1. ありあまるごちそう
食品問題を扱った映画というのは沢山あるが、この映画は非常に興味深い作品かもしれない。ヨーロッパにおける穀物生産の実態や食品栽培の方法、鶏肉の食肉加工の過程など真正面から撮った上で疑問を呈している、背景には誰でも知っているような巨大食品産業がいて、その恩恵を生産者が受けているという実態も見え隠れする。優れているなと思ったのは、こうした食品産業の責任者に真っ向からインタビューをし、責任者自身が真っ向から正当性を訴えている事だ。恐らく映画の主旨も含めてインタビューを受け入れているとは思うが、それでも律儀に対応する姿というのは日本やアメリカではまずありえない。この辺はある意味ヨーロッパ的なのかな、と思います。 [映画館(字幕)] 8点(2011-07-24 16:13:08) |