコとドイツの微妙な関係も加えつつ、登場人物が少しずつ交錯しつながっていく展開と、飽きずに引き込まれました。そして、出会いと死と再会を通し、距離や心が離れている家族が再び認め合い愛し、そして互いを赦し合う様に、深く胸を打ちました。ロッテが電話口で「ママ!」と叫ぶシーンや、ネジャットが昔の思い出を口にして、父の愛に気付くシーンが非常に印象的。娘も息子も、子供はみんな親に反発し、そしていつかは帰るのかな。巡り会いって不思議。でも人生って、そんなものかもしれないなあ…と思ったり。希望の光が灯る、そんな終わり方も、深く後を引きます。 [DVD(字幕)] 9点(2009-12-20 00:34:11)(良:1票) |